若様が今いちばん好きな漫画!『葬送のフリーレン』について担当編集さんにQuestion!
現在発売中のOggi2月号では、〝若様〟ことOggi専属モデル・若月佑美が、愛してやまない漫画との向き合い方について語る『若月佑美の漫画論』を掲載しています。
無類の漫画好きである若様が「今いちばんハマっている!」と話すのが、『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の『葬送のフリーレン』。魔王を倒した後からストーリーが始まる、ちょっと変わった〝後日譚〟ファンタジー漫画で、2023年のTVアニメ化も決定している話題作です。
この作品のどんなところが若さまのアンテナに引っかかったのかは、Oggi2月号をチェックしていただくとして… ひとりの〝フリーレンファン〟として気になっていたことを、同作品の担当編集さんに質問してみることに! Oggi本誌には掲載しきれなかったQ&Aの内容をご紹介します。若さまも驚いた、意外なAnswerもたくさん。ぜひ作品と合わせてチェックしてみてくださいね。
────【Q1】魔法あり、冒険あり、戦闘あり… でもハートフルさも、シュールさもある。そして、過去を精算していくストーリーに感動あり。さまざまな要素が複雑にからみながらも、素敵にまとまっている。そんな『葬送のフリーレン』の〝スタート地点〟はどこにあったのでしょうか?
【Answer】実は、原作を担当している山田鐘人先生に〝ギャグ漫画の読み切り〟を依頼したことがはじまりです。この依頼に対して山田先生から上がってきたネーム(※漫画の大まかな下描きのようなもの)を読んだところ、「これはギャグじゃない…(笑)」と思ったのですが、内容がとても面白くて。『葬送のフリーレン』第一話の雛形になりました。
────【Q2】原作・山田鐘人先生と作画・アベツカサ先生、異なるふたりの先生がコンビを組まれるきっかけは何だったのでしょう? 漫画を読んでいるはずなのに、美しい絵の小説を読んでいるような不思議な感覚があるんです。
【Answer】おふたりとも、たまたま私が担当している漫画家さんだったことがきっかけです。「山田鐘人先生の原作ネームの面白さを、アベツカサ先生の綺麗な筆致で描いていただけたら…!」と私からおふたりに提案させていただきました。
────【Q3】ストーリー内の情景などは、ある程度原案に記載されているかと思うのですが、キャラクターたちの表情のニュアンスは作画のアベ先生によるものなのでしょうか? 作品の要所に登場するシュールな表情が良い味を出していて、大好きなんです!
【Answer】原作の山田先生が、漫画のネーム段階で表情を描いています。その細かな表情のニュアンスを作画のアベ先生が汲み取って、より高い解像度で原稿で表現してくださっているんです。
▲若様が気に入っているという〝シュールな表情〟の一例がこちら。どちらも単行本第6巻より。
────【Q4】おふたりの先生と担当編集さんで、直接集まって打ち合わせなどをされるのですか?
【Answer】原作・山田先生と担当編集で打ち合わせをし、ネームを描いていただく。そのネームを作画・アベ先生にデータで共有し、下描きを経て原稿を描いていただく… というのが基本的な制作の流れです。編集は各先生とお会いしますが、三者で集まったことはまだ一度もありません。
────【Q5】制作中に起きる疑問や確認など、細かなやりとりはどうされているのか気になります。電話やZOOMなど? それとも完成後の確認なのでしょうか?
【Answer】山田先生のネームをベースにしてアベ先生が下描きをするのですが、そこに疑問点などを質問として書き込んでくださいます。その下描きデータをメールで共有し、山田先生が質問に返答してから原稿に着手。原稿が完成したら再び同様の確認作業を行うのですが、すべてメールのやり取りで完結しています。山田先生とアベ先生は、まだ一度も会ったことも電話で話したこともないんです。我々は慣れてしまっていますが、けっこう驚かれます(笑)。
Q&Aを終えて… 若様’sコメント
こんなに嬉しいことがあっていいのでしょうか…! 作品のファンとして幸せでしかありません。山田先生とアベ先生の関係性、おふたりが繋がるきっかけから担当されている編集さんの存在、そのすべてがかみ合って、こんな素晴らしい作品が出来上がっているのですね。知らなかった裏側を覗き見ることができて、『葬送のフリーレン』がより好きになりました! ありがとうございました!
◆『葬送のフリーレン』週刊少年サンデー連載中!&単行本第1〜9巻発売中!
冒険の終わりから始まる!?『葬送のフリーレン』第1・2話はこちらで読めます!
●『葬送のフリーレン』原作 公式Twitter
●『葬送のフリーレン』アニメ 公式Twitter
原作:山田鐘人 作画:アベツカサ
発行所:小学館
<写真1枚目>ニット¥26,400(PEACH〈ラスパイユ〉) メガネ¥42,900(モスコット トウキョウ〈モスコット〉) 〝シースキー〟のイヤーカフ¥1,980・〝マグノリア〟のリング¥14,550(ロードス)
<写真2枚目>ニット¥36,300(フィルム〈ダブルスタンダードクロージング〉) パンツ¥24,200(アルアバイル) 〝べベット〟のイヤーカフ¥16,500・〝アヴェーテ〟のリング¥15,400(ロードス) ソックス/スタイリスト私物
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。
撮影/花村克彦 スタイリスト/角田かおる ヘア&メイク/加藤志穂(PEACE MONKEY) モデル/若月佑美(本誌専属) 構成/旧井菜月