海外旅行での支払い事情、現金派が多い結果に!
今回、国際カードブランド「UnionPay(銀聯)」のグローバル展開を手掛ける銀聯国際が20代〜40代の男女600人を対象に「海外旅行での支払いに関する調査」を実施。その結果、80.9%が現金で支払うことが判明しました。
■8割以上が「カード」での支払いの方がお得と思う
まず、「海外旅行の支払いで、カードか現金ではどちらが得だと思うか」を聞いてみると、20代〜40代の8割以上が「カードの方が得」と回答。
一方、支払いでは「現金派」(80.9%)、カードと現金を使い分ける「両刀派」(83.0%)となり、カードをお得と思っていながら、現金で支払っている人が多いことがわかりました。
■カードと現金の比率、1位が「5:5」
次に、カード派・現金派・両刀派それぞれに「カードと現金の使い分けの比率」を質問したところ、1位が「5:5」、2位が「0:10」という結果に。
また、カード派がカードをメインに使う理由では「余分な現金を持ち歩かなくて良い」、一方の現金派が現金をメインに使う理由では「どこでも支払いができる」が1位に挙がりました。
反対に、カード派が現金をメインに使わない理由は「手持ちの金額を意識して買い物する必要がある」、現金派がカードをメインに使わない理由は「紛失・盗難すると大変」の回答がトップに。
■トラベルジャーナリストに聞いた! お得な支払い方法
調査結果では、「現金派」が多い結果となりましたが、カードと現金、どちらの方がお得なのでしょうか? トラベルジャーナリストの寺田直子さんに伺いました。
「私の場合、アジアへ2〜3日の海外旅行なら持参する現金は通常お財布に入れている程度のまま。特に意識して多くは持っていきません。海外旅行では航空券、ホテル、食事、アクティビティなどそれなりに支払いはありますが、ほとんどカード決済が可能です。クレジットカードのほうが現金の両替手数料よりもお得な場合がほとんどですし、カード経由でマイレージや各種ポイントが貯まるので積極的にカード払いにしています。
海外でクレジットカードを利用する場合「高額利用じゃなければダメでは」と思うかもしれませんが、スーパーで少額の買い物でもOKなところも多いですし、支払いの仕方も利用者のニーズにあって進化しています。
たとえば一流のレストランなどで支払う際は、カードにチップ分を加えて払うこともできます。また、友人などグループで割り勘のときは「スプリット・ザ・ビル・プリーズ(Split the bill please)」と伝えると合計を人数分で割って持ってきてくれます。スマートなカード利用は旅の上級者に欠かせません。
とはいえ現金も必要です。多くはチップ、カード不可の市場や小売店での買い物などに使います。経験上、カード9に対して現金1という比率が理想です。この黄金比率を目安にすれば無駄な両替をすることなく経済的です。
また、現金は1万円札ではなく千円札で持っていくなど小額紙幣で持っていくといいでしょう。両替のおつりは一般的に現地の通貨で戻ってきます。3千円分だけ両替したい、現地通貨を使い切りたいというときに希望額だけ両替するのが賢いです。」
カードで支払った方がお得と思いつつも、現金で支払ってしまうもの…でも、思い切ってカードでの支払いを多くしてみると、お得に旅行ができるのかも。
調査/UnionPay International
初出:しごとなでしこ