滝沢カレンも大ファン♡ ジャパニーズディレクターブランド3選
日々、さまざまな服に触れているモデルさんたちのおしゃれアンテナのキャッチ力は目を見張るものが! Oggi専属モデル・滝沢カレンが愛用している3つのジャパニーズディレクターブランドを、独自の見解にのせてご紹介します。
CIOTA(シオタ)
岡山に本拠を構える縫製工場・生地製造販売会社(株)シオタが立ち上げたアパレルブランド。ディレクターの荒澤正和氏は、セレクトショップやコレクションブランドなどでデザイナーを務めたのち、(株)シオタに入社。2019年に〝シオタ〟をスタート。原料の選別や生地のデザイン、生地織りから縫製まで、洋服づくりにおけるすべての工程を自社で行うことができ、徹底的にこだわった服を生み出している。
“守ってくれるようなデザインと着心地で、実家ぐらいザ・安心”(滝沢カレン)
「たとえばスウェットは、肉厚でやわらかいんですけど、どんなに洗濯しても型くずれしないし、デニムやカーゴなどヴィンテージっぽいアイテムが多いのもあって〝シオタ〟さんの服は『戦う男たちのための服』という感じがします」
▲コート[共布ベルト付き]¥149,600(シオタ)
芯まで色が浸透する、先染めの糸を使ったシャンブレーギャバジン生地。
「でも、素材とかシルエットに繊細さがあり、そういうところがたまらなく好きです。このコートもオーロラみたいに、角度によって色味が変わるのが素敵。
あと、カーキとかネイビーとかダークカラーが多いところもザ・安心で、一日一回、背伸びせずに着られる、実家ぐらい安心な服たちです」(滝沢カレン)
▲ディレクター・荒澤正和(あらさわ・まさかず)さん
「〝シオタ〟は、定番のど真ん中の服、誰にでも合う服を目指しています。ですので、カレンさんがおっしゃる『実家ぐらいザ・安心』は〝シオタ〟を表現するのに最も適した言葉だと思います。これからもそのような服をお届けできるよう、日々精進していきます」(荒澤さん)
CIOTA(シオタ)のアイテムを紹介
▲デニムパンツ¥35,200(シオタ)
縦糸は合成インディゴを使用したムラ糸、横糸はスビンコットン。旧式力織機で織っているため優しい肌触り。
▲パンツ¥41,800(シオタ)
スビンコットンのしなやかさとボリューム感、ナイロン特有のぬめりと高い耐摩耗性を併せ持つ、オリジナルのバックサテン地。
▲スウェット¥35,200(シオタ)
リブも含めすべてにスビンコットンを採用。さらに、吊り編み機で仕立てることで、しっとりした独特の風合いに。
IIROT(イロット)
2018年にスタートした、ウィメンズブランド。「好きなものこそ、シンプルに纏う」という思考をもつ女性たちに向けて、シンプルで品のいい大人の日常着を提案している。デザイナーの鳥居なぎさ氏は国内のアパレルブランドで販売員を経て本社に勤務。デザイナー・ディレクターを務めたのち、フリーランスのデザイナーとして活躍。2018年個人事務所を設立し、同ブランドをスタート。
ファッションが大好きで、夢を叶えたような服にクローゼットがざわつく
「私はよく妄想しながらコーディネートを考えるのですが、やっぱり〝イロット〟さんの服を合わせると、デニムとかワイドパンツとか男ものたちがざわつくんです。あ、女の子来た、みたいな。
今日のパンツが昨日より脚を長く見せてくれるのは、女の子アイテムというスパイスが入って喜んでるのかな、とか考えるとおしゃれが楽しくなります。
それから、こちらの服はシルエットが本当にきれい。美しい人に変身させてくれるから、テレビの衣装にはもちろん、みんな女子の服を着てくる女子会などにもよく着ていきます」(滝沢カレン)
▲デザイナー:鳥居なぎさ(とりい・なぎさ)さん
「女性らしさがありながら、身体を巧みにカバーしてくれるシルエットにこだわっているので、そこを感じ取っていただけてうれしいです。カレンさんが実践されているように、男ものたちと合わせて、上品で自立したかっこいい装いを楽しんでいただけたら幸いです」(鳥居さん)
IIROT(イロット)のアイテムを紹介
▲ボディスーツ¥23,100(ザ・ウォール ショールーム〈イロット〉)
シルエットの美しいボディスーツ。シルケット加工を施した糸を採用し、伸縮性のよさと高い耐久性を両立。
▲ニット¥28,600(ザ・ウォール ショールーム〈イロット〉)
リサイクルペットからなる、先染めポリエステル加工の糸を使用。緩やかなVラインのオープンショルダー。
▲プルオーバー[ベルト付き]¥28,600・スカート¥34,100(ザ・ウォール ショールーム〈イロット〉)
もちもちした肌触りが心地よい、ダンボールニットシリーズは、セットアップで着たい。
stein(シュタイン)
2016年秋冬シーズンよりスタート。「Stillness and motion , minimal and maximal , mode and tradition.」「無から有へ。そのはざまの部分を表現する。」をコンセプトに、ジェンダーレスに着こなせるアイテムを展開。デザイナーの浅川喜一朗氏は、原宿の伝説的なセレクトショップ「ナイチチ」でキャリアを積んだあと、2016年セレクトショップ「carol」をオープン、同年〝シュタイン〟を立ち上げる。
モードな中にお茶目さがあるビタミン的存在
「〝シュタイン〟さんの服は、すっごいオーバーサイズだったり丈が長かったり… かなりメンズ寄り。でもそこに、ポップな色やユニークなディテールが効いていて、かわいげのあるバランスが好きです。
私服は地味な色が多いので、こんなグリーンのカーディガンなんかを取り入れると、朝、フルーツをいっぱい食べてきた感覚でパワーをもらえる気がします」
▲カーディガン¥46,200(エンケル〈シュタイン〉)
最高品質のラムウールを使用した、オーバーサイズの一着。鮮やかなグリーンも魅力。
「短髪をいっぱいのジェルで固めた、生真面目な見た目の男性がつくっていると勝手に思っていたので、浅川さんのお写真を拝見して髪が長かったのが意外でした。いつか、お話を聞いてみたいです」(滝沢カレン)
▲デザイナー・浅川喜一朗(あさかわ・きいちろう)さん
「〝シュタイン〟の服は、メンズのクラシックをベースに要素を削ぎ落としながら、特有のバランスを追求しています。ていねいにプロジェクトを進めてきた分、滝沢さんが愛用してくださっていることは本当にありがたく、ぜひいつかお話できたらうれしいです」(浅川さん)
stein(シュタイン)のアイテムを紹介
▲ベスト¥85,800(エンケル〈シュタイン〉)
OLMETEX社の極薄&超軽量タフタ生地を採用し、なめらかな質感と美しいフォルムを実現。
▲ジャケット¥86,900・パンツ[共布ベルト付き]¥46,200(エンケル〈シュタイン〉)
ゆったりとした身幅と落ち感のあるアームホールが、クラシックでモードな表情。パンツは、股上をたっぷりとった、ワイドストレートシルエット。
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。
2024年Oggi2月号「滝沢カレンがまっすぐ聞きます!注目のジャパニーズディレクターブランド」より
撮影/魚地武大(TENT) 構成/今村紗代子
再構成/Oggi.jp編集部