2022年のお年玉事情、どうなる?
2021年も残りわずかとなりました。新型コロナウイルスの影響で帰省自粛が叫ばれた昨年とは少し違う年末年始になりそうな予感ですが、2022年のお年玉事情はどのようになるのでしょうか。
総合マネースクールのファイナンシャルアカデミーは、全国の子を持つ男女300名を対象に、4年目の調査となる「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」を行いました。
質問:キャッシュレスのお年玉についてどう思いますか?
「とても良いと思う」が16%、「まあ良いと思う」が38%と、過半数がキャッシュレスのお年玉に対し肯定的な考えを示しました。
昨年行った調査と比較しても賛成派は増え、調査を始めた2019年と比較すると20%増。新型コロナウイルスによる生活の変化が「キャッシュレスのお年玉」に対する意見に影響しているのでしょう。
【賛成派の理由】
1位:便利(支払いがスムーズ、現金を持たなくて良い)(72人)
2位:時代にあっている(12人)
3位:コロナ対策(衛生的である)(10人)
「便利さ」をあげる声が圧倒的多数となりました(前回42人→今回72人)。また昨年多くあげられた「コロナ対策」という理由は、前回の21人から10人にまで減少しましたが、1位の「便利さ」を理由にあげる声が急増した点を踏まえると、親世代のお金との付き合い方はコロナをきっかけに変化した、と言えそうです。
【反対派の理由】
1位:お金のありがたみ、価値がわからない(49人)
2位:現金のほうが実感がわく、嬉しい(23人)
3位:伝統だから、情緒がない(13人)
反対派からは「お金のありがたみ、価値がわからない」という理由が最も多くあげられました。
質問:2022年はお年玉をどのようにあげますか?
「キャッシュレスであげる」という人は、実際には全体の1割に留まりました。
過去の調査結果と比較し、キャッシュレスであげるという人は、2019年4%、2020年7%、2021年9%と増加しているものの、いまだ大きな変化は見られないのが現状のようです。
質問:キャッシュレスであげる理由は?
前問で「お年玉をキャッシュレスであげる」と回答した人に理由をたずねたところ、昨年1位と2位を占めた「コロナ対策として衛生面で安心」「帰省自粛で現金のお年玉を渡せない」と回答する人は減少し、「お年玉をあげる側が便利」「お年玉をもらう側が便利」といった便利さを理由とする人が上位に入れ代わる結果に。
具体的な手段としては「○○Payなどのスマホ決済」が、昨年の19人から2倍近く増え、36人となりました。これは、QRコード決済を普段から使用していることに加え、送金機能の充実などが関係している可能性もあると考えられます。
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自分がお年玉をもらっていた頃を思い返すと、やはり現金で受け取った方がありがたみがわかるし、実感がわいて嬉しいと感じるかもしれません。しかし今の時代、衛生面や便利さを考えるとキャッシュレスも良い選択肢ですよね。渡す方、渡される方で相談して決めるのもアリではないでしょうか。
【調査概要】
調査テーマ:「キャッシュレスとお年玉・子どもの金融経済教育に関する調査」
調査方法:インターネットによるアンケート調査(※2021年11月9日(火)調査実施)
調査対象:全国の子どもがいる男女300名
男女比:男性59%、女性41%
年齢構成:20代 1%、30代 7%、40代 30%、50代 62%
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