他人のたるみは気になるのに、自分の顔のたるみは気にならない!?
資生堂グループのパイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」が30~50代の女性1,000人を対象に「フェイスラインのケアに関する意識調査」を実施。フェイスラインのケアの実態とは…!?
■約6割が「フェイスラインのたるみ」のケアを行っていない
まず、現在気になる肌悩みを聞いてみると、「フェイスラインのたるみ」と回答した人が20.5%で、8つの肌悩み中5位となり、「シミ・そばかす」(53.1%)や「毛穴」(38.4%)、「ほうれい線」(31.8%)、「乾燥」(27.6%)と比べ、低い結果に。
また、「フェイスラインのたるみ」に対して特にケアを行っていない人が59.9%と、ほとんどの人がケアを行っていないことが分かりました。
■年齢を感じるポイントの第2位「フェイスラインのたるみ」
次に、「久しぶりにあった友人など、自分以外の女性の肌をみたとき、年齢を感じるポイント」を質問したところ、「フェイスラインのたるみ」が44.4%で、「ほうれい線」(59.4%)に次いで第2位に。多くの人が「他人のフェイスラインのたるみ」をみて、老けたと感じているようです。
「フェイスラインのたるみ」は、自身の肌悩みについて尋ねたときは第5位でしたが、他人の肌で年齢を感じるポイントとしては第2位。他人のフェイスラインのたるみに気づく人が多い一方、自分自身のフェイスラインのたるみには気づかない人が多く、自己認識と他者認識でギャップが大きいことが明らかになりました。
■フェイスラインのたるみを写真でチェック
自分ではなかなか気づかない、フェイスラインのたるみ。どのようにたるんで見えるのか、資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員 江連智暢さんに解説してもらいました。
「上の図は、同一人物の正面から見た顔と斜め45度から見た顔の写真です。正面から見る顔より、斜め45度から見る顔のほうが、加齢による肌のたるみによる影が目立つため、老けて見えることがわかります。
しかし、多くの女性達が普段は正面からしか自分の顔を見ることがないので、普段見慣れている自分目線の正面顔と他人目線の斜め45度顔で、自分の年齢印象が異なることに気がついていません」
※『「他人目線」でたるみケア』(講談社)より一部抜粋
■予防や対策を習慣づけることがたるまないコツ
さらに、江連さんにフェイスラインがたるまない方法も教えてもらいました。
「シミやしわなどに比べ、正面から鏡を見るだけではわかりづらいため、多くの人がフェイスラインのたるみの深刻さに気がついていません。フェイスラインは乱れることで顔の印象を大きく変え、顔を老けて見せたり、顔を大きく見せてしまうことがあるため、適切なケアが必要です。
フェイスラインのたるみ(乱れ)は、エイジングによる真皮の衰えなどが原因で引き起こされることがわかっています。
たるまない習慣として、自分にあった化粧品や、マッサージ、エクササイズなどの正しい方法を取り入れて、ぜひ積極的にフェイスラインのたるみの予防・改善に取り組んでいただきたいです」
フェイスラインのケアをしないと、正面から見る顔と斜め45度から見る顔が変わってしまうのですね…時折、鏡でじっくりフェイスラインを見ることが大切。
さらに、自分の肌にあった化粧品を使ったり、マッサージしたりする習慣をつけると綺麗なフェイスラインを保てるのかも。
調査/株式会社資生堂
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…株式会社資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員 江連智暢さん
株式会社資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員。1990年4月入社。入社以来一貫してアンチエイジング領域の研究開発に従事。皮膚科学研究を基点に体系的なアンチエイジング理論を生み出し、多くの主力製品を開発。
化粧品業界のオリンピックと言われる国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の世界大会で世界初の2大会連続で最優秀賞を獲得したほか、皮膚科学の国際学会、日本美容皮膚科学会、日本結合組織学会などの専門学会でも受賞。日本粧業会から功労賞を受賞。同社の研究開発の最先端で活動中。