仕事、恋愛、趣味…一体どんなことを考えながら、「しごとなでしこ」さんは毎日を過ごしているの?
全国の「しごとなでしこ」さんたちと、編集部・N子がお茶をしながら、時にはお酒を呑みながら、気の向くままに繰り広げたリアルな世間話をお届けするこの連載。
「お題は一切ナシ」だからこそ出てくる本音の数々。
あなたも一緒に会話に加わったような感覚で、ゆる〜くご覧下さい♡
今回お会いしたのは、八重洲にある某証券会社で働くERIさん。
昨年の10月に大阪から東京に転勤してきたばかりという彼女。仕事帰りに一杯ひっかけながらお話ししてきましたよ♡
理想の生活スタイルは週末婚!? ずっと別居婚を満喫してました
N子:今日もお仕事お疲れ様でした〜!
ERI:お疲れ様です! やっぱり仕事帰りのビールはいいですね、やめられないです。
N子:普段もこんな感じで仕事帰りによく飲みに行くんですか?
ERI:はい! 今一緒に働いている同じ部署の人たちとも行くし、東京にいる大阪勤務時代の同僚たちとも行くし…いろんな人たちと飲みに行ってます。だから転勤したばかりで知り合いがいなくて寂しい…なんて思いをせずに済んでて嬉しいですね〜。
N子:ERIさん、ご結婚されているんですよね? 旦那さんと同じタイミングで転勤して東京に来られたんですか?
ERI:3年前に結婚したんですけど、そのうち約1年半は別居婚状態。結婚して半年は関西で一緒に住んでいたんですけど、彼が東京に転勤することになって。
N子:そのときERIさんも東京についていく、とはならなかったんですね。
ERI:今働いている会社の大阪支店で営業をしていたんですけど、その仕事を中途半端な状態で終わらせたくなくて。私は大阪で、夫は東京で…という別居スタイルを選びました。こうして夫のいる東京に私も転勤することになりましたけど、それもあくまで自分の中での仕事の都合。「夫が東京にいるから転勤した」わけじゃないんですよ。
N子:結婚して割とすぐに…まだ新婚ホヤホヤな時期に別居することになったと思うんですけど、寂しくなかったですか?
ERI:寂しいどころか、かなり楽しませてもらいました! 周りから見たら羨ましいライフスタイルだったんじゃないかなって思います。毎日のように飲みに行ってたし…ってそれは今もか(笑)。「結婚している」っていう心の余裕は手に入れつつも、生活は独身時代のまま。20代後半で、結婚を焦ってる友達や結婚して妻や母としての生活が大変な友達もたくさんいる中で…これはなかなか贅沢な暮らしだなって感じてました。
N子:いいとこ取りだ〜! 周りから「ズルい〜」って言われちゃいそうですね。 でもそんな生活を許してくれる旦那さん、優しいなぁ。
ERI:私のやりたいことをちゃんと尊重してくれる、とっても大らかな性格なんです。「仕事を辞めて一緒に東京に来い」っていうような人だったら結婚してないですね。仕事じゃなくて、結婚を辞めてたかもです(笑)。彼もそうだけど、私も向こうの生活に細かく口を出したりしないので、お互い干渉しあわず生活してます。
N子:やっぱり別居婚がラクだな〜、また一人暮らししたいな…なんて思っちゃいませんか?
ERI:う〜ん…自分の中では週末婚が一番の理想かも? 私、朝から夜まで平日はず〜っとONモードなんです。仕事中はもちろんだけど、仕事が終わってから飲みに行くのもほとんど会社の人たちだし、もし友達と会うとしても平日だと仕事の話をしてることの方が多くって。でも休日はそれがパッとOFFに変わるので…。
N子:なるほど。週末婚だと、旦那さんの存在がONとOFFの切り替えスイッチになるわけですね!
ERI:そうそう。休日は彼と過ごしてOFFを満喫する…ってなれば、毎日にメリハリがついて一番いいんじゃないかなぁって思うんです。あ、これはあくまで理想論ですよ、今の生活ももちろん好きなので(笑)。
いいこと? 悪いこと? 年齢を重ねるごとに物欲が失せてきて…
N子:今回の転勤は自分の仕事の都合で…ということでしたけど、どんな異動だったんですか?
