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LIFESTYLE

2023.02.05

宝塚歌劇団元花組トップ娘役・華 優希さんスペシャルインタビュー【舞台『キングダム』に向けて】

大人気コミック『キングダム』が待望の舞台化。宝塚歌劇団元花組トップ娘役の華 優希さんが出演するということで、元タカラジェンヌの力丸莉帆さんがお話をうかがいました。

元花組の後輩、華 優希さんにオッジェンヌ・力丸莉帆さんがインタビュー!

世代や性別を超えて人気を博す大人気コミック『キングダム』が、映画に続き舞台にも登場。帝国劇場にて2月5日(日)より開幕します。映画では橋本環奈さんが演じた人気キャラクター・河了貂(かりょうてん)をダブルキャストで演じるのが、宝塚歌劇団元花組トップ娘役の華 優希(はな・ゆうき)さん。

そこで、同じく元タカラジェンヌで今はOggi専属読者モデルの力丸莉帆さんがインタビュー。実は力丸さん、華さんと同じ花組の4期上の先輩。約1年ぶりの再会で和やかなムードの中、話が進みました。

華 優希さんと力丸莉帆さん

▲華 優希さん、桜舞しおんさん(力丸さんの在団時の芸名)は宝塚歌劇団元花組の後輩と先輩。

舞台装置の転換とハイレベルなアクションで見応えたっぷり!

力丸さん:すでに華ちゃんには伝えてあるのですが、原作のマンガが大好きなんです。河了貂は華ちゃんにぴったりの役。舞台では、原作のどのあたりが展開されるの?

華さん:みなさんがよく知られている『キングダム』の序盤が描かれています。基本的には王都奪還編なのですが、マンガではもう少し先に登場するエピソードが組み込まれていたりして、台本を読んだ時に「こんなストーリー展開になるんだ!」と驚きました。この物語の本質的なものがより濃く見えて、メッセージが伝わりやすくなっていると思います。

力丸さん:映画の最初の方みたいな感じなのかな。

華さん:それに紫夏(しか)さんも出てきたりして。「ここにそう持ってくるのか」みたいな、ちょっと面白い構成です。めっちゃいいんです、紫夏さんの場面。演じられているおふたりがまた素晴らしくて… 泣いちゃう。

力丸さん:そうなんだ、楽しみ! 映画では戦場の場面とかスペクタクルじゃない? 舞台ではどう表現するのか、ワクワクします。立ち回りもすごいよね?

華さん:マンガ特有の、主人公が戦っている様子を描いたページをめくると、次のページにはまったく違う所で戦っていてる様子が描かれて… という時空と場所が変わるのをどう表現するんだろうと私も思っていたのですが、舞台装置の転換がすごいんですよ。その中でハイレベルなアクションが行われている感じです。

主演の方たちはもちろんのこと、アンサンブルメンバーのみなさんも身体能力がものすごいんです。「人ってこんな高さから飛び降りることができるんだ」「こんな動きができるんだ」と毎日びっくりしています。私はアクションがほとんどないので。

力丸さん:それは見応えがありそう! 華ちゃんもアクションをやってみたくなりますか?

華さん:刺激は受けるのですが、レベルがあまりにも違いすぎて。

力丸さん:河了貂のあの衣装ってかなり独特じゃない?

華さん:そうなんですよ。どうなるのかな? と思ったのですが、とても動きやすい作りで、走り回れるように軽量化もしてくださって。他の衣装や小道具もリアルなんです。例えば包帯の汚れとか、細部に至るまで緻密に作られているんです。

力丸さん:華ちゃんは役に入り込むタイプだから、そんな衣装を着たら、本当にマンガから飛び出てきたみたいだね。着ぐるみみたいな感じになるのもかわいらしいね、きっと。

華さん:ひとりキャラクター感があって、そこもまたマンガ原作らしくて楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

