ブラウン系のアイシャドーパレットは働くOggi世代の永遠の定番だけど、人気ヘア&メイクの笹本恭平さんはこの秋、「あえての1色塗り」を提案! ニュアンスのあるくすみブラウン1色で、簡単に今っぽい目力を引き出す笹本流テクニックをご紹介。
ブラウン1色塗りでつくる、意志ある目元
教えてくれたのは・・・
アーティスト・笹本恭平さん
Oggiをはじめ人気ファッション誌のヘア&メイクを多く手がける。美容業界のトレンドだけに偏らず、ファッション視点のリアルな提案ができる数少ないアーティスト。時代のムードをつかんだキレのいいコメントも人気。
「くすみ系ブラウンシャドウなら、目力アップとおしゃれな抜け感が同時に表現できるんです」(笹本さん)
ここ数年「赤リップ」と「ナチュラルメイク」の2大ブームが続いていましたが、この春あたりから目元にポイントを置くメイクが戻ってきたように感じています。ファッション的にもリラックスカジュアルな流れが一段落して、今はきれいめモードにシフトしていますよね。「目力のある大人顔」のほうが、そんなファッションにしっくり合うと思うんです。
僕が今、働く女性におすすめしたいのは「ブラウンシャドーの1色塗り」。この秋はニュアンスのあるおしゃれなブラウンが多く出ているし、何色も塗り重ねるグラデーションよりも1色塗りのほうが潔くて力強い。今っぽいクール感が出せるんです。そんな意志ある目元に、知性と大人の色っぽさを感じますね。
手持ちのアイシャドウパレットを利用するなら濃いめのカラーを1色塗り!
[上]1色塗りするなら右下のニュアンスブラウンを。瞳の色になじみつつ立体感を演出してくれる。資生堂 マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズD BR725 ¥2,800(編集部調べ・限定色)
[中]今っぽさ抜群のグレーがかったブラウン。粒子が細かくなじみやすい。シャネル オンブル プルミエール プードゥル 14 ¥3,900
[下]ラメ入りの赤みブラウン。透け感があるので重くならずに女っぽい目元に。M・A・C ダズルシャドウ ドリーミービームス ¥2,900
【笹本的】「ブラウンアイシャドウ1色塗り」の基本セオリー
目元強めのメイクって難しそう…? いいえ、基本を押さえれば、実は簡単! 1色しか使わないから時短にもなるんです。
[1] はっきりしすぎないニュアンスカラーのブラウンシャドウを選んで
ブラウンと言っても、グレーがかったブラウンだったり赤すぎない赤茶だったり。中間色のようなニュアンスのある色味がおしゃれです。最近はクリームタイプのシャドウも人気ですが、1色塗りするならパウダーのほうが濃淡をつけやすいのでおすすめです。
[2] 意外と大胆に塗っていい!
今まではナチュラルメイクがブームだったから、いきなり目元を強く…と言われるとひるむかもしれませんが、上記のようなニュアンスカラーを選んでいれば、思ったより大胆に塗って大丈夫! 濃すぎたら綿棒や指で軽くぼかせばいいだけの話。まずは思いきってやってみて。
[3] アイシャドウ用の平筆がきれいな仕上がりをサポート
スポンジチップでももちろんいいけれど、ドバッとつきすぎてしまうこともあるので平筆のほうがおすすめ。つき方がソフトだから失敗しないんです。ブラシなら面をさっと塗るのもラクだし、立てて使えばラインっぽくも塗れるので便利。
[4] 目元が強くなる分、ほかのパーツは引き算メイクを心がけて
今のメイクは「顔の中で1点盛り」が絶対ルール。目元を主張するならば、リップや眉は引き算して、やわらかさや抜け感をつくることが「おしゃれ顔」の正解です。アイラインやマスカラも、いつもよりひかえめに。アイシャドウ以外は「どこかもの足りない」くらいがちょうどいい!
Oggi10月号「『ブラウン1色塗り』でつくる、意志ある目元」より
撮影/尾身沙紀(人物/io)、唐澤光也(静物/RED POINT) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリスト/安西こずえ モデル/森 絵梨佳、大石参月 デザイン/Permanent Yellow Orange コスメアドバイザー/大塚真里 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部