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LIFESTYLE

2017.05.17

最近話題の【パーソナルショッパー】ってどんな仕事?

最近よく聞く「パーソナルショッパー」という職業。海外では職業として幅広く浸透しているけれど、日本ではまだどんな仕事なのか知っている人は少ないもの。この職業がキーワードになった映画『パーソナルショッパー』が現在公開中! 日本で数少ないパーソナルショッパーの職業に就き、大活躍中の高田空人衣さんに実際の仕事内容をうかがいます。

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Profile
高田空人衣
スタイリスト/パーソナルショッパー(パーソナルスタイリスト)。企業広告や個人のスタイリストとして活動する他、TV番組のファッション企画出演や監修、商品プロモーション、企業講演、高校や専門学校の講師など多方面で活躍中。

Q.そもそも『パーソナルショッパー』ってどんなお仕事?

「最近になり、ZOZOTOWNをはじめ洋服の通信販売が広まりましたが、以前は好きなブランドの服があっても、店頭に直接行かなければ購入することができませんでした。となると、地方に住む方たちは、頻繁に買うことができませんよね。その方たちに変わって、代行料金を頂き、代わりに買って送るというのがこのお仕事の始まりです。今はその“代行”という手法だけでなく、一緒にお買い物に行き、コーディネートをする“同行”が主なお仕事になっています

Q.知らない人の洋服を選ぶのは難しくないの?

「遠方にお住まいの方からは、その方の写真を送っていただき、イメージを広げます。あとは、依頼していただいた方とのコミュニケーションを大切にし、どこに行くための服なのか、自分をどう見せたいのか、予算はいくらなのかなどをしっかりとヒアリングしてから洋服を選びます。11号の服と言えども、いろんな11号がありますからね。ちなみに、コーディネートは、靴も入れて一式となります。なので、靴がいらないという場合は、その時に履く靴を写真で送ってもらい、その靴に合う服を選ぶようにしています」

Q.どんな人でもお願いしていいの?

「もちろんです。今は以前に比べて、だいぶ一般的になってきました。お客様のなかでは、お店に洋服がたくさんありすぎて選べないという方から、試着室が怖くて入れないという方もいらっしゃいます。洋服は『きつく見える自分を変えたい』『もっと柔らかい印象を持たせたい』『カッコよくみせたい』などの変身願望をかなえてくれるもの。もし、『自分を変えたい』という想いがあるなら、パーソナルショッパーに一声かけてみることをオススメします

Q.ズバリ、いくらでお願いできる!?

「パーソナルショッパーによって値段が全く異なります。私の場合は、その時にお客様が選ぶ洋服とは別に、同行代として2時間3万円+税、3時間で4万9800円+税になります。ちなみに、代行は1万円+税、洋服のお値段となります(※現在顧客様のキャンセル空き次第、新規顧客を受付しています)」

Q.販売員と、スタイリストとの違いは!?

「販売員さんは、その時の旬なデザインを教えてくれますし、スタイリストさんはさらに一歩先のオシャレを提案してくれます。パーソナルショッパーはその二つを踏まえつつ、ご依頼していただいた方らしいオシャレを提案するようにしています。たとえば、帽子やベルトひとつとっても、その方にとってはハードルが高かったり、面倒だったりしますよね。試着したときなどの表情や言葉ひとつひとつを汲み上げて、その方にとってベストなファッションを追求します。私が一番大事にしているのは“再現できる服”ということ。普段から着られるオシャレな服を、提案することを大事にしています

Q.どうしたらパーソナルショッパーになれるの?

「このお仕事は、資格があるわけではないので、誰でもなれるんです。ただ、ファッションが好きというだけで出来る仕事ではないですし、センスを磨けばいいわけでもない。なによりも、依頼してくれる方の声をちゃんと汲み取り、その方に寄り添った洋服をコーディネートできるかどうかが大事になってきます。決して自分のセンスを押し付けるのではなく、裏方にまわり、その人に似合う洋服を見つけられる人に向いているお仕事だと思います」

Q.向いていない人はどんな人?

「物欲がありすぎる人ですかね。代行しているときも、決断力がないと決定できません。あれもいい、これもいいと揺れているようではできない仕事だと思います。しっかりと自分を信じ、ブレずにスタイルを持ち続けられることが最低条件だと思います

映画『パーソナルショッパー』公開中

パーソナルショッパーをキーワードにした映画、その名も『パーソナルショッパー』は現在公開中。キラキラした職業を描く映画だと思ったら大間違い! 本作はタイトルからは想像できないまさかの人間の闇に忍び寄る影を描いたサイコミステリーなんです。

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<STORY>
忙しいセレブに代わり服やアクセサリーを買い付ける“パーソナル・ショッパー”としてパリで働くモウリーンは、数カ月前に最愛の双子の兄を亡くし、悲しみから立ち直れずにいた。なんとか前を向き歩いていこうとしているモウリーンに、ある日、携帯に奇妙なメッセージが届き始め、不可解な出来事が次々と起こる―。果たして、このメッセージは誰からの物なのか? そして、何を意味するのか?

監督:オリヴィエ・アサイヤス(『夏時間の庭』『アクトレス ~女たちの舞台~』)
出演:クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガ―、シグリッド・ブアジズ
公式サイト:personalshopper-movie.com

©2016 CG Cinema – VORTEX SUTRA – DETAILFILM – SIRENA FILM – ARTE France CINEMA – ARTE Deutschland / WDR

文/高橋あや

初出:しごとなでしこ

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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