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2021.09.25

「後悔と挫折は、絶対に必要な経験」田中 圭さんスペシャルインタビュー

誰とも群れることなく、冤罪事件の再捜査をする刑事・儀藤堅忍。通称、死神。Huluオリジナル『死神さん』で、そんなクセの強い役を演じる田中圭さんに、ドラマの撮影秘話から、今回のドラマの決め台詞である『逃げ得は許しません』に絡め、“逃げなきゃよかった”と思うことなどを教えてもらいました。

儀藤(ぎどう)と『おっさんずラブ』の春田は似ている…!?

――ドラマ『死神さん』の撮影はいかがでしたか?

田中:すごくおもしろかったです。ただ、誰とも群れない役なので寂しかったです。ゲストの方も毎話替わるので、新鮮で刺激をもらえることは確かなことなんですが、……やっぱり仲間は欲しいですよね(笑)。唯一のレギュラーであるあっちゃん(前田敦子)も、どうしてもまとめ撮りになってしまうので、本当に1人でこのドラマを戦っている感じがありました。

――さらに、すごいセリフ量ですよね。

田中:そうなんですよ。毎日セリフに追われていました。

――儀藤が発するセリフって、すごく深みがあったり、考えさせられますよね。

田中:そう感じてもらえたら嬉しいです。それに、すべてのゲストが本当に豪華で個性が全然違うので、どの回も掛け合いを楽しんでもらえると思います。

――とくにどの方とのお芝居が刺激的でしたか?

田中:もちろん、すべての方が刺激的でしたが、めちゃくちゃ笑っちゃったのが小手(伸也)さんと竹中(直人)さんのシーンでした。僕の笑いのツボである“ゲラスイッチ”を見事に押されてしまって、まったく何もできなくなっちゃったんです。滅多に“ゲラスイッチ”が入らない竹中さんも笑っちゃっていましたし、最高でしたね。

――小手さんもすごくいい雰囲気を出していましたよね。

田中:そうなんです。あのキャラクターを活かした、ずるいお芝居をするんですよ(笑)。ただ、そういったお芝居って、基礎や、ちゃんとお芝居の体幹がないとできないので、すごくいいものを見せていただいているなという感覚で楽しませてもらいました。

――儀藤もブラックジョークがかなり多いですよね。そこは狙って演じられていたと思うのですが…。

田中:そうですね(笑)。儀藤は本当に謎の多い人ですよね。そういえば、蓮佛(美沙子)ちゃんがゲストの回は2話なんですが、撮影の順番は最初でした。蓮佛ちゃんのことを以前から知っていたこともあり、儀藤を試しながら作ることができたのですごく感謝しています。いい意味で、ゲストに対してフォローをしなくてよかったので、すべてを任せました。

――頼りがいのある方なんですね。

田中:そうなんです。それもあって、すごく救われました。

――田中さんが思う、儀藤の愛らしいところはどんなところだと思いますか?

田中:めちゃくちゃやって許されるキャラクターって、あまりないんですよ。何をしても許されたり、成立するモンスターのようなキャラクターって、やっていてとても楽しいです。僕が以前演じた『おっさんずラブ』の春田がまさしくそうで。普通だったらおかしいだろうということを成立させる力がある役の可能性を、この儀藤にも感じました。

――そうなってくると、すでに続編が楽しみになってしまいますね。

田中:すごくやりたいですね。事件モノで1話完結なので、ずっとやることができる作品ですし。観てくれるみなさんがどう思うのかはすごく楽しみです。今作は6話で終わってしまうので、もっと深く儀藤を追求したいなと思いました。なので、積極的にみなさんの声を待っています!(笑)

後悔と挫折は、絶対に必要な経験だと思うんです

――さて、今回儀藤は『逃げ得は許しません』という言葉が印象的ですが、田中さんにはそういったエピソードはありますか?

田中:僕が“逃げなきゃよかった”と思うのは、バスケットボールです。

小学1年生からやっていたんですが、高校に入ってけがをしたときに辞めてしまって。ちょうどこの仕事を始めたタイミングもあり、ケガを言い訳にして続けなかったんです。でも、高校3年生になり、引退試合をみんなで見に行った時に、僕がいたころと部員がまったく変わっていなく。そこで努力していた仲間がちゃんと台頭していて、基礎練習をがんばってやっていた友達が強くなっていて…。僕はセンスだけでバスケをやっていたので、すごく恥ずかしくなったんです。

当時、努力している自分がカッコ悪いって思っていたところがあり。でも、そのこと自体、すごく後悔しているし、戻れるならもう1回そこからバスケをしたいなと思います。とはいえ、そこで本気でバスケをしていたら、芸能界にいるかわからないですけどね(笑)。でも、いまになって後悔だったり、挫折した経験はすごく必要だったなと思います。

――その人生経験が人として豊かにさせてくれますよね。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

田中:いま、逃げないことの大切さを話してしまいましたが、もちろん逃げることも選択のひとつだと思います。ただ、逃げてばっかりは楽しくないんですよね。僕にとって、このバスケを辞めてしまった経験は否定も肯定も出来ないですが、通るべき経験だったと、いまだからこそ言えるんです。もちろん、この儀藤が言う『逃げ得は許しません』は、犯罪に対してなので、これは絶対に許せないことですけどね。

Huluオリジナル「死神さん」Huluで独占配信中!

被疑者の無罪が確定した冤罪刑事の再捜査を専門にする警視庁の警部補、儀藤堅忍(田中圭)。彼の仕事は冤罪の陰に隠れて逃げた真犯人と事件の真相をあぶり出すこと。しかし、それは警察組織の失態も暴き出してしまうことに。その結果、相棒になった者は組織から疎まれ、出世の道も閉ざされてしまう為、儀藤は“死神”とよばれている。

その“死神”こと儀藤が、連絡係として様々な手配を請け負う警察官・南川メイ(前田敦子)の協力のもと、毎回異なる“気の合わない相棒”を連れ回しながら、証言と証拠を執拗なまでに洗い直し、“事件の見え方”と“相棒たちの心”を180度ひっくり返していく。そんな儀藤にやがて、警察を挑発し続ける謎の架空テロ犯・エンジェル伊藤の魔の手が忍び寄り…!?

※毎週金曜、新エピソード配信<全6話>各話約50分

俳優 田中 圭
たなかけい/1984年7月10日生まれ。2003年にドラマ『WATER BOYS』に出演し、注目を浴びる。2018年に主演を務めた『おっさんずラブ』が社会現象になり続編や映画化もされ、すべてで主演を務めた。9月23日から主演映画『総理の夫』が公開予定。

撮影/tAiki ヘアメイク/SHIGE スタイリスト/山本隆司 取材・文/吉田可奈


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