ドラマ『恋がヘタでも生きてます』に出演中の小関裕太さんを直撃!
4月スタートのプラチナイト木曜ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(通称『恋ヘタ』、読売テレビ・日本テレビ系)が、絶賛放送中!
恋愛漫画が原作でありながら、なんと登場人物全員“恋がヘタ”……? そんな大人たちの不器用すぎる恋愛模様を描いたラブコメディに、世の“恋ヘタ女子”たちが共感! そして出てくるイケメンたちに悶絶♡
そんなイケメンのひとり、主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨さん)に密かに恋心を抱く会社の後輩・真吾を演じる、小関裕太さんにインタビュー。
小関さんは「○○がヘタ」か尋ねてみると、「僕、恋がヘタでも生きてます!」という思いがけない返答が……これ本当? 今回の役が「新たな挑戦」という21歳の小関さんが、等身大の男子の赤裸々な想いを語ってくれました。
意外と僕も“真吾”と似ているタイプな気がしています
Q.小関さん扮する“真吾”は“茅ヶ崎美沙”(高梨臨さん)と同じ会社で働く後輩という役ということもあって、高梨さんとのシーンも多そうですね。
最初に撮影したのは、高梨さんと一緒のシーンでした。1話か2話で、お酒を飲みながら話す場面です。高梨さん演じる“茅ヶ崎美沙”は、会社のなかでいろんな権限を持ってる仕事のできる女性で、僕が演じる役は美沙さんに憧れている部分がすごく大きいので、それがいちばん現れているシーンから撮影が始まったなという感じがありました。
Q.上司としての“尊敬”もありつつ、女性として見ている“恋心”も同時に見せるという感じですね。
なかなか難しいですよね。社長にもなれるような女性に恋をするっていうのはハードルも高いけど、好きになっちゃったらしょうがないのかなって気持ちもあって。短いセリフの中でその細かいニュアンスをどう伝えようか意識しすぎず、でも気もつかいつつ……と。美沙さんを好きで、同じ目線に立てる男になりたい気持ちがあるのに、仕事仲間という関係で、なかなか前に踏み出せない感。そこらへんのもどかしさは意識していました。
Q.今回のように、「尊敬する女性に認めてもらいたい」という役は今までありましたか?
あまりないかもしれないですね……特に“年上の女性”という設定は。意外と僕も“真吾”と似ているタイプな気がしています。気になる人に対して奥手になりやすいんです。自分の能力より少し勝っていたり、叶いそうにない相手と話すときに躊躇しちゃうんだけど、追っていたいという気持ちは、小さい頃からずっと持っているので。相手は男女関係なく。小さい頃からこの世界にいることもあって、年上の方と話す時の距離間というか、踏み込んじゃいけないラインを考えながら人と接してきたところはあるのかも。真吾も、そのへんの勘は持っている男の子だなって感じました。そういうところを自分と重ね合わせながら、「ちょっと背伸びしたい気持ち」を大事に演じています。
Q.撮影の思い出や印象的なエピソードはありますか?
演じる上でいろんな方々と話をさせていただける現場なので、共演者の方とは最初からけっこう話をさせていただいていますね。その延長線上で、田中圭さんが「辛い物を食べたいから食べに行こう」という話を僕は聞いていて、「僕も行きたいです!」というのから始まり広がっていって、結局、全員で行くことになったんです。ものすごく辛くて、青唐辛子をそのまま食べた辛さが20分くらいずっと続くっていうような辛いものを食べました(笑)。
Q.撮影に支障はなかったですか?
次の日が休みだったので大丈夫でした(笑)。店中の人が咳き込むような辛い物を全員で食べて、何かひとつのものを乗り越えた感というか、山を乗り越えて仲間意識を深めたという感じ(笑)。すごく楽しい時間でした。
僕の父親の“若いうちに遊ぶ”というその考え方がすごく素敵だなって思った
Q.ところで、小関さんが思う「純粋な大人の恋」とはどんな恋だと思いますか?
僕、父親の言葉で感動したことがあるんです。よく「若いうちに遊んでおけ」と言ったりするじゃないですか。両親が結婚して1年目で僕が生まれて、その後に妹も生まれたので、二人だけの時間が全然なかったみたいなんです。「俺は、結婚してすぐに裕太が産まれたから、お母さんと二人で過ごす時間が少なかったんだよね。もうちょっとお母さんと一緒に、いろんな場所に遊びに行ったりとか、そういう思い出があってもよかったかなって、いまさらだけど思っている」と言っていて、僕の父親の“若いうちに遊ぶ”というその考え方がすごく素敵だなって思ったんです。
Q.そのお話は、小関さんとお父様の二人だけでされたお話ですか?
