【目次】
・西洋占いの種類
・中国・東洋の占いの種類
・世界の占い
・日本の占いの種類
・占いが当たる確率は?
西洋占いの種類
西洋占いで有名なものを取り上げていきます。最初に、生年月日を使った占いの占星術、カバラ、そしてみんな大好きタロットカードです。
■占星術
俗に言う「星占い」です。詳しい説明はいらないかもしれませんが、念のため。生まれた月日で12種類(おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座。へびつかい座を入れて13とするものもあり)の星座へ分類し、それぞれの運勢を観る占いです。太陽系の中心の星である太陽と生まれた日の星との位置関係が、その人の性格や運命を決める… というのが占星術の原理です。
自身の星座を知らない人はいないのではないか、というほど定着している占い方法ですね。日、月間、年間まで、さまざまなスパンで運勢を知ることができます。朝の星占いで一喜一憂という話は古来(?)より、よく聞かれます。星を占いに用いるようになったのは、古くはインダス文明(紀元前2600年~)と言われています。また、古代バビロニア(紀元前2500年頃)の遺跡から出土した粘土版には、星占いの記録が刻まれていたそうです。現代の形になったのは約2000年前とされています。星には人を魅力する力があるのですね。
■カバラ
占い師の間では超有名でも、その辺の方々にはなじみのないものもあります。その代表格がカバラ占いでしょう。1999年7月の地球滅亡説を唱えたノストラダムスが用いたのがこのカバラです。という情報の時点で当たるのか当たらないのか、既に微妙な雰囲気になってきましたが、私が参考にしているカバラの書は、なかなか読みごたえがあり、当たるか当たらないかで言うと、当たっているような気がしないでもない占いです。
生まれた月日と運気を知りたい年の合計数から、「年運数」というものを導き出します。これは流派によって単純なものから複雑なものまで、様々存在するのですが、簡単・単純・明解を目指す私は最も簡略的な数式を紹介します。
誕生日:1月1日
占いたい運気:2021年
算出方法:1+1+2+0+2+1=7
7は、カバラによると「休息の年」。書物には「忙し過ぎた自分にご褒美の1年。」とあります。興味を持たれた方は、検索してみてください。
■タロットカード
78枚のカードを使って運勢を占います。占い方は様々あるのですが、ごくごく簡単に言うと、引いたカードに描かれている絵から意味を読み取っていく占いです。78枚のうち22枚を「大アルカナ」、56枚を「小アルカナ」と呼びます。大アルカナには死神や女王、悪魔や塔などのシンボリックな絵が描かれています。私が好きなのは「逆さ男」という、吊るされている殿方のカードです。なんかときめいちゃいます。
占い方は様々あると申し上げましたが、「AかBかで迷ってます」のような時によく用いられるのが、「Vスプレッド」という方式です。ここには詳しくは書きませんが、結構迷うことも多い人生、マイタロットカードをゲットし、迷ったらVスプレッド! というのも乙かもしれません。あ、ランチ時の定食屋さんとかではやめてくださいね。
中国・東洋の占いの種類
ここからは中国(東洋)の占いについてみていきましょう。占い好きであれば一度はしてもらったことがあるであろう「四柱推命」、古くはドクターコパさんなどで一大ブームとなった「風水」などです。
■四柱推命
生年月日をもとにした占いの中で、最も一般化されていて信頼度も高いと言われている占いです。生まれた「年・月・日・時間の4つ」をもとにして、それぞれの干支を確かめて占うので「四柱推命」というそうです。根底となる考え方は、年:人間の運に大きく影響し、運を支配している、月:四季の影響は人格形成に大きく影響する、日:その人らしさを表す、時間:朝と昼では及ぼす影響が異なってくるので加味、という考え方が根底にあるそうです。
四柱推命はかなり複雑なのですが、今や多種多様なアプリも開発されており、生年月日とわかれば時間を入力するだけで、細かい運命・運勢・運気、はたまた相性までもがわかってしまう時代です。ぜひ何かで試してみてください。
■風水
「西に黄色いアイテムを置くと、金運がアップする」というのを聞いたことはありませんか? その基になっているのが風水です。古来中国では、「いい風、いい水」に恵まれる土地で暮らしていると運気が上向くという思想から「風水」が生まれたという説があります。なるほどです。家は自身の土台、家相をよくして運気をよくしようという思想は、今や上流階級から一般市民に至るまで広く浸透しています。
風水には方角や周辺の自然・建物との関係性など用いて、事細かくおこなうものもあるのですが、そこまでしなくても、ちょっとしたおまじない的に、インテリアを変えたり、鏡などを置いて邪気を払ったりするのはお勧めです。家の在り方はその人の精神状態に大きく作用するのは間違いないですからね。ポケモンのぬいぐるみでも買って、西の天井にでも吊り下げておきましょう。商売繁盛には盛り塩もおすすめです。
■人相学
人相学は主に顔の作りからその人の特性や運命を鑑定する占いです。がしかし、「人の相」ですので、実は体全体を使います。姿勢や声、雰囲気(オーラというやつでしょうか)もそれに含まれます。ちなみに、顔にフォーカスした人相学は「観相学」とも呼ばれます。容姿からあれこれ鑑定するので、鑑定される側が嫌な気持ちにならぬよう結構気を遣います。
