月曜に、いちばん好きな服を着る。気分よく働くために
その昔、私が会社員をしていたころの話です。新卒でメーカーに入社して2年か3年が経ったころ、自分なりに、小さなルールができました。「月曜日は必ず、気分よくいられるお気に入りの服で出社すること」
週明けの通勤は、会社に好きな人でもいない限り、だれもが多少なりとも憂鬱な気持ちを抱えるもの。今週のタスクを考えると無事に終わるか頭がいっぱいだし、月曜の通勤電車は特に満員で息苦しいし、定例会議があるからいつもより早く出社しなきゃいけないし…。そんな月曜朝のブルーな気持ちを、ぐいっと元気な方向へ引き上げてくれるのが私の場合、「服の力」でした。
週末にアイロンをかけておいた真っ白なシャツや、少し流行を意識した、きれい色の揺れるスカート。買ったばかりのコートをおろすのも月曜日に。「今日の私、いい感じ!」と思える服で、家を出るときの気持ちよさと言ったら。おしゃれが決まると、自然と口角が上がって、自分に自信がもてる。その作用を、憂鬱になりがちな月曜日にこそ利用するわけです。月曜を元気よくスタートできたら、その週の仕事も順調に回りそうな気がするもの。会社勤めを辞めて、平日と週末の区別があまりない仕事をしている今も、この感覚は私の中に残っていて、月曜になるとおしゃれのアンテナがしゃんとするのです。
自分をワクワクさせてくれる、ほんの少しの特別感を
月曜日に着る服は、まずはシルエットがきれいで着心地がいいことが第一条件。次に大事なのが、自分を〝ワクワク〟させてくれる、ほんの少しの特別感。それは素材の上質さだったり、旬をとらえたデザインだったり── 今の自分を一歩前へ、背中をポンと押してくれるような、「いい気」が宿る服と言い換えられるかもしれません。
そんな服に身を包んだ人は、単におしゃれ、という部分を超えて、楽しげで、信頼感があって、思わず話しかけたくなるような前向きな魅力に溢れています。「月曜日に着たくなる服」をこれからのワードローブの基準にすれば、おしゃれも仕事も、間違いなく一歩先へと進むはずです。
これからのクローゼットの主役は、今の自分を一歩前へ、背中をポンと押してくれる「いい気」が宿る服だと思うのです
品のよさと今どき感と── 月曜日に着たい〝デミルクス ビームス〟の服
仕事もプライベートも充実した女性に向けて、今の時代に沿ったベーシックスタイルを提案する〝デミルクス ビームス〟。長年続く人気ブランドならではの揺るぎないクオリティと、大人が素直に「着てみたい」と思えるトレンドのさじ加減が秀逸。この冬は、上質なウールリバーコートや優しい色使いのブラウス、バリエーション豊富なニットなどに注目を。
[トルソー]〝デミルクス ビームス〟のロングコート¥59,400・[ラグの上]ロングブーツ¥46,200・〝ネブローニ〟のストラップパンプス¥53,900・[ラック左側から]〝デミルクス ビームス〟のピンクブラウス¥20,900・白シャツ¥19,800・ボーダーニット¥13,200・〝バトナー×デミルクス ビームス〟のベリーピンクニット¥28,600・〝デミルクス ビームス〟のネイビージャケット¥39,600・ケープコート¥52,800・イエローパンツ¥17,600・〝クリスチャン ヴィラ〟の白バッグ¥25,300・〝ヴァジック〟の黒バッグ¥52,800・黒バッグに結んだ〝マニプリ〟のスカーフ¥17,600・〝ポルペッタ×デミルクス ビームス〟のローファー¥35,200・[椅子の上]〝チノ×デミルクス ビームス〟のカーキニット¥36,300・〝デミルクス ビームス〟のブルーニット¥26,400・ベージュニット¥24,200・〝ジョシュア エリス〟のチェック柄ストール¥68,200・[テーブルの上]〝マニプリ〟のスカーフ¥17,600・〝フィリップ オーディベール×デミルクス ビームス〟のトップ付きネックレス¥19,800・〝フィリップ オーディベール〟のチェーンネックレス¥12,100・〝デミルクス ビームス〟のパールネックレス¥11,000・時計¥26,400(デミルクス ビームス 新宿) その他/スタイリスト私物
Profile
みひろぎ・なほ/化粧品メーカー勤務後、雑誌好きが高じてファッションエディターに転身。装いと気持ちのかかわりを敏感にとらえた視点に支持が集まる。自身のおしゃれルールをまとめた著書『マイ ベーシック ノート』(小学館)は2冊累計18万部のベストセラーに。
協力/デミルクス ビームス
問い合わせ先/デミルクス ビームス 新宿
TEL:03-5339-9070
撮影/佐藤 彩 スタイリスト/兵藤千尋(ファッション)、今田 愛(プロップ) 撮影協力/AWABEES 本誌デザイン/hoop. 本誌構成/三尋木奈保
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