はい、母は聞いていないです(笑) 僕が二十歳を迎えてすぐ、ちょっと格好つけて父親を飲みに誘ったんです。「お酒を奢るから一緒に飲もう」って。その時に話してくれました。僕の中で「若い時に遊ぶ」というカタチが新しく見えて、そういう恋ができたら素敵だなって思いました。
Q.本当に素敵なお父様ですね。
それもあって、僕は早く自立しようと思ったんです。いま僕は実家を出てひとり暮らしをしていますが、妹が自立したら両親だけの時間になるのかなって。
僕はずばり「恋がヘタでも生きてます」!
Q.子育てがひと段落したら、ご両親の第二の人生がスタートですね。さて『恋がヘタでも生きてます』というタイトルの「恋」の部分を小関さん自身に当てはまる言葉で表現してほしいのですが、小関さんはヘタなことは何かありますか?
僕は……「恋」ですね。恋、苦手なんです。恋だけはなかなか上手くいかないタイプです。「恋はタイミング」ってよく聞くけど、僕、“タイミング”という言葉はあまり好きじゃないんです。だからっていうわけじゃないけど、恋のタイミングだけはヘタみたいです(笑)。たとえば人と出会う運とか、担任の先生が誰になるとか、仕事運とか、街で友だちに偶然会うとか……そういう機会に自分はすごく恵まれているほうだと思うんです。でもその分、恋のタイミングはなかなか……僕には恋の運がないのかもしれないなって思ってます。なんか悔しいんですよね(笑)。だから僕はズバリ「恋がヘタでも生きてます」!
Q.恋もそうですが、凹んだりした時にどう気持ちを持ち直しますか?
僕、あんまり凹まないです。いろんな過程を経て、物事をポジティブに考えられるようになりました。たぶん凹んでいる瞬間はあるんですけど、自分の中にフィルターがたくさんあって、凹んだ気持ちが通過する瞬間がほんの一瞬なんだと思います。「凹んだ」と思った瞬間、次のフィルターを通ったら「変わった!」って、いいように考えていっちゃうので便利な性格だなって思います(笑)。人に話して解決することもあるけど、自分の話が相手にとってマイナスになることがあったり、それはあまりよくない気がしています。マイナスオーラだけ発してても人は寄ってこないですからね。僕自身、プラスのオーラを持っている人とたくさん話したいタイプで、自分もそうありたいので、基本的にマイナスなことが発しないようにしてます。そうしていたらマイナスに考えることもなくなりました。
Q.マイナスなことを発しない以外、大切にしていることやモットーはありますか?
小さい頃から大切にしている言葉は「一生懸命」ですが、個人的に「表現者」というカテゴリーが自分をポジティブにしてくれている理由な気がしています。「喜びと悲しみの両方裏表備えてる人が表現者があるべき姿だ」という言葉を高校生の時に見て、いま辛くても、頑張っていれば、辛いことにも意味が生まれるんだなと感じました。たとえば、プールの潜水で、あと3かきぐらい先にゴールがあって、ここを我慢したら何かを超えられるかもしれない。この辛い思いを超えることが経験になって「自分の中の自信にもなる!」と考えるようにしています。
Q.2017年に始めたことや、新しく買った物はありますか?
いままで財布を持っていなくて、この春、ついに財布を買いました。春に物事をスタートさせるといいって言いますよね。だから財布も本当は4月に買おうと思ったんですけど、ちょっと先に手が出ちゃったんです。でも財布を手に入れてから、わかりやすく運が回ってくるのは感じています。具体的に言うと「いまちょっと事務所に遊びに行った方がいいな」と思ってふら~と行ってみたら岸谷さんとか寺脇さんがいたり、普段事務所で会わない方とお会いしてプレゼントをもらったり。でも待っているだけじゃダメで、アクションを起こさないと何も起こらないと思います。行動した結果がダメでもアクションを起こしたことで、次の展開に進めると思います。でも……恋だけはそうはいかないんですよね。難しいです(笑)。
Q.財布を買おうと思ったきっかけは何かあったのですか?
財布の代わりに、ずっと巾着を使っていたんです。100円ショップの巾着にポリシーを持っていて(笑)、でもある時から「あれ、財布を持っていたほうがコンパクトなんじゃない?」と気づいて。僕、巾着のほうがコンパクトなイメージがあって、コインケースとポーチにお札とコインを入れて持ち歩いていたんです(笑)。でもよく考えたら、ひとつにまとめたほうが荷物にならないし、「イケてる財布がほしい!」って。どうせ買うなら長く使える皮の財布かなと探して、ようやく見つけて買いました。
Q.運命のモノに出合ったのですね。財布に限らず、ひとつのモノを長く使うタイプですか?