華 優希さんと力丸莉帆さん

▲宝塚歌劇団花組でともに過ごしたふたり。表情豊かにインタビューを受ける華さん。

ダブルキャストの川島海荷さんと一緒に役を深めています

力丸さん:改めまして、華ちゃん演じる河了貂の役どころや、役作りの方法を教えてください。

華さん:河了貂は、幼い時にひとりぼっちになってしまった山民族の末裔です。過酷な状況をひとりで生きている子供なのですが、演出家の山田さんからは「年齢的なことは意識せず、無邪気さとか本質的なところを深めたらきっといい役になる」と言っていただきました。

どうしても自分が持っていた原作のイメージが強くあるということで難しさを感じます。また、女性の方が多い舞台でのあり方と、男性相手の役作りというのは出すパワーの種類が違うんだなということを実感しました。特に今回の作品は男性の方が圧倒的に多いので、一般的な(宝塚歌劇以外の)外部の作品ともまた違う感じがして。今まだ、パワーの出し方を模索しています。

力丸さん:そうなんだね。なんだかあまり想像がつかない…。

華さん:今お稽古の真っ最中なのですが、まだ緊張しながら。緊張というか、みんなのパワーに圧倒されながらやっています。

(※取材は1月半ば)

力丸さん:人間的にパワフルな男性役が多いから、キャラクター色の濃い河了貂はアクセントになりそうだね。

華さん:はい、浮き出てくる感じになれたらいいなと思っています。

華 優希さん

▲冬らしい寒い日の撮影、透明感たっぷりの華さん。

力丸さん:ダブルキャストの川島海荷さんと、お稽古は一緒に進めているの?

華さん:一緒にやっています。実はタカラヅカ時代を含めて初めてのダブルキャストなんです。どうなるのかなと思っていたら、「ここはこうだよね」「ここはもう少しこうした方が持っていきいやすいね」とふたりで相談できて進めやすいです。

タカラヅカの時は新人公演で「こう見えているのか」という気づきがありましたが、今回はお稽古の段階からセットや全体の立ち位置などを客観的に見ることができるので、その点はありがたいですね。海荷ちゃんは小さい頃からずっと活躍されていますし、お芝居の気づきがすごくて、私も勉強させてもらっています。海荷ちゃんとは同い年なんですよ。フレンドリーに話しかけてくれるから、ちょっと人見知りしてしまう私は、そんな面でも助けられています。

力丸さん:なにか川島さんとのエピソードがあったらぜひ聞きたいな。

華さん:(お稽古場の)席が隣なので、お稽古の合間にパーテーション越しにお話したり。みんながアクションでたくさん動いているから、自分達もいっぱい動いた気になってふたりでお腹を空かせたりしています(笑)

力丸さん:微笑ましい(笑) 今はごはんに行ってコミュニケーションを深めることができないのが残念だよね。(元月組男役スターの)美弥るりか(みや・るりか)さんも出演されて。

華さん:そうなんです。美弥さん演じる楊端和(ようたんわ)、めちゃめちゃカッコいいんですよ! 妖艶な美しさで、男性を率いて戦う姿がもう。存在に説得力があるんです。立ち回りもされるんですよ。

お稽古場でもアドバイスをいただいています。タカラヅカの外に出てからはなかなかそういう機会がなくなってしまったので、それがとてもありがたいんです。

力丸さん:タカラヅカの温かさだね。現役中は美弥さんと交流はあったの?

