蜷川氏の写真の世界にジュエリーが溶け込む夢のような空間
ヴァン クリーフ&アーペルは、パリのヴァンドーム広場にあるオテル デヴルーにて、写真家の蜷川実花氏と共に、花を称える展覧会「フローラ展」を、2021年9月10日~11月14日の期間に開催。
1906年の創業以来、自然から無限のインスピレーションを汲み取ってきたヴァン クリーフ&アーペルと、メゾンと同じように花に魅了され、常にその美しさと特異性を捉えようと心血を注いでいる蜷川氏。「フローラ展」では、ジュエリーのクリエーションと、インスピレーションの源を同じくするアーティストの作品との関連性を強調しています。
建築家の田根剛氏が万華鏡と迷路をコンセプトにデザインした臨場感あふれる演出の中、見る人を自然のただなかへと引き込むようなイメージで構成された包括的な世界観を持つ蜷川氏の作品が広がり、周囲に溶け込むよう設計されたショーケースの中にジュエリーを配置。スケール感や距離の概念を失うような、心地よい迷宮を思い描き完成させた空間で、ヴァン クリーフ&アーペルのヘリテージコレクションと現代のジュエリーから100点を超える作品が、蜷川氏の色鮮やかな写真と美しく響き合います。
会場内は、蜷川氏とメゾンが共有する花のビジョンを反映した3部構成。第1部では、現実に即した表現を際立たせた自然主義的な美学を紹介し、第2部ではブーケに焦点を当て、第3部では様式化された花のビジョンに注目します。ひとつの部屋から次の部屋へと進むごとにさまざまな作品同士のつながりが生まれ、写真家が撮影した極彩色の写真と宝石の色合いが共鳴し、絶えることなく進化し続ける豊かな花の世界を称えます。
想像上の庭を散歩するような魅惑的な体験を叶える展覧会で、貴石と映し出された花びらとが交わす超越的な対話に思いを馳せてみてはいかがですか?