手相で小指の下の部分が意味するものは何?
手相では手のひらは便宜上、9つのエリアに区切られています。エリアは太陽丘や月丘のように呼び方とその意味が決まっていて、線にも大きな影響を与えています。
小指の下の部分のふくらみは「水星丘」と呼ばれ、お金(蓄財能力)に関することやコミュニケーション力の有無がわかるとされています。小指の下がふくれている人は、よくしゃべる商売上手な人たらしが多い… そんな感じです。
小指の下から斜めに出ている線は何線?
勉強熱心な占いのお客様から、「小指の下に斜めの線が入っているのですが、これはなんでしょうか?」とよく質問されます。小指の下のエリアから斜めに出ている線は、2通り考えられます。一つは結婚線で、もう一つが財運線です。それぞれを解説していきましょう。
結婚線は手のひらの縁から出る斜め線(横線)
小指の付け根と感情線との間にあって、手のひらの縁の部分から伸びている横線を結婚線と言い、結婚運を観るときに使います。この線が真横ではなく、斜めって走っている感じですね。
上の図を見ると、上の結婚線は下向きで、下の結婚線が上向きに見えるので、自分の結婚線が下向きだった場合、結婚すると運勢が下向きになるのでは? と不安になってしまいそうですが、そんなことはありませんのでご安心ください。
ちなみに結婚線の数は「真剣に恋する相手の数」と言われていて、数が多いほど恋多き女(男)とされています。同じ太さの結婚線が2本以上くっきり両手に出ている状態を「離婚線」と言います。
結婚線が1本であれば、1回の結婚で終わるので離婚はないだろう。離婚線が2本以上あるとき、1回の結婚では収まらない(次の結婚のためには離婚をすることになるから)、結婚線が2本以上ある状態を離婚線と呼ぶようになったようです(諸説あります)。
そして、このような極端に斜めな結婚線はあまり見たことがないので、小指の下に出ている斜めの線の多くは、次に紹介する「財運線」でないかなと推測されます。
財運線は小指の下部分に出る斜め線(縦線)
小指の下の部分に、図のように小指付け根あたりから伸びる斜め線、縦線を財運線と言います。
財運線は、お金をやりくりする能力(蓄財力)&コミュニケーション能力、投資の才覚があるかどうかなど、お金との縁がわかる線です。経済的なセンスが必要とされる昨今、財運線があると何かと救われますね。
財運線は長くハッキリと濃く刻まれているのが、理想的とされています。こういう財運線を持つ人は、商才とコミュニケーション能力に優れていて、事業を大きくしたり投資で手持ちのお金を増したりするのに長けているので、結果的にお金持ちの方向へ向かいます。
ちなみに、最強の財運線の持ち主はなんと、生命線から伸びていたりします。この手の手相を持つ人は、相当な努力家の人とされています。お金儲けって大変なことですからね。
斜めの財運線が複数出ているのは吉?
本来であれば1本の線が2本~複数とある場合、手相では線の意味が強まっていると読みます。2本~複数の財運線を持っているなら、あなたはお金が貯まる人です。
また、濃いめの財運線が1本あり、その横(左右の片側でも両側でも)に薄めの線が走っているような手相でしたら、それは「サポート線」と鑑定します。マイナス面を補ってくれるラッキーな線です。何かお金関係で困ったことが起こっても、不思議とカバーできてしまう出来事が起こることでしょう。
右手の小指の下だけに斜めの線が出ている
手相には色々な流派が存在するため、右手と左手の意味の取り方は流派で異なるのですが、私の占いでは、右手は「現在の自分の運気」、左手は「生まれ持った運命から今後想定される運勢」が表れているという見方をしています。
故に、右手の小指の下だけに斜めの線が出ている場合、それが結婚線であれば「恋愛・結婚のご縁に近づいている」と読みます。それが財運線のようでしたらば、「蓄財の体質づくりが着々と進行中!」と読みます。いずれにしてもなんだかいい感じですね。右手を見て幸せ気分に浸りましょう。開運への道がますます拓かれていきますよ。
監修:いけのり
人相学・手相などを使った相手の性格・深層心理の状態を明らかにする心理学寄りの占いをメインとし、明るく楽しい未来を呼び込むお手伝いをしている占い師。ITベンチャー企業に勤めていた際に電車の窓ガラスに映り込んだ自分の顔が、疲弊し過ぎて死神のようになっていて怖かったことから人相学の勉強を開始。これまでに1万人近くを鑑定している。開運のために「薄ら笑い」を熱く提唱中。