華さん:初舞台が月組だったので、その時に美弥さんがいらっしゃって少しお話させていただきました。その後も花組に観劇にいらした時にはときどき声をかけてくださったんですよ。『邪馬台国の風』の新人公演の舞台稽古も観に来てくださり、終わった後にこんな下級生にお声がけくださって。本当にお優しい方だとうれしかったです。

力丸さん:素敵なご縁だね。

華さん:はい、今回共演させていただけてとてもうれしいです。美弥さんも猫ちゃんを飼っていらっしゃるから、猫についても「こういう時はどうしたらいいですか?」とよくうかがっているんです(笑)

華 優希さんと力丸莉帆さん

▲取材日の前日に連絡を取り合ったそう。この日は朝が早かったのですが、テンション高く元気な時間でした。

ニキビに悩んで手当たり次第試したスキンケア。最近やっと決まってきました

力丸さん:華ちゃんちの猫のにじちゃん、めちゃくちゃかわいいね。きゅるんとした目の感じが華ちゃんに似ていて。

華さん:本当ですか!? うれしいです。かわいくて癒されています。

力丸さん:家に帰るとにじちゃんがいるから、オンオフの気分が切り替わる?

華さん:すごく切り替わるようになりました。今までお稽古や公演が終わったらスイッチがパチンと切れてしまい、帰宅後1時間くらいなにもせずボーッとしているのがルーティンになっていたんです。

でも家に帰ってにじちゃんがいてくれると、「ただいま。ごめんね、ひとりにさせて」と、ちょっとテンションが上向きになるというか。今までの帰宅後の気持ちと、温度が全然違う感じです。家での自分が明るくなりました(笑)

華 優希さんと愛猫のにじちゃん

▲愛猫のにじちゃんとともに。華さんのインスタグラムにも時々登場します。

力丸さん:その華ちゃんを見たい(笑) お仕事場でフルにパワーを使ってしまう分、家帰ったら「ふう」ってなっちゃってたのかな。

華さん:そうですね。一旦休憩タイム、みたいな。

力丸さん:華ちゃんの美容のあれこれを聞きたいです。現役の時と、使うアイテムは変わった?

華さん:変わりました。肌があれやすくて、特にお稽古中はニキビだらけになってしまうことが多かったんです。退団公演中も結構あれていて…。退団してからは、いろんな雑誌などで情報を得てとにかく手当たり次第いろいろ試してみました。肌に合わなくて使えないものもいっぱいあった中で、昨年末くらいからやっと自分の肌に合うものが決まってきたんです。

力丸さん:季節や年齢によっても肌の状態は変わってくるよね。どんなものを使っているの?

華さん:美容液→化粧水→美容液、というスキンケアをしています。最初の美容液はファチュイテ。田中みな実さんがおすすめしていたので使ってみたら、肌の内側から潤って明るくなったような感じです。化粧水はエストです。私は混合肌で乾燥する部分もあるため、しっとり重めのこちらの化粧水で潤いをバリア。最後の美容液はキールズのレチノール入りのものです。

美容アイテム

▲左からファチュイテ ブライテスト ファーストエッセンス(美容液)、エスト ザ ローション(化粧水)、キールズ DS RTN リニューイング セラム(美容液)、キールズ SP マルチクリーム(クリーム)。

力丸さん:自分の肌に合うものが見つかると、うれしいよね。ところで華ちゃん、黒髪にしたんだね。とても似合っててかわいい。

華さん:仕事で黒髪にする機会があり、それ以来ずっと黒髪にしています。現役中のカラーリングで髪が傷んでしまったから退団後はあまり明るいカラーにはしないようにしていて、今はケアに気を配っています。

力丸さん:ヘアケアも知りたいです。

華さん:ヘアサロンでトリートメントをするのと、家では資生堂のヘアマスクを週1回の習慣にしています。昨日からシャンプーとコンディショナーも、資生堂の同じシリーズのものにしました。ピンクだから、見た目もかわいいんです。

資生堂プロフェッショナル サブリミック エアリーフロー マスク THICK, UNRULY HAIR

▲資生堂プロフェッショナル サブリミック エアリーフロー マスク THICK, UNRULY HAIR

『はいからさんが通る』の編集部の場面がとっても楽しかった!

