意外と知らない靴のお手入れ方法に関するお悩みを靴のプロがスカッと解決します!
Oggi11月号P.126から14ページの大ボリュームでお届けした靴特集「秋からは、U5cmヒールで仕事に行こう!」。本誌P.140では靴のプロにQ&Aで靴のお手入れ方法をレクチャーしていただきました。
誌面で紹介しきれなかった情報をOggi.jpでお届けします。
教えてくれたのは
銀座かねまつ シューフィッター 鈴木真由美さん
銀座かねまつ6丁目本店勤務、シューフィッター歴15年。丁寧で分かりやすいアドバイスゆえ、リピーター顧客も多い。
ミスターミニット サービス課マネージャー 長嶺素義さん
全国のショップスタッフに靴磨きをレクチャー。サービス向上と新メニュー開発に、お客様目線で取り組んでいる。
Q.靴を長持ちさせる履きかたは?
A.7日間で3足をローテーションするのがベスト!
「1日頑張った靴は休ませる時間が必要です。同じ靴を毎日履き続けることで革が伸びやすくなり、傷む速度が早くなってしまいます。靴を休ませて革が元の状態に戻ろうとする時間をつくってあげるのが長持ちのコツ。同じ靴は1日以上あけて週に3回までの着用がOKライン。初期投資はかかっても3足を交互で履くのがおすすめです! さらに春夏物、秋冬物と半期で分けてあげると何年も持つようになりますよ」(銀座かねまつ・鈴木さん)
Q.しばらく履く予定のない靴の保管方法は?
A.長期保管するときはしまう前のお手入れが大事。
「特別なことはしなくても、ふだんのお手入れをきちんとしていれば大丈夫です。脱いですぐや、汚れたままでしまうのはカビや汚れを定着させる恐れがあるのでNG。まずは靴の中の水分をしっかりと乾燥させ、ブラッシングで汚れを取り除いてから保管しましょう。実は、シュークローゼットの中は湿気が溜まりやすい空間なんです。大切な靴だからと箱やビニールに入れてしまうと靴が呼吸できません。靴棚にそのまま並べて大丈夫ですが、ホコリが気になる場合は不織布に入れて。月1回ペースでシュークローゼットを開けっ放しにし、風を通すようにしましょう」(ミスターミニット・長嶺さん)
Q.靴のニオイが気になる…防止策は?
A.湿気が抜けきる前に連続で履かないことです。
「足は1日にコップ1杯分もの汗をかきます。玄関に置いておくだけでは翌日履ける状態まで乾きません。連続使用は靴の中の雑菌を繁殖し、ニオイだけでなくカビの原因にも…。風通しのよいところで陰干しをして連日の着用を避けましょう」(ミスターミニット・長嶺さん)。靴用の乾燥材を使って靴の中をしっかりと乾かすのもおすすめです。
大切な靴、きちんとお手入れして長く履きたいものですね。