露出が少なくなる冬は、春夏に向けてお手入れするのにふさわしい時期。特に脱毛は、毛周期(毛の生え変わる期間)に合わせて時間がかかるので、冬の今からやっておくのが良いんです。
しかーし! 施術するパーツの中でも、アンダーヘアはどうやらお国によってブームや常識が違うよう。そこで今回は、世界各国のアンダーヘア事情に、幼少の頃より国際交流に勤しみ、海外在住経験アリのライターHが迫ります!!
国別
アンダーヘアの常識とは?
【日本】
ブラジリアンワックスのブームから、アンダーヘアを処理する意識は出てきているものの、実はワールドスタンダードである「ハイジーナ(V・I・Oすべてナシ)」への道はまだまだ険しい。お手入れ派も何らかの形でヘアを残しています。理由は大浴場文化ゆえの「温泉で恥ずかしい」という奥ゆかしさから。日本の特徴は「美容面」からお手入れしているところにありますが、他国では「衛生面」が一番の理由。ヘアにゴミや汚れが付かなくて清潔なんだとか。処理は恥だが役に立つ!
【シンガポール】
今一番のトレンド都市でも、アンダーヘア革新にはまだ追いついていない様子。ローカルと移住外国人の間で「お手入れ格差」が拡大中! ローカルは腕の毛も含めナチュラルなままの姿が多いとか。しかし、1年を通して暑い、暖かい時期が多く、短パン、ノースリーブという服装が多いため、移住外国人は腕、足、ワキ、アンダーヘアと完全武装が主流。
【香港】
シンガポールと同じく、国内お手入れ格差が存在。しかし、大陸を含めてローカルの人はもともと毛がかなり薄めで、お手入れ要らずな一面も。足はツルツル、アンダーは薄めとコスパ?高し!
【ドイツ】
真面目で潔癖な国民性ゆえ、アンダーヘアがあるのは「不衛生」という考えが強く、男女ともに「全ナシ」。しかし毛が柔らかく細いため、施術方法はレーザー脱毛よりも、ワックスが主流。男性はシャワーの時にササッと剃ってしまいます。
【フランス】
洗練されたイメージのあるフランス。アンダーヘアのお手入れはもちろん進んでいるものの、さすが「アムール(愛)」の国、少しヘアがある方がセクシーとの考えから、「ちょい残し」が主流。デオドラント、拭き取りなどのデリケートゾーン専用アイテムが他の国より充実しています。
【イタリア】
巷ではまことしやかに「ラブカーペット」と呼ばれる男性の胸毛を、セクシーと認知するイタリア、ヘアには多少寛容なよう。女性でも、腕やワキがフサフサな人も。金髪ならでは、太陽の下でふんわりと輝くムダ毛に度肝を抜かれることもあり、まさにオー・ソレ・見よ状態。でもアンダーヘアはハサミで短くカットして処理しています。毛が柔らかいからチクチクはあまりしないんだとか。
余談。
欧米では「もみあげも剃る」のが常識!?
欧米ではモデルをはじめとして、もみあげを剃っているのが常識。あのミランダ・カーももみあげはありません! 理由はもみあげがあると「お猿さんみたいでヘン」だから。原始的で野暮ったい印象になると考えられています。もみあげを剃ってしまうと、顔が大きく見えるのでは? という心配も無用。欧米ではフェイスラインにシェーディング(暗いフェイスカラーをのせて、小顔に見せるテク)を入れてカバーしています。
世界中どこだって、もみあげあり、ムダ毛あり。みんなそれぞれヘアの常識があるので、この冬のお手入れの参考にして!
初出:しごとなでしこ