力丸さん:とてもかわいい娘役さんだなと一方的に思っていて、ずっと話しかけていたよね?(笑)

華さん:こんな下級生にいつも本当にお優しくて。

力丸さん:私も不器用だったから、華ちゃんが思うようなことをするのがいちばんいいよと思っていて。

華さん:ふとすれ違った時などに「大丈夫?」って気持ち的な面をすごく気にかけてくださったことがうれしかったです。なんて言うんでしょう… そこで心がフッと軽くなるというか。力丸さんに声をかけていただくたびに、本当にありがたかったんです。今日お伝えできてよかった。

力丸さん:『はいからさんが通る』の別箱公演の時に、ほぼ初めてちゃんとお芝居をしたよね。

華さん:編集部のシーンですね。あのお稽古もとっても楽しかったです。力丸さんが演じる編集部員の図師さん、鉢巻がお似合いでした。

力丸さん:その後の大劇場公演ではかほちゃん(帆純まひろ〈ほずみ・まひろ〉さん)がしていて、「あの役、あんなにカッコよくなるんだ!」と思っていたの(笑) 華ちゃんの紅緒のめちゃくちゃな感じも面白かった。

華さん:編集部のお芝居、大好きでした。編集長と編集部員と、環さんもいて。

力丸さん:わちゃわちゃしていてすごく楽しかったのに、カットになっちゃってね。

華さん:いろいろカットになりましたよね。とても残念でした。あの公演の時に、一緒にお出かけしましたよね。旧岩崎邸庭園と、弥生美術館でやっていた「はいからさんが通る」展に。

力丸さん:そうだ! 行ったねー、柚香(光〈ゆずか・れい〉)さんと、華ちゃんと…

華さん:城妃美伶(しろき・みれい)さんと聖乃あすか(せいの・あすか さん)で。楽しかったです!

力丸さん:実は一昨年の12月頃にもディズニーランドに行ったんだよね。クリスマスの時期だったから、チケットが全然取れなかったのに、華ちゃんにミラクルが起こって取ってくれて。久しぶりに会いましたね。

華さん:はい、うれしかったです。乗り物もたくさん乗れて。

力丸さん:楽しかったね、朝から晩までいて。花火は見られなかったけど。

華さん:また行きたいです。

力丸さん:今度は私がチケット取り頑張るね。

華さん:私も頑張ります!

力丸さん:今日はありがとうございました。舞台『キングダム』をとても楽しみにしています。

華 優希さんと力丸莉帆さん

▲何の話題でしょうか、ふたりして大爆笑しているところをパチリ!

撮影/藤井マルセル(t.cube) スタイリスト/杉山朱美 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) 構成・文/淡路裕子

中に着たトップス¥39,600・ベストドッキングキャミ¥39,600(アンスリード青山店〈アンスリード〉) ピアス¥19,800(エル・エー・エイチ 有楽町マルイ店〈エル・エー・エイチ〉)

【問い合わせ先】
アンスリード青山店 03-3409-5503
エル・エー・エイチ 有楽町マルイ店 03-6738-3845

舞台『キングダム』公演概要

舞台『キングダム』

舞台『キングダム』華 優希さん

<東京公演>
公演期間:2023年2月5日(日)~2月27日(月)
会場:帝国劇場

<大阪公演>
公演期間:2023年3月12日(日)~3月19日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール

<福岡公演>
公演期間:2023年4月2日(日)~4月27日(木)
会場:博多座

<北海道公演>
公演期間:2023年5月6日(土)~5月11日(木)
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

<Staff&Cast>
原作:「キングダム」原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO
出演:三浦宏規/高野洸、小関裕太/牧島輝、川島海荷/華優希、梅澤美波/美弥るりか、有澤樟太郎/梶裕貴、鈴木大河/神里優希、早乙女友貴、元木聖也、朴璐美/石川由依、小西遼生、山口祐一郎
※梶裕貴と鈴木大河は東京公演のみ。
※早乙女友貴は東京・大阪・福岡公演のみ。
製作:東宝

【問い合わせ先】
<東京公演>
東宝テレザーブ TEL:03-3201-7777
▶︎公式サイト

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