ERI:大阪では新卒から6年間ずっと営業の仕事をしてました。結果も出せていたし、部署での居心地もよかったし、仕事そのものはかなり充実していたんですけど…「営業の仕事しか知らない自分」に不安を感じて。
N子:金融業界って、特にずっと勉強が必要なイメージ。みなさんセミナーに行ったり、資格を取ったり…仕事もしながら常に忙しく勉強もされてますよね。
ERI:そうですね〜、もちろん勉強はするし資格もとってましたけど…。今って本当にいろんな金融商品があって、証券会社の営業ではあっても証券以外の売り物の知識も身につけなきゃいけないんです。広く浅くの知識は持っていても、専門性に欠けるなって感じてました。
N子:金融の世界で生きていくための深掘りが必要に思えてきたんですね。
ERI:営業として、それなりの知識やコミュニケーションスキルはあるけれど……。会社の看板がなくなったとき、具体的な売り物が手元にないとき、金融業界の中で仕事をしていける売りが今の自分にあるのか? と考えると、やっぱり専門性が足りていないんですよね。
N子:それで、特定の商品や分野への専門的な知識や業務が求められる本部部署への異動を希望されたんですね。異動してきてどうですか?
ERI:今は勉強・勉強の毎日ですね〜。今までにない知識がを吸収できるのは嬉しいけれど、それよりも「タメになる」って気持ちが強くって。営業の頃に感じていた「仕事が楽しい」って感覚にはまだたどり着けていないかも。その中で、仕事のモチベーションをどう保つのかも課題の一つです。
N子:営業だと、良くも悪くも数字として仕事の結果が出てきますもんね。
ERI:数字が出ることで、自分が仕事をしてる、収益を上げているって実感がわきますよね。それがお給料にも直結するから、金銭面でもモチベーションが上がるし。大きな仕事を取ってきて社内で賞をもらった時とかは、そのご褒美でバッグを買ってたな〜。
N子:そういう楽しみがあると、しんどくても頑張れますよね〜♡ ちなみにご褒美バッグはどんなものを買ってきたんですか?
ERI:セリーヌのラゲージとか、フェンディのトゥージュールとか。あ、今日持ってるコレはまさにそのご褒美バッグです! でも、最近は「コレが欲しい!」って物欲がなくなってきたことも悩みのひとつかも。新しいバッグが欲しいな〜とかお財布が欲しいな〜とか、買うことについての欲はあるんですけど。
N子:漠然と欲しいアイテムはあっても、「このブランドのこのアイテムがどうしても買いたい!」って勢いとか「今これを買わなきゃ!」って思わせる決め手に欠けるんでしょうね〜。
ERI:どうしても買いたいものがあるって、それだけで仕事を頑張る目標になるじゃないですか。買うことができたら、それだけで自分に自信も持てるし。ちょっと高くても「これが欲しい!」って思わず飛びついちゃうような物欲が欲しいな〜。
N子:確かに、私も最近は物欲が減少してきたような…(笑)。年齢を重ねて後先考えるようになっちゃうんですかね、思い切れなくなるというか。
ERI:こうやって年をとっていくんですかね〜。もしかしたら、今の自分の生活に満たされている証拠かな? 生活そのものには不足がないから無駄な欲も出てこないのかも。
N子:今は「モノ」じゃなくて、仕事での「知識」への欲求の方が高いんでしょうね。
ERI:そういうことなんだろうな〜。物欲もだし知識欲もだし、それこそ「褒められたい」なんていう承認欲求も…何かしらの「欲」がある方がパワフルに生きられる気がしていて。明確に「これを手に入れたい!」って目標を持ってもっと頑張っていきたいですね!
キャリアウーマンとしてバリバリ働くERIさんの力強い言葉の数々を聞いて「私ももっと頑張らなくっちゃ!」と思わず背筋が伸びたN子でした。(ビール片手に話してるので、伸びた背筋はわずか数秒でぐでーんと丸まってしまうんですけどね…)
絶対勝ちたい! そんな仕事の日はバレッタでキュッと髪をまとめます
最後は、恒例のバッグの中身拝見コーナー。ERIさんが見せてくれたのは、女性らしいバレッタ&香水とキャリアウーマンらしいシンプルな時計。
香水は友人からプレゼントされて以来、ずっと使い続けているものだそう。香りとコンパクトに持ち運べるところがお気に入りポイント♡
「時計は結婚するときに夫から贈ってもらったもの。ブルーのフェイスでクールな雰囲気なので、これをつけるとシャキッと気持ちがONモードに切り替わりますね。さらに「この仕事は負けられないぞ」って気合いが入るシーンはこのバレッタで髪をまとめます。どちらも仕事を頑張るときに欠かせないアイテムです!」
きちんと感漂うバッグの中身からもいつだって仕事に一生懸命なERIさんの「しごとなでしこ」っぷりが伝わってくるのでした。うん、かっこいい!
初出:しごとなでしこ