本日のテーマは古くから世界各地で目撃されている「赤い雨」についてです。
インドで2カ月間降り続けた赤い雨の正体とは?
赤い雨といえば、人気漫画「キン肉マン」に出てくるブロッケンJrの必殺技、ベルリンの赤い雨ですが(古い?)、2001年にインドのケララ州という地域でなんと2カ月間に渡って真っ赤な雨が降り続け、住人を驚かせました。ええ、ええ、本当に真っ赤で、まさに血のような雨だったそうです。
日本で赤い雨なんか降ったら、インスタが真っ赤になり、ツイッターも「#赤い雨」だらけの大パニックになると思いますが、インドのこのエリアもかなり大騒ぎとなったことでしょう。
がしかし、実はこの赤い雨、珍しい現象ではあるのですが、古くから世界各地で目撃されています。古い記録では2500年以上前のものも残されています。ちなみに直近では2012年にスリランカでも赤い雨が降っています。
カエルや魚が降って来た都市伝説…
この話を聞いて私が思い出したのは、空からカエルや魚が降って来たという都市伝説です。皆さんはこの伝説をご存知ですか? これは海や川などで竜巻によって上空に巻き上げられたものが降って来たんだろう…ということで片付けられていますが、原因はよくわかっていません。さらに文献を漁ってみたところ、アメリカやイタリアでは生肉が降って来たこともあるようです。
こちらについては空中を飛んでいたハゲタカによるものだろうとか、渡り鳥の集団死によるものではないか? とか諸説あるそうですが、謎は解明されていません。ええ、ええ、何でもいいのですが、どうせならレインメーカー的な感じで、お札が降って来たらちょっと楽しいですね(プロレスファンにしかわからないギャグ)。
赤い雨の粒子は宇宙から来た生き物なのか
本題に戻りましょう。この赤い雨の正体は一体何なのか? ということで、インドに降り注いだ赤い雨の研究が進められたところ、次のようなことがわかったそうです。
・赤い雨が降る前に近辺の上空で彗星の爆発が起こっている。
・赤い雨に含まれていた粒子の量は約50トンと見られる。
・粒子は単細胞の生物のように見える。
・粒子からはDNAが発見されている。
こ、これは…彗星に乗って地球にやって来た宇宙からの侵入者じゃなくてなんでしょうか。
あ、はい、侵入者って言い方がちょっとアレですね。実は我々人間もですね、元々は宇宙の何処かからやって来て、あれよあれよと言う間に進化&繁殖しながら、シレッと地球村に住み着いている侵入者である説が唱えられており、赤い粒々達が「生き物」で、本当に彗星によってもたらされたのであれば、仲間かもしれないのです。
赤い雨に含まれていた粒子の正体については、今も分析が行われているそうで続報を待つばかりです。研究者の皆さん頑張ってください。…宇宙与太話、まだまだ続きます。
【参考図書】
『YouもMeも宇宙人』いけのり著/東京大学名誉教授 松井孝典監修(地湧社)
『スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか』松井孝典著(角川学芸出版)
いけのり
最先端のアストロバイオロジーを世界一緩く解説する『YouもMeも宇宙人』(地湧社)著者。一橋大学商学部卒業後、金融会社・楽天市場を経て独立し、オールジャンルでの執筆・編集業などで活動中。独り言サイト「いけのり通信」の更新がライフワーク。