2つのフロアを誇るホールフーズの広さと商品量に感嘆!
みんな大好きホールフーズ! 昨年アマゾンに買収されて以来、商品のお値段が少しお安くなったと評判です。
そしてハワイでは、カハラ、カイルアに続き、この5月にオアフ3軒目となるカカアコのクイーンズ店がついにオープンしました。アラモアナから近いので、ワイキキのホテル群からもより行きやすくなりましたね。
新しいコンドミニアム、アエオの1・2Fに位置していて、カハラ店の倍以上の売場面積。なんと約2000坪! これは楽しい♪
ホールフーズ、カカアコのクイーンズ店の駐車場は2Fに
車は2Fの無料パーキングに停め、私は2Fの入り口から店内へ入りました。2フロアもあるというのが、クイーンズ店の大きな特徴です。
まず注目は、ホールフーズカハラ店で人気のバー、Puka’sと同じ位置付けのTWO TIDES。ここは、店内で買ったデリなどを持ち込め、またこちらでも飲食をオーダーできるお手頃価格のバー。
コスパが良く、手軽でおいしく落ち着けるとカハラのPuka’sはローカルたちから大人気。ただ、カハラのゆるりと穏やかな雰囲気のPuka’sと比べると、こちらはやや冷たい空気感〜。
やはり新しいタワマンであるコンドミニアムのクールモダンな雰囲気が影響しているのか、なんだか少々寂しい印象でした。まだまだ発展途上のカカアコの街の空気感とどこか似ている…。
2Fには、人気の高いエコバッグやTシャツなどのギフトショップ、ポキボウルコーナー、ベトナミーズサンドイッチのバインミーショップがあり、TWO TIDESとは別にイートインコーナーも。
奥にはラナイもありました。手軽にゆっくり軽食を楽しめるつくりになっています。PCを開いている人も。
ホールフーズ、カカアコのクイーンズ店の1Fもチェック
1Fへ移動してみます。わー、やはり商品量がカハラよりも豊富な感じ。人気の高いセルフのサラダバーのほか、セルフポキバーがありました。好きなものを箱に詰めてレジで計算してもらうシステム。量り売りデリのショーケースや、焼きたて、作りたてを頂けるピザやサンドイッチコーナーも健在。
フルーツコーナーも商品豊富で、入り口にはラニカイジュースも入っています。ハワイに住んでいる友人たちの間では、カハラよりも商品の種類が多く、またデリが充実していることが素晴らしいと評判は上々です。ハワイ産ローカル食品が数多く揃うのはやはりクイーンズ店がいちばん。
カカアコがアロハな空気をたたえる街になるのはいつ?
私はホールフーズを比較したとき、カハラ店の方がやっぱり好み。理由は、やはりカハラとカカアコの街の違いでしょうか。カカアコは再開発地域なので、すべてが新しく、街のどこを歩いてもハワイらしいアロハなマインドがどこか薄いのです。
新しいタワーマンションが立ち並び、まるでLAのようにすべてが豪華でキラキラしているのに、そこにいる人々にはあまりイキイキとした生活感がなく、観光客とはまた違う短期滞在者が多い感じ。
新しいものと古くからのものが混在していればおもしろさも増すはずですが、カカアコのような開発地域は、区画整理もされ、道路から何からすべてが新規のものばかり。ここが人の生活に根ざした落ち着いたムードになじんでくるまでには、かなり時間がかかるのでしょう。
とはいえ、ハワイの良さは、ハートフルなハワイの人にある、と私は思う。
なので、小さな個人商店がほとんどなく、大手資本のレストランや大規模テナントばかりが集まるカカアコは、なんとなく画一的でハートが感じられない気がしてしまうのです。
一方カハラは、ダイヤモンドヘッドの麓に近く、山の気の良さをダイレクトに肌で感じられ、古くから富裕層が集まる場所。カハラモールに位置するホールフーズも、のんびりと優雅で温かいイメージです。街の空気をつくるのは人の息づかい。
カカアコも、住む人や遊びに来た人、働く人たちの愛が感じられ、ていねいに生活する日々の時間がゆっくりと流れるような優しい街になるといいですね。
先日聞いたのですが、別荘にしようと7億で買ったカカアコのコンドミニアムを、どうしても売って欲しいと中国人の方に頼まれ、住む前に11億で売ったというある若き日本人社長のお話。
すごいね、一気に4億も手に入れちゃうの?
想像を超えるマネーがうごめき、投資家が注目するカカアコ地区ですが、実際はどんな人が生活し、これから街をつくっていくのだろう。
工事が続くハワイ初の鉄道、ホノルルトランジットも遅々として進まず、本当にカカアコやアラモアナまで開通するのかとハワイの人たちは懐疑的です。プチバブルの様相を呈すカカアコ(というかカカアコの影響でオアフ全体がプチバブルのような状態ですが)が、絵に描いた餅で終わらなければいいなあとふと思う今日この頃。
今後のカカアコの推移が気になって、また出かけてしまうワタクシです。また報告します。
初出:しごとなでしこ
武田麻衣子/Maiko Takeda ファッションエディター
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。以降、Oggi、Domani、Precious、和楽などで活躍。ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、3年前、ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa