新しい年、自分のおしゃれスタイルに少し向き合ってみませんか?
〝苦手〟は、それを生かした〝素敵〟に変えられるチャンスポイントです。今はおしゃれなOggiスタイリストも、実は意外なコンプレックスの持ち主でした。
金子綾さん、縄田恵里さん、川上さやかさん、それぞれのセオリーは、あなたのおしゃれに必ずヒントをくれるはず!
今回は、「王道ベーシックカラーが地味になってしまう、フラット体型が悩みでした」という縄田恵里さんのコンプレックス解消セオリーのを紹介。
金子 綾さんの“ぶっこみセオリー”で今旬シンプル! 編はこちらを。
▶スタイリスト金子 綾のコンプレックス告白
▶スタイリスト金子 綾のコーデ実践
スタイリスト縄田恵里さんのコンプレックスはフラット体型。
ベーシックカラーを着ると地味に見える悩みを、配色上手なミラノ女性をヒントに解決!
縄田恵里の結論はブラウンカーキベースの〝絶妙ミラノ配色〟!
縄田恵里さん Profile
短大卒業後、2年半の会社員経験を経て髙橋リタ氏に師事。媚びていないのに女らしい、絶妙なスタイリングバランスはOggi誌面でも高い人気を誇る。インスタグラム@eri7810でも〝ミラノ配色〟な私服SNAPを更新中。
縄田さんのコンプレックスは…
モノトーンを着ると〝のっぺり〟見える、スキニーなフラット体型
「昔から『ちゃんと食べてる?』と心配されるほど〝貧相〟な体型だったんです。でも、私の中では学生時代の体重増加がトラウマになっていて…着やせを意識してずっと黒い服ばかりを選んでいました。モノトーンを着ると、スキニーな体つきはよりストイックに、そして地味に映ります。私の場合はキツく見られがちな顔立ちや、165cmと高めの身長も相まって、同級生や年上の女性からも敬語を使われる日々。完全な悪循環に陥っていました(笑)。ブラウンやカーキなどをベースにした〝ミラノ配色〟に出合ったのは、スタイリストとして独立した20代後半のころ。身にまとうと、フラットな体型に自然な奥行きが生まれて、かつこなれて見える…。ニュアンスカラーの底力を知って、おしゃれの幅がぐっと広がった気がします」
「ブラウン」「カーキ」「ベージュ」「グレー」
ニュアンスカラーを重ねる〝ミラノ配色〟なら、フラット体型にメリハリがうまれます!
イメージソースは、ミラノ女性のリアルな着こなし
「20代後半でその魅力を知ったミラノ配色。最初は、ブラウンやカーキを白や黒などと合わせることが多かったのですが 先日、ミラノ女性を現地でSNAP取材したところ、素敵な女性は×ベージュや×グレーと全身をニュアンスカラーで まとめていることに気がついて! その配色術が、私の中で新法則になりました」
〝MY BEST〟なコーディネートはコレ!
「ブラウンとカーキは、スキニー体型にメリハリをもたらしてくれる一方で、ともするとミリタリー感が強まったり、老けて見えてしまったりと、難度が伴うのもまた事実。それを避けるには、ニュアンスカラー同士を上品につなげバッグや小物はキレのいい色香を意識。冬はコートやストールで優しげな素材感を味方につけ、全身を女らしく仕上げるのがマイルールです」
コート¥125,000(フィガロ パリ 東京ミッドタウン店〈ルーチョ ヴァノッティ〉) ニット¥38,000(ADORE) 〝エキパージュ〟のパンツ¥22,000・〝プンチョヴィータ〟のベルト¥20,000(ウィム ガゼット 丸の内店) ストール¥19,000(ユナイテッドアローズ 銀座店〈ユナイテッドアローズ〉) バッグ¥38,000(ガリャルダガランテ 表参道店〈ルイロン〉) 靴¥46,000(アマン〈ペリーコ〉) ネックレス¥24,000(リンクス オブ ロンドン青山店〈リンクス オブ ロンドン〉) バングル[左]¥16,000・ブレスレット[右]¥9,000(タトラス&ストラダ エスト〈PHILIPPE AUDIBERT〉)
point1 ブラウン・カーキを主役に、ニュアンスカラーをレイヤード
point2 やわらかな素材で、さらに立体感をアップさせる
point3 ポインテッドトウパンプスなど、小物で“女っぽさ”を意識
(スタイリスト縄田恵里の“ミラノ配色”で大人フェミニン!|実践編へ続く)
Oggi2017年2月号「コンプレックスがあるから、おしゃれになれる!」より。
【本誌掲載時スタッフ】撮影/野口貴司(人物/San Drago)、Frankie Vaughan(取材)、渡辺修身(静物)スタイリスト/縄田恵里 ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/香川沙耶(本誌専属) 構成/小林桐子(本誌)
初出:しごとなでしこ