そうですね。服も同じ物をずっと着がちでしたけど、最近はいろんな服を着ることが多くなりました。ボーイッシュなテイストもスーツっぽいのも着るし、だからこそ、どんな服にも合う財布にしようと思って、シンプルで上質な物を買いました。ちょっと紳士になれたらなとも思って(笑)。
最近は“水の中”で自分自身と戦ってます(笑)
Q.財布を買った以外に、新しく始めたことはありますか?
今年公開の映画『覆面系ノイズ』の撮影のために、昨年末にベースを始めたのですが、せっかくだったら続けてみようと思っていまもやっています。あとは水泳を始めました! 潜水は舞台のためにずっとやっていたんですけど、また別の理由で長距離を泳げたほうがよさそうなので……来年あたり。肺活量も上がるし、いい筋肉もつくと言われたので、やわらかい筋肉をつくるためにも水泳をやっています。いろんな理由で、最近は“水の中”で自分自身と戦ってます(笑)。
Q.小関さんは、もし会社勤めだったら「プレミアムフライデー」をどう過ごしますか?
僕、最近すごく温泉に行きたいんです。だから、金曜日から土曜日にかけて温泉に行きつつ、土曜日からは散歩して。土曜日中か日曜の朝に帰ってきて、日曜日は家でゆったり過ごす。一週間の疲れを温泉で癒したい……。道端や駅に“温泉のポスター”が貼ってあるじゃないですか。最近そのポスターにやられますね。「学生の時はなんでこんなに温泉のポスターって多いんだろうな。これを見て本当に温泉に行こうって人いるのかな」と思っていたけど、最近は観るたびに「うわ、行きたいなー!」って(笑)。あのポスターはズルいです。実は先日も家族と一緒に御殿場まで行って、富士山を見ながら温泉に入って来ました。バイクの免許も持っているので、バイクで温泉に行きたいな……でも免許はあるけどバイクは持ってないんです(笑)。いずれ役で使うかなと思って取ったんですけどね。バイクが好きで取ったわけじゃないんですけど、乗ってみたら面白くて。でもまだ種をまいた程度です。僕、芽が出始めたら大変なので(笑)。
Q.最後にドラマの見どころとメッセージをお願いします。
僕が演じる“真吾”は、美沙さんの後輩であり部下で、その彼女司に恋をしてしまうという役です。しかも、登場するみんなそれぞれ“恋がヘタ”。恋にはいろんなカタチがあって、仕事ばかりやっていることによって恋に目が向かなくて、いつの間にか恋がヘタになっていた女性や、これから婚約して結婚しようとしているにもかかわらず相手の不倫が発覚して恋が億劫になってしまったり。はたまた、三角関係だと思っていたら、知らぬ間に四角関係になったりして。恋愛ドラマや映画にありがちな関係性だけど、“みんな恋がヘタ”というのが新しい。恋が成立しているカップルがいないけど、今後どうなるのか……というのが見どころだと思います。毎回、誰かに焦点を当てて物語が展開されるというのではなく、常にいろんな人のストーリーが展開してくので、それも面白いはず。たくさんの人に観てほしくて、僕は自分の知り合いにも宣伝しています(笑)。僕としても、恋愛を主体とした作品に出ることはいままでなかったので新たな挑戦です。なかには、ドキッとするシーンとか、目を隠したくなるシーンもありますよ(笑)。観ていただいた方は「キャー!」なのか「ギャー!」なのか予想できないんですけど(笑)、自分の中の新しい面を出せているので、応援してくださる方にもぜひ“新しい小関裕太”をみてほしいなと思います。あ、あとは、僕は普段、髪の分け目が右だったんですけど、ドラマでは左になっています! それも注目してください。僕的には心機一転です! ここらへんで切り替えていこうと思って、気合い入っています!
▶ドラマ『恋ヘタ』主演の高梨 臨、プライベートでは「生活ヘタでも生きてます」!?
小関裕太(こせき ゆうた)
1995年6月8日生まれ。NHK『天才てれびくんMAX』(2006-2008年)のテレビ戦士で子役として俳優活動をスタート。舞台『ミュージカル・テニスの王子様』やドラマ『ごめんね青春!』(TBS)、CMにも出演。本作では、茅ヶ崎美沙に想いを寄せる後輩・柿谷真吾を演じる。
ドラマ『恋がヘタでも生きてます』は毎週木曜23:59〜放送中
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜日、夜11:59~0:54放送。原作は、小学館「プチコミック」で連載されていた、藤原晶の同名漫画。恋愛ドラマならではの願望満載シーンに、人生設計やセックスにまつわる赤裸々なガールズトークを交えて“女性の理想”と“本音”が入り乱れた、大人が楽しめる作品。
公式HP
文/イシイユウ 写真/安井宏充
初出:しごとなでしこ