移住3か月目のサプライズ! 突然飛び込んできた子猫保護の連絡
マレーシアでの生活にも少しずつ慣れてきた、移住3ヶ月目のこと。当時勤めていた会社の上司から「子猫を保護した」という一報が入りました。さまざまな事情から上司のおうちでそのまま飼うことが難しく、巡り巡って私がその子猫を引き取ることになったのです。
当時の私といえば、ペットを飼った経験といえば中学生の頃にハムスターを飼っていた程度。犬や猫といった大きな動物を自分で責任を持って育てるなんて、これまで一度も考えたことがありませんでした。
ちゃんとこの小さな命を守ってあげられるのだろうかという、未知の経験に対するドキドキと不安、そして命を預かる重みに、胸がギュッと締め付けられるような感覚を覚えたのを今でも鮮明に覚えています。
人生初の動物病院がまさかの海外! 医療英語を頭に叩き込んで病院へ

小さなバッグにすっぽり入るほどの大きさでした。
子猫を引き取ってすぐ、まず行かなければならなかったのが動物病院での健康診断でした。人生で初めての動物病院体験が、まさか日本ではなくマレーシアになるとは思ってもみませんでした。
日本語ですら専門用語が多くて難しい医療の世界。ましてや英語で獣医さんと対等に会話をし、子猫の状態を正しく把握しなければなりません。
病院へ向かう前に必死にスマートフォンを操作し、「ワクチン」「寄生虫」「体温」「症状」といった動物病院で使いそうな医療英語を検索しては、頭の中にギュギュッと詰め込みました。
診察室で告げられた「猫パルボウイルス陽性」
ドキドキしながら迎えた診察。事前に調べた英語を駆使して獣医さんとコミュニケーションを取り、血液検査や各種検査を行ってもらったのですが、そこで返ってきたのは甘いものではありませんでした。
「猫パルボウイルス(FPV)陽性です」
パルボウイルスは非常に感染力が強く、特に免疫力の弱い子猫が罹患した場合、最悪のケースでは致死率が9割にも及ぶと言われている大変恐ろしい感染症です。 すぐに注射を打ってもらい、処方薬を出していただきました。まずは最初の大きな壁である「海外での動物病院受診」をクリアしたものの、本当の試練はここからでした。
周囲の優しさに支えられ、乗り越えた恐怖の1週間

病院から帰宅し、次にはだかったのが「薬を飲ませる」という第二の壁でした。すんなりと薬を飲んでくれない小さな子猫相手に悪戦苦闘。さらに翌日からは私自身も仕事があったため、「日中、私が家にいない間に万が一のことがあったらどうしよう」という不安でいっぱいになりました。
そこで、子猫を保護してくれた元上司に状況を正直に連絡したところ、不在の間の異変を防ぐため、体調が安定するまでの間、上司ご家族が親身になってお世話を担当してくださいました。
手厚い看護と処方されたお薬をしっかり与え続けた甲斐あって、幸いにも重症化には至らず、1週間後には見違えるほど元気いっぱいの姿に。 元気よく部屋を駆け回る姿を見たとき、安心感と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
夫と離れた異国での暮らし。私を強くしてくれたのはモアの存在
この怒涛の1週間を経て、我が家の正式な家族となったのが、愛猫の「モア」です。
移住当時の私は、日本にいる夫と離れての海外生活ということもあり、ふとした瞬間に孤独感や寂しさを覚えることもありました。ですが、モアが我が家にやってきてくれてからは、生活が一変しました。
「ご飯をあげないと」「お部屋を快適に保たないと」という飼い主としての責任感が芽生えたことで、自分自身の生活リズムも自然と整うように。そして何より、疲れて家に帰ってきたときに「お帰り!」とドアの前で待っていてくれる温かい存在がいることが、どれほど私の心を救ってくれたか分かりません。 モアは単なるペットではなく、異国の地で踏ん張る私を優しく支えてくれる、掛け替えのない相棒であり大切な家族です。

まさか自分がマレーシアで猫を飼い、こんなにも愛おしい日々を送ることになるとは想像もしていませんでした。人生何が起こるか分からないけれど、あのとき勇気を出して引き取ると決めて本当によかったと感じています。 これからも、私のマレーシアライフのあちこちに愛猫モアが登場してくるかと思いますが、温かく見守っていただけるとうれしいです!
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