おみくじの起源や結ぶ理由を解説!
初詣を終えてチャレンジしたくなるのがおみくじ。
ところでみなさんは、おみくじを結ぶ? 結ばない?
おみくじとは?
おみくじとは「神仏のお告げを得て吉凶を知るために引く、くじ」のことですね。
もともとは国の政に関する重要事項などを決定をする際、神の意思を占うために行っていたことが起源といわれています。それがのちに個人の運勢も占うようになりました。
江戸時代に入り、徳川家康の側近であった天台宗の僧、天海大僧正が夢枕で信託を受けて、長野県の戸隠で、教理や仏・菩薩(ぼさつ)をほめたたえた言葉が書かれた偈文(げもん)を百枚発見し、それに番号をつけたことが、今日のおみくじの元になっているんですよ。
この偈文は人々の困難を救う処方箋ともいうべきものだとされ、ひいた番号に対応する偈文には的確な指示が書かれていたそう。今のおみくじそのもののスタイルですね。
なぜおみくじを結ぶ?
おみくじの結果が思わしくない時、「おみくじを結んで帰ろう!」となりますよね。なぜ、おみくじを結ぶのでしょうか。
おみくじを結ぶのは、生命力の強い木に結ぶことで木に宿る神様との縁を結ぶことができると考えられるためや、悪い運気を結んでとどめるため、と考えられています。
また、利き手と反対の手で結ぶことにより、困難な行いを達成したということで凶が吉に転じるとも考えられているんだそう(私は今まで利き手でそのまま結んでしまっていました…)。
望ましい結果でも結んでも良い?
思わしくない結果の時に結ぶことは上記の通りですが、結ぶということは神様との縁を結ぶことですので、良い結果であっても結ぶことは問題はありません。
おみくじはこれからより良い方向に向かうよう努力ができるように示された神様からのアドバイスであり、手元に置いて定期的に見直すも良し、願いが叶うように結んで帰ってもいいんですよ。
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いかがでしたか? おみくじは易経に基づき、吉が出たからといって慢心してしまうと凶になってしまい、凶が出たとしても心持ちを正せば吉になると考えられています。
吉凶で一喜一憂するのではなく、おみくじの神様からのメッセージが込められた和歌や漢詩を噛み締めて、願いの実現に活かせたらいいですよね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!