意外と知らない! 東京タワーの豆知識3
皆さんは、東京タワーは何色か知っていますか?
日本電波塔株式会社が、20代~60代の男女500名を対象に、「東京タワーが何色だと思いますか?」と聞いて見ると…77.7%が「赤」と回答。
約8割近い人が赤と回答した東京タワーの色ですが、実は赤ではなく「オレンジ」なんです!
なぜオレンジなのか? その理由を、東京タワー観光本部・澤田さんに聞きました。
■東京タワーの「オレンジ」は、航空法で決められた塗装だった!
「東京タワー自体の色(鉄骨の色)は、航空法の規定により『インターナショナルオレンジ』と『白』で塗装されています。
よく『赤』と間違えられるのは、この『インターナショナルオレンジ』です」
「また、東京タワーのライトアップは2種類あります。東京タワーに向かってライトを当て、鉄骨を浮かび上がらせる『ランドマークライト』というスタンダードなライトアップと、東京タワーから外に向かってドットで輝く『ダイヤモンドヴェール』というライトアップです。
『ダイヤモンドヴェール』は、基本的に土曜日の20時~22時に、季節を表すカラーで点灯していて、3月・4月は桜をイメージしたピンクになります。
おそらく皆さんが一番目にする機会が多い『ランドマークライト』ですが、夏は『メタルハライドランプ』と呼ばれる、シルバー系のライトで涼しさを演出し、冬は『高圧ナトリウムランプ』と呼ばれる、オレンジ系のライトで温かさを演出しています(澤田さん)」
■知らない度92.6%! ライトアップにかかる電気代、意外と安かった!
東京タワーの「オレンジ色」のほかにも、約9割の人が知らない、東京タワーにまつわる2つの豆知識をご紹介します。
色の次は、東京の夜を彩る東京タワーのライトアップについて。
見るものの心を癒してくれる美しいライトアップですが、さて一体一晩で、いくらくらいの電気代がかかっているのでしょうか?
こちらの正解は、1日2万円程度!
「1日数十万円くらいすると思った! という話もよく耳にするので、 1日2万円程度と聞くと驚かれる方も多いようですが、オレンジ色のライトアップ『ランドマークライト』を日没から24時まで点灯した場合、このくらいの金額になります。
(※現在は工事の為、ライトアップは翌明け方まで継続点灯しています。この工事は2019年年末までを予定しています)
これでたくさんの方々の目を楽しませることが出来ると考えれば、かなりのコストパフォーマンスではないでしょうか(澤田さん)」
■知らない度85.2%! 東京タワーは「昭和塔」という名称になる可能性があった!?
「開業を間近に控えた頃、この新たな電波塔の名称を公募することとなりましたが、わずかな期間で86,000通もの応募があり、 審査にあたっては大変な苦労があったと聞いています。
数量的に見ると『昭和塔』『日本塔』『平和塔』などが主たる候補でしたが、世界的に親しまれるにあたって最もふさわしいだろうという事で、最終的には満場一致で『東京タワー』と決まりました。ちなみに『東京タワー』は123通の応募で、他の候補に比べると、数量としては微々たるものでした(澤田さん)」
友達に知ってる? と言いたくなってしまうような、意外と知らない「東京タワー」のユニークな豆知識でした♪
3月12日〜18日までの期間、実際の東京タワーに用いている塗料「インターナショナルオレンジ」を使用した広告を、新宿駅構内にて掲示。東京タワーが赤だと思っていた人も、ぜひそのオレンジ色を自分の目で確かめてみて!
初出:しごとなでしこ