自分で着付けができるようになってからというもの、式から参加する結婚式は着物で参加することが多くなりました。大学生の時のインターンから一緒だった大好きな同期の結婚式に袖を通そうと、5月に運命的な出会いをして、仕立て上がってからも大切にとっておいた訪問着を着ました。
着物で参列するメリット
30を過ぎた大人ですから、着物で結婚式に出るのもとても素敵だと思います。実は着物で参列するのにはたくさんのメリットが。
まずひとつ目。式に参列するときに着るものに迷わない。ドレスだと肩が出ている作りが多いので、正式にはNG。そうなるとショールを用意したり、ジャケットを着たり…、でもドレスに合うジャケットなんてそんなに持っていないし。ボレロ的なものもこの歳になるとなんか違うし、羽衣みたいな(笑) ショールもちょっと…。着物なら、肌の露出は圧倒的に少ないので、そんな心配も無し。
ふたつ目。とっても華やか! 何人も集うと本当に映えます。淡いピンクや黄色、水色、なんてそんな色、ドレスだったら堂々と着こなす自信が無く、つい黒になってしまいがち。でも着物なら華やかな色も堂々と着られます。そして豪華な模様。金糸の入った帯。お祝いの気持ちを込めて華やかに装うというゲストの勤めをしっかり果たせます。
その他にも親族受けがいい、体型がカバーできる(笑)、たいてい披露宴会場は冷房強めですが寒くない。上品(っぽく見える)。集合写真が映える。などたくさんのメリットがあります。お洒落なドレスも素敵ですが豪華なホテルウエディングでのオトナ婚には、着物はぴったりだと思います。
実はこの着物との出合いにはエピソードが。いつものように伊勢丹を徘徊(笑)し、伊達襟が欲しいな~、なんて理由をつけて呉服屋さんをのぞきに行ったときのこと。なんて綺麗な色なんだろう…! とこのピンクベージュにひと目惚れしてしまいました。
広げてみると、柄も良い。柄の面積が大きく、たくさん描かれているのですが色が白ベースで淡いので、うるさくない。模様の種類も、若すぎないので長く着られる。着物であっても洋服と同じ様に、着回しや着るシーンを想像して、出番が多いだろうと確信を持てたものしか手を出さないというポリシーにも、合格。
「着たら終わり着たら終わり…」と言い聞かせながら反物を当ててもらっていると、なんとそこに「大枝」という名札が…! なんで私の名前が書いてあるんだろう…?? 今日名乗っていないし。と思って店員さんに聞いたら、なんとそれはこの着物を仕入れたバイヤーさんの名前だそう! あまりない名字なのに、これには店員さんもびっくり…! こんな出来ごとにも運命を感じました。
同期女子が皆着物だったので結婚式では大変お上品な感じでしたが… 終わって2次会までの間、新婦の宿泊しているリッツのスイートルームへ…! 豪華なお部屋と49階の夜景にキャーキャー騒ぎながら、豪華なバスルームでお化粧直ししている姿を新郎が激写。この姿、新卒時代から全然変わってない(笑)
社会人生活、苦楽を共にした、大好きな自慢の同期の幸せな姿を見ることができて、とってもHappyな週末でした^^
オッジェンヌ 大枝千鶴
2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な32歳。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:chizuruoeda