【月刊オッジェンヌ】オッジェンヌの「コレ、語らせてください♡」
Oggi専属読者モデルであるオッジェンヌは、仕事も自分磨きも全力投球の働く女性代表として、ファッションや美容、ライフスタイルなど等身大の情報を発信。趣味や特技もさまざまで、幅広いフィールドで活躍中!
月刊オッジェンヌ Season2、第1回は、映画『国宝』ブームで話題の「歌舞伎」。歌舞伎ファン歴15年の大枝さん、初鑑賞の志村さん・松浦さんの3名による、東京・東銀座の歌舞伎座での観劇レポとその魅力をお届け!

(左から)
志村美咲さん(食料品メーカー勤務・29歳)…アート全般大好き♡ だけど歌舞伎は初めて!
大枝千鶴さん(IT関連会社勤務・39歳)…月一ペースの歌舞伎鑑賞はマスト!
松浦璃子さん(IT関連会社勤務・27歳)…初の歌舞伎鑑賞! 観劇経験も少なめ。
入り口は広く、奥は深い歌舞伎の世界
大枝:私は月一ペースで歌舞伎観劇を始めて、早いもので15年経つけど… ふたりは初の歌舞伎、どうだった?
松浦:まず、思ったよりもカジュアルな雰囲気で驚きました。
大枝:確かに、ドレスコードとかもないからね。でも、ツウな人は演目の要素を取り入れた柄の着物を着てきたりするんです。
松浦:かっこいい…! 粋ですね。
大枝:大人の遊びって感じで素敵だよね。私たちが今日観た通し狂言『義経千本桜』(第二部)は、歌舞伎座では30年ぶりの上演。レアだけど、古典的な演目だから難しく感じる人もいるかも、と思って…。大丈夫だった?
志村: 事前にあらすじを予習してきた効果もあるかもしれないけれど、想像以上に現代の劇っぽく、台詞も内容も普通に理解できました。
松浦:イヤホンガイドをつけたのもよかったですよね。話の内容を解説してくれるだけじゃなくて、歌舞伎の豆知識や着眼点も教えてくれたので。
志村:あと、大枝さんのアドバイスどおり、「とちり席」(一階の7~9列目の中央付近の席)で観てよかったです。舞台全体を見渡せるし、役者の表情もよく見えて、舞台に没頭できました。
大枝:確かに。1,000円くらいで買える当日券もあるけど、初心者こそ奮発していい席で観るべきだと思います!
志村:劇場にはそれぞれどういう違いがあるんでしょう? たとえば、私が好きな相撲だと、やっぱり両国国技館が圧倒的1位という感じがあって。
大枝:大きくて豪華なのはこの歌舞伎座だけど、京都の南座は少し規模が小さい分、役者の表情がよく見えるし、私もよく行くよ。幕間に食べるお弁当を近くの料亭などに持ってきてもらえたりもするのだけど、以前いただいた「木屋町 蘭」のお弁当が素敵でした。

志村:すごく綺麗ですね…! 「和」の美しさを感じます。
大枝:京都での観劇には私の中の憧れの大人像が詰まってます。ほかに、東京の新橋演舞場や浅草公会堂でもたまに歌舞伎をやっていて。来年1月の「新春浅草歌舞伎」は映画『国宝』で話題の『藤娘』が観られて、チケットもお安めだし、役者さんもイケメンぞろいでおすすめです!
松浦:今、気になって「歌舞伎美人」(歌舞伎公式総合サイト)を見ていたら、絵本作品の『あらしのよるに』の歌舞伎版もあるんですね。
大枝:そうそう! ほかにも、『ルパン三世』や初音ミクとのコラボなど、モダナイズされた作品がたくさんあるんです。昔から受け継がれている演目でも、恋の三角関係や、浮気して駆け落ち… のような「世話物」と呼ばれる話はとっつきやすい。歌舞伎って結局「江戸時代の月9」だから。きっと昔の女性たちも、観たあとにお茶しながら感想会してたんだと思う(笑)。
志村:「あの役者さんマジイケメン!」とか言ってたのかな(笑)。あと、シネマ歌舞伎も気になります。
大枝:シネマ歌舞伎は、これぞという名演目や、人間国宝のかつての名演技が大画面で観られます。映画感覚で観られるから、より気軽ですね。
松浦:チケットも2,000円前後とお安い。しかも、イヤホンガイドもつけられるんですね…!
志村:初心者でも楽しめるように、いろいろ工夫されているんですね。これを機に、読者のみなさんも歌舞伎観劇にチャレンジしてほしいですね!
そんな3人の歌舞伎観劇コーデをCheck!
志村美咲さん

「ドレスコードはなくても、せっかくの機会なのでおめかししたい♡」ジャケットには取り外し可能な襟が付いており、華やかさを演出。セットアップ風の装い&ヒールでかっちりと。
Jacket:CARLA、Knit:No brand、Pants:UNIQLO、Shoes:DIANA、Bag:CHARLES & KEITH
財布型ミニバッグで貴重品をひとまとめに!

「20分の幕間に、歌舞伎座の地下にある『木挽町広場』を散策するため身軽に!」スマホも入る財布型ミニバッグは貴重品をひとまとめに持ち歩ける上、洗練された印象に。
大枝千鶴さん

ベージュ系カラーにレオパード柄のスカートを差した、華やかで上品なコーディネート。「観劇は長時間座るので、着心地が快適なゴムウエストを選びました」と、さすが経験値の高い大枝さん!
Outer:HYKE、Knit:A Part by、Skirt:No brand、Shoes:Sergio Rossi、Bag:Jil Sander
推しの歌舞伎俳優のチケットホルダーを持参

紙チケットの文化が残る歌舞伎座。立女形の人間国宝である歌舞伎役者・坂東玉三郎さんが写されたチケットホルダーで、推し活しながら思い出を保存。
松浦璃子さん

私服は基本モノトーンの松浦さん。「今日は華やかさを出すために遊びのきいたパンツをセレクト」バルーン裾のパンツと〝ジャコット〟で、程よいモード感ときちんと感をキープ。
Jacket:JOSE MOON、Cardigan:ZARA、Pants:H BEAUTY&YOUTH、Shoes:ODETTE É ODILE、Bag:Aeta
幕間に食べるお弁当。洋服を汚さないように…

幕間は地下広場で買えるお弁当を食べたい! 「袋としてだけでなく、膝の上に敷けば洋服をガードしてナプキン代わりにもなる、エコバッグを持参しました」

PLAZAで買った、お弁当用にちょうどいいサイズのエコバッグ!
2026年Oggi1月号「月刊オッジェンヌ」より
撮影/松尾のの(vale.) ヘア&メイク/小林未波(PEACE MONKEY) 撮影協力/株式会社歌舞伎座 構成/倉益璃子
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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