ハワイで出合ったガツンと本格四川料理の奥深さ♪
日差しを浴びるとなぜか辛いものが食べたくなる!
今まで本格的な四川料理のお店がハワイにはありませんでしたが、オープン以来、ジワジワとローカルの間で話題になっているのが、“スパイシーパビリオン”。
ただ単純に辛いだけでなく、料理によって異なる味わいの深い辛さが楽しめることにシェフの底力が垣間見えます。
場所はダウンタウンにあるチャイニーズカルチュラルプラザ1F。
こちらにはレジェンドシーフードなどの飲食店がいくつか入っていますが、運河沿いの1Fにあり、川をはさんだ向かい側は出雲大社です。(私はちょっと迷いました。駐車場から中庭に出て運河のほうへ!)
▲チャイナタウンの端っこにあるので夜は女子だけで行かない方が安心かも。でも駐車場もきれい。出雲大社の帰りに寄るという手も。
さあ、楽しみにして来たので腕まくりをする勢いでメニューをチェック! いろいろと辛そうなものがずらり。
じっくり吟味した挙句、私たちがチョイスしたのは、まず前菜には、よだれ鶏(中国語で口水鶏)と豚とエビの茹でワンタン。
▲よだれ鶏。
▲茹でワンタン。
よだれ鶏も茹でワンタンも、いずれも赤く辛いソースがかけられていますが、異なるソースで味も辛さもまったく違う! 早速、心をつかまれます。
よだれ鶏にはピリリとパンチの効いたお醤油味の四川ソース。薄皮がいい感じの茹でワンタンにはもう少し甘さのあるソース。ゴマが効いています。
この日は少し肌寒い日だったので、ホットサワースープで温まりつつ、
▲ホットサワースープ。
メインは私の大好きな水煮牛肉!!!
▲水煮牛肉。
これは、パリに行ったときに教えてもらった水煮牛肉が有名なB級カジュアル食堂で食べて以来、私の大好きなお料理♪
ミラノ〜パリ旅行の最中、ずっとイタリアンやフレンチを食べ続けた胃に、衝撃的な美味しさで染み渡った水煮牛肉! でも探すと、水煮牛肉を置いてあるお店ってなかなかないのですよね。
水煮牛肉とは、薄切りの牛肉をとろみのある真っ赤な辛い濃厚スープで煮込んだお鍋のようなもの。
湯気が立つアツアツのお皿が近づいてきただけで、もうその激しい辛さが伝わるよう! 山椒も効いて、しびれるような辛さがとにかく美味。
前菜たちの辛味とはまた違う味付けです。男子なら、食べているそばから汗がダラダラと流れ落ちることでしょう。
こちらのシェフは、ラー油からなにから、すべてをいちからつくる人。もちろんNO MSG(食品添加物、合成保存料、防腐剤を不使用の意味)。
ガツンとしたパワーの中に、ていねいで繊細なこだわりをお持ちだからこそ、辛さというくくりの中でも画一的じゃないお料理ができるのでしょうね。
水煮牛肉は、大きな唐辛子がそのままざくざく入っているヤバいビジュアルですが、もうあとを引く美味しさで、お箸とスプーンが止まらない!!!
そして、締めには、ランチでも評判の四川炸醤麺とガーリックチャーハンを。今回は4人でこれらのメニューをいただきましたが、大満足!
▲(左)四川炸醤麺、(右)ガーリックチャーハン。
このジャージャー麺はきしめんみたいな平打ち麺で意外にさっぱり。辛すぎず、そして複雑なお味。お昼にこれだけ食べに来るのもいいかも。
こちらは、お酒に関してBYO(Bring Your Own)なので、ビールやワインなどのアルコールを飲みたい人はあらかじめ酒販店で購入してレストランに持ち込んでくださいね。
PS.辛くないお料理もいっぱいあります♡
初出:しごとなでしこ
武田麻衣子/Maiko Takeda ファッションエディター
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。以降、Oggi、Domani、Precious、和楽などで活躍。ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、3年前、ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa