おかえり。どこ行ってたの?

あん(私)…シングルマザー8年目にして5歳年下の男性と結婚。夫の会社の経理担当。41歳。
蓮…6年生から中受を始め、第3志望の共学校へ入学。13歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。35歳。
結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受するも蓮とは別の女子校へ入学。
お母様…臣斗の母。英語教師で先日熟年離婚をする。
【前回までの話】
前回の話▶︎夫に突然の訃報が届く。明日があることが当たり前じゃないと痛感するも…。【中学生ママ(40歳、子連れ再婚)のぶっちゃけ365日vol.70】
Season1▶︎『シングルマザーの恋愛』はコチラから
Season2▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』はコチラから
私の心配をよそに、友達の家に泊まっていたと告白。それって…。
こんにちは。シングルマザー歴8年目にして子連れ再婚をしたあおいあんです。
前回は、夫・臣斗くんの友達が事故死したという連絡があったり、勤務先の先輩・田嶋さんの早退が始まったりと、慌ただしい日をお伝えしました。
その帰り、駅で蓮を見かけたため近づくと、隣に女の子が。私はてっきり結衣ちゃんかと思い声をかけようと、さらに近づこうとしたが…何か違和感。結衣ちゃんじゃないと気づき、とっさに距離をとった。これ声をかけたら殺されるやつだ……、と察した私はそそくさと帰宅。夕食を作り終えると、蓮が帰ってきた。
私
蓮
ただいま。ちょっとコンビニに
へぇ~と思いながら2人で夕飯を食べ始めると、蓮がスマホを見ながらフッと笑った。
私
どうしたの?
蓮
なんでもない
私
新しく彼女でもできた?
蓮
は!? できてないし
私
なんだ、駅で一緒にいた子かわいかったのに
正直、顔はほとんど見えなかった。
蓮
駅にいたの? きっしょ
私
そりゃ仕事から帰るんだから駅使うでしょ。小学校の友達じゃないよね?
蓮
中学の後輩
私
おぉ! わざわざ先輩に会いに来たんだ
蓮
そうらしいけど、付き合ってないから
私
人気があって何よりじゃない
蓮は「ウザっ」とだけ言い放ち、食器を片付け部屋へ行ってしまった。青春だ~なんて勝手にウキウキした気持ちになっていたが、ハッと我に帰った。
臣斗くん、大丈夫だろうか。
今日がお通夜なのかもわからず、こういう大事なときに、別居していることが不便だと感じる。悩んだ末、LINEで「大丈夫?」とだけ送ったが返事は来なかった。次の日、受付業務が午前で終わりだったので、帰りに会社に寄ることにした。
臣斗くんの大好物のプリンを買って会社へ行ってみると、ドアが施錠されていて、中へ入っても誰もいなかった。一気に不安が襲い、その場で臣斗くんへ電話をしてみたが…出ることはなかった。

お昼ご飯を食べていなかった私は、買ってきたプリンを食べながら臣斗くんが戻ってこないか待ってみたものの、2時間経っても来る気配はなし。どうしようもないので結局会社を出ることにした。LINEは既読になってるけど、返事がないから状況がわからず余計不安になる。
帰宅しても連絡はなく、夕飯もお風呂も終わり、LINEにメッセージを送って寝ようかと考えていたところ…ようやく電話が鳴った。
臣斗
ごめん、連絡できなくて
私
大丈夫?
臣斗
あぁ、お通夜も終わって告別式の段取りもできたから、一旦帰るよ
ん!? 帰る?
私
家に帰ってないの?
臣斗
うん。実は亡くなった友達の奥さんも友達で、気が動転してたし子ども小さいし、いろいろ手伝ってた
私
そうなんだ。お疲れ様。ゆっくり休んで
こんなときに不謹慎かもしれないけど、そういうのって家族でやるんじゃないの? なんで臣斗くんが泊まってまで手伝うの? と思ってしまった。臣斗くんと友達とその奥さんとの関係性とかわからないけど、でも…私に連絡のひとつも入れられないほどなのか。
モヤモヤが止まらず、その日はなかなか寝付けなかった。
それから数日、私から臣斗くんに連絡をすることはなかった。なんとなく消化しきれない気持ちがあったのかもしれない。
臣斗くんからLINEがあったのは5日後だった。
臣斗
やっと落ち着いたから明日ランチでもどう?
私
明日は午前も午後も仕事入ってるから無理
臣斗
じゃあ明後日は?
私
明後日は仕事は午後からだけど、午前中は蓮に頼まれたもの買いに行くから時間がない
臣斗
なんか怒ってる?
私
別に
臣斗
何かあった?
私
別に
自分でも気持ちをどう伝えればいいわからなかった。臣斗くんは同級生が亡くなっているのに、変なモヤモヤを抱えている自分があまりにも子供すぎて…。
臣斗
じゃあまた連絡するよ
引き下がった臣斗くん。蓮の反抗期のことなんか言えない。「別に」を繰り返した自分がウザくてたまらなかった。
画像:(c)Adobe Stock

あおいあん
8年間シングルマザーで、40歳を迎える前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起し、5歳年下の男性と再婚(事実婚)。中学生になった息子と、伴侶を亡くした父親と実家暮らし中。
▶︎インスタグラム:@shinmama_aoian



