4人のアーティストによるグループ展
エルメス財団が開催する、アートにおけるエコロジーの実践を問う「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」展。2024年2月16日(金)から始まるダイアローグ2「つかの間の停泊者」では、ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカの4人のアーティストを取り上げ、コンテンポラリー・アートというプラットフォームの中で生成される自然と人間のエネルギーの循環や対話の可能性を考察しています。
ニコラ・フロックは、カランク国立公園の委託事業である「Invisible(インヴィジブル)」(2016~2021)や、緑と青の色調を水から取り出した「La couleur de l’eau(水の色)」(2018~2020)など、通常は目にすることのない地球環境や人間活動の領域を科学的に、またコンセプチュアルな手法で記録する代表シリーズを紹介。
現居住地であるテキサスと栃木県益子町でセラミック制作を行ったケイト・ニュービー。ささやかな日常の集積や風土を含み、増殖するかのように空間を占拠し、私たちの身体に親密な触覚をもたらします。
保良雄は、地球太古の時間と都市の地政学を持ち込むことで、優劣や格差を潜在的に生み出してもいるエコロジー思想に批判を込めたアプローチを展開。
ケイト・ニュービーと保良雄は、関連プログラムである森美術館「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」展にも出展しており、東京の中にあるふたつの地点やアーティストの活動拠点となる地域との繋がりから、エコロジーのネットワークを立ち上げます。
ラファエル・ザルカの「Riding Modern Art(ライディング・モダンアート)」(2007~2016)は、幾何学的なパブリックアート作品に潜在する動きのダイナミズムが、スケートボーダーによって可視化されるさまを写真に納めたシリーズです。
アーティストとゲストによるトークセッションも実施
会期中、アーティストおよびゲストを迎え、トークセッションを予定。
●トークセッション①「エコロジー:場所をつなぐ」
関連企画として森美術館で開催中の展覧会「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」のキュレーターを招き、両展で作品発表を行うケイト・ニュービーとともに、エコロジーの考察を深めていきます。
日時:2024年2月16日(金)19:00~20:00
場所:銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ(東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス10F)
登壇者:椿玲子(森美術館 キュレーター)、ケイト・ニュービー(アーティスト)
司会:説田礼子(エルメス財団 キュレーター)
参加方法:事前申込制・先着順。予約・詳細はこちらから
お問い合わせ:銀座メゾンエルメス フォーラム担当 culture_info@hermes.co.jp
●トークセッション②「循環と景観」
本展に合わせてフランスから来日中のアーティストであるニコラ・フロック及びラファエル・ザルカと、司会進行に滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗を招き、本展のキュレーターとともに、循環と景観について、それぞれの解釈を交差させます。
日時:2024年2月17日(土)15:00~17:00
場所:東京日仏学院(東京都新宿区市谷船河原町15)
登壇者:ニコラ・フロック、ラファエル・ザルカ(アーティスト)、説田礼子(エルメス財団 キュレーター)
司会進行:保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター(館長))
参加方法:事前申込制・先着順。予約・詳細はこちらから
お問い合わせ:東京日仏学院 03-5206-2500
会期中には、森美術館でも関連トークを開催予定のほか、銀座メゾンエルメス フォーラムの会場内で展覧会担当者によるギャラリーツアーも随時開催予定です。
【エコロジー:循環をめぐるダイアローグ】
ダイアローグ2「つかの間の停泊者」
開催期間:2024年2月16日(金)~5月31日(金)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
入場料:無料
会場:銀座メゾンエルメスフォーラム8・9階
主催:エルメス財団
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
※ギャラリーは基本、銀座店の営業に準じる。ただし、開館日と開館時間についての最新の情報はウェブサイトを確認。