「痛い、でも乗りたい…」健康グッズ好き編集者がハマった“トゲトゲ”地獄
最近、忙しい日々が続いて、ストレス発散とばかりに散財しているものがあります。
服でもバッグでもありません。「健康グッズ」です。
気づけば「これ、肩にいいらしい」「足裏から整うらしい」「寝るだけらしい」という言葉への反応速度だけが異様に上がり、もはや健康グッズ集めそのものが趣味の域に。
そんな中、最近わが家に迎え入れたのが、見た目からして穏やかではないトゲトゲ系健康グッズ2品。癒やされたいはずなのに、なぜ私はこんなにも痛いものばかり買っているのでしょうか。
誕生日に自分へ贈ったのは「シャクティマット」
筆者がよく健康情報を交換しているのが、仲良しのエディター・杉浦由佳子さん。会えば子育てや仕事の話もしますが、最終的にはだいたい「で、最近何やってる?」という身体メンテナンス情報交換会になります。
まずは、杉浦さんからずーっと「絶対買ったほうがいいよ!」とすすめられていたシャクティマット。

いわゆる指圧マットで、表面には小さなトゲ状のスパイクがびっしり。マットに横になって背中や肩などをスパイクに当てて使います。以前から気にはなっていたものの、ネットショップのカートに入れては、
「いや、待って。私は本当にお金を払ってトゲの上に寝たいのか?」
と我に返り、そっと削除すること数回。そんな私も誕生日を迎え、「自分へのプレゼントだし!」という、財布のひもを最も緩める危険な呪文を唱えて、ついに購入しました。
ちなみにシャクティマットは「Light / Original / Advanced」の3種の強度があり、上位レベルほどスパイクが少なく、そのぶん一点にかかる刺激が強くなる仕様。
どうせ買うならいちばん痛いやつがいいと筆者は「Advanced」をチョイス。iPhoneもPro Max派なもんで、どうせなら最大スペックを選びたいんですよね。方向性はだいぶ違いますが、根っこにある思想はたぶん同じです(笑)。

届いてまず指先で触ってみると、
痛っっっっっっっ!!
「健康グッズの突起」から想像する丸い刺激ではありません。感覚としては、うっかりバラの棘に触れたときに近い。
これに寝るの? しかも、素肌に直接……? 普通に無理では?
ところが寝てみると、意外なことが起こりました
意を決して、そーっと背中を預けてみます。もちろん痛い。普通に痛いです。
ただ、数分じっとしていると、最初の「痛い痛い痛い!」という感覚から、じんわり温かいような不思議な感覚に変わってきます。公式でも、最初の刺激が数分すると温かさやリラックス感に変わっていく、と説明されています。
そして私がいちばん気に入ったのは、強制的に雑念が消えること。
筆者は基本的に、頭の中がずっーーと営業中で、「あのメール返したっけ」「明日の撮影どうする」「あ、洗剤買わなきゃ」「あの企画タイトルどうしよう」……と、ひとつ考えている最中に別件が割り込んでくる。
瞑想をしても、「無になりましょう」と言われた瞬間から、“無になるとは何か”について考え始めるタイプです。
ところがシャクティマットの上では、
「痛い」
以上。脳内会議、強制終了。
これがすごくよかった!慣れてくると、そのままウトウトできそうになる日さえあります。
ただし油断してはいけません。
「あ〜気持ちよかった」と起き上がろうとした瞬間、背中がスパイクの上をズズッと動き、
痛ーーーーーい!
入るときより、出るときが危険。最後まで気を抜かせてくれません。
決してお安い健康グッズではないので、筆者のようにカートに入れたり出したりしている人もいると思います。でも、電源も充電も予約も不要。家に帰って寝転がるだけなので、面倒くさがりでも使い続けやすい。
今では「今日ちょっと頭がパンパンだな」という日に、自然と手が伸びています。
そして足裏にも地獄を導入。「官足法ウォークマット」
背中にトゲを導入したと思ったら、今度は足裏です。こちらはヨガ講師をしている友人にすすめてもらった官足法のウォークマット。友人は毎朝これを踏むのを習慣にしているそう。

「足裏を刺激すると気持ちいいよ」くらいの話かと思ったら、届いたものを見てびっくり。

山脈?
大小さまざまな突起が、かなりの高さでせり立っています。
足ツボマットというと、小石の上を歩くようなものを想像していましたが、こちらはそんな生易しいビジュアルではありません。
恐る恐る立ってみる。
無理。
歩く以前に、ただ立っているだけで悶絶です。特にすごいのが中央付近の盛り上がった部分。土踏まずのアーチに沿ってグリグリッと入り込んできます。
ちなみに販売元では、裸足で長時間強く刺激するのではなく、薄手の靴下を履いて踏むことをすすめています。
私は帰宅して「今日、脚が重いな」「足がパンパンだな」と感じた日に使うことが多いのですが、踏んだあとは全身の血行がよくなった感じがして、体がじんわり温かくなります。ただし使用中は、健康になる前に心が折れるのでは?と思うくらい痛い(笑)。毎朝これを日課にしている友人を尊敬します。
“充電しなくていい健康グッズ”は、結局強い
この2つを使っていて改めて思うのが、健康グッズって「効果がありそう」だけでは続かないということ。充電する。アプリを立ち上げる。装着する。モードを選ぶ――。ひとつひとつはたいした手間ではないのに、忙しい日はその数ステップが途端に高い壁になります。
その点、この2つは極めて原始的。シャクティマットは寝るだけ。ウォークマットは踏むだけ。コンセントもいらないし、アップデートもない。仕事に家事に、とにかく毎日忙しい働く女性は、自分の体のメンテナンスは、つい「時間ができたら」と後回しにしがちですが、時間って、待っていてもなかなかできないんですよね。だから最近は、ほんの10分でも「自分の体に意識を向ける時間」をつくるようにしています。
優雅なセルフケアとはだいぶ違います。何しろ、悶絶していますから。
それでも今日も私は、疲れて帰宅するとトゲの上へ。癒やされたいのか、追い込みたいのか。自分でもよくわかりませんが、しばらくこの“痛いものブーム”、続きそうです。



