甘美さとクールさと。矛盾をはらむからこそ美しい、白のブラウス
どんなにロマンティックな装飾を施そうと、しっかりと自分の足で立ち、前に進んでいく現代女性の顔が見えるのが〝クロエ〟の服。
新作の白のブラウスがまさにそう。ヴィクトリアンドレスからインスパイアされた一枚は、ピンタックとイギリス刺しゅう、カットワークの繊細な手仕事がため息が出るような美しさ。
それでいて決して保守的にならず、凜としたパワーを感じるのは、すっきりと立ち上がるハイネックと、何より「逃げのない白」をもってくる色選びの潔さ。とびきり贅沢なシルクの白は、自分に自信をもつための心強い相棒になる。
昨年新たなクリエイティブ・ディレクターに就任したナターシャ・ラムゼイ=レヴィの感性に注目が集まる〝クロエ〟。ブランドのシグネチャー的存在の白ブラウスも、エレガンスとモードの舵取りが見事。磁器のような独特な白の色味も目を引く。
ブラウス¥183,000・パンツ¥119,000・バッグ¥180,000(クロエ カスタマーリレーションズ〈クロエ〉)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi7月号「今から知っておきたい、メゾンの『各色』アイテム」より
撮影/生田昌士(まきうらオフィス) スタイリスト/金子 綾 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/朝比奈彩 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部