前回もお話したように、人に期待しなくなれば悩むこともなくなります。
でも、自分に期待してそれができなかったとき、悩むまではいかなくても気づかぬうちに自分を責めています。
「あの人にあんなこと言っちゃった」。
「言っちゃった」という言葉は実は責めてる言葉なんです。
夜中におやつを「食べちゃった」、起きられなくて「寝坊しちゃった」。
いちいち僕らは「やっちゃった」って自分を責めてるんですよ。
自分で自分のことを責めてるって知らなかったでしょ?
でも、そうやって自分で勝手に傷ついている。
責めすぎると、どんどん罪悪感が大きくなって、勝手に悩むようになる。
だから、「やっちゃった」ではなくて「やった」とあるがままの事実として受け止めるクセをつけてほしいんです。
「あの人にあんなことを言った」
「夜中におやつを食べた」
「起きられなくて寝過ぎた」。
それだけ。
「やっちゃった」と自分を責めるのは、それが「やってはいけないこと」だと思い込んでいるからで、
「これはダメ、あれもダメ」って決めつけずに「どれもいい、どれでもいい」に変えてみてください。
人に対しても「嫌われてはいけない」と怖れているから媚びるようになる。
「嫌われてもいい」と思えるようになれば、悩まなくなりますよ。
「やってはいけない」「やらなくてはいけない」は、いまを地獄にし、
「やっても、やらなくてもいい」は、いまに天国をつくる。