人相学占い師の私が特に重要視しているパーツは、目・眉間・口といったよく動くパーツです。目には神が宿っています。目に力がない、すなわち死んだ魚の目をしているには近寄らないようにしましょう。また、眉間の真ん中に縦皺がある方は日々ストレスを感じて過ごしている可能性が。人生は楽しむためにあるので生き方を見直してみるのもいいかもしれません。これ以外にもこちらでパーツごとに人相学について解説していますのでチェックしてみてください。
■易
「易」は筮竹(ぜいちく)という長さ30cmほどの細長い50本の竹の棒を使って行ううらないです。儒教の経典「易経」に関する解釈学が発祥で、中国古来の占いとしては最も古い占いとも呼ばれ、なんと心理学者のユングは易に関する研究を発表したりしています。困ったときにどうしたらいいのか、導いてくれるのが易です。
「地・雷・水・山・沢・火・風・天」の8つを組み合わせた64の「卦」によって、運命を判断します。占い時には、占い対象(悩み事・選択など)を心に念じます。そして、出てきた偶然の結果は、偶然などではなく必然の何らかの暗示であると受け入れるような感じです。何か迷っていることがあったら、あれこれ考えずに易をしてもらうのもありですね。
世界の占い
ここでは起源が諸説あり不明なものの、世界中でおこなわれている占いをご紹介します。私の専門でもある手相と、思い込みではないか説もある血液型占いです。
■手相
手のひらの線(皺)から運命を鑑定するのが手相(占い)です。実際には運命そのものというか、その人の性格・考え方などから、向いている生き方、仕事、お付き合いする相手などを紐解いていきます。両手を観る場合もありますし、占い師によって左手だけだったり、右手だけだったり流派が色々あります。線以外に手のひらのホクロを見る占い師もいます。
主要線というものが存在し、大まかなものはその4本の線で確認することができます。健康を見る「生命線」、仕事運・生き方がわかる「運命線」、考え方・思想の方向などが読み取れる「頭脳線」、優しさ・対人関係などをつかさどっている「感情線」がその4本です。詳しく知りたい方はぜひ「手相占い」シリーズをチェックしてみてください。
日本の占いの種類
最後に我が日本が生み出したとされる日本の占いの種類を見ていきましょう。
■姓名判断
名前の画数を使って運勢・運命を観る占いです。私も一時期ハマりました。
苗字・下の名前をもとに、天運・人運・地運・外運・総運という5つの運勢を割り出します。私が参考にしていた姓名判断の書物の最大画数は81画で、それぞれに画数アドバイスというのが割り当てられていました。もちろん一画もあったのですが、大吉数で財産・名誉・地位から恋愛に至るまですべてのものが手に入るような書かれ方をされていた記憶があります。名前をつけるなら「一(いち、はじめちゃんとかでしょうか)」がいいかもしれません。
私が姓名判断から離れた理由は、「鈴木一朗」でした。かのイチロー選手の本名なのですが、日本には数百人の鈴木一朗氏が存在します。…全員イチローのようにはならなんだ …どうしたものかと。加えて、西洋人の友人が増えたり(アルファベットは対象外)、キラキラネーム到来で81画を超えてしまう友人の赤子に遭遇したりと姓名判断の限界を感じてしまったのです。どなたか100画くらいまでパワーアップしたスーパー姓名判断の作成をお願いします。
■動物占い
動物占いとは、生年月日を使って、その人を12種類の動物キャラ(ライオン、チータ、ペガサス、ゾウ、猿、狼、子守熊、虎、黒ひょう、ひつじ、たぬき、こじか)に分類し、楽しく分析したものです。1990年代後半から2000年前後に流行しました。最近では、「名前は聞いたことがあるけど内容は知らない」という感じの人が大多数だと思います。
主観で申し訳ないのですが、これが… 当たる! ぜひ、「動物占い」と検索して無料占いをしてみてください。自分の動物キャラはもちろんのこと、大好きなあの人この人、一緒に仕事をしにくい苦手な上司(生年月日知りたくもないかもしれませんが…)など、ありとあらゆる人を占ってみてください。かなりの確率で、「当たってる!」となると思います。
■おみくじ
何を隠そう、おみくじも占いの一種です。詳しい説明はいらないと思いますが、年始にその年を占う、神社で引くいろいろな運勢が書かれたくじですね。運勢には、願望、健康、体調、仕事、交渉、恋愛、縁談、待人、出産、金運、商売、相場、学問、学業、受験、技芸、転居、旅行、争事などがあります。が、子供の頃から思っていたことが… 「待人」っていりますかね(そんなに人を待ってない)。
ここではひとつ、おみくじを引く時の心構えを… おみくじは、ボーっとしながら引くとおみくじ代の損です。その年、何をどうしたいか、今自身は何を知りたがっているのか等を明確に心に強く念じながら引くのが、最もコストパフォーマンスが上がる引き方です。もちろん、「いでよ! 大吉!」と念ずるのもいいのですが、「大凶」が出てしまった時の虚無感を避けるため、あまりオススメはしません。
■電卓占い
30年ほど前に流行った相性占いです。名前のひらがなに数字を割り当てて(母音がアであれば1、オであれば5)、気になる相手のその数字と自分の数字を足し、ひたすら2で割り続けて、100を切ったところで相性を観るという占いです。この説明ではわかりにくいので例を出しましょう。
いけのり→2452
aiko→125
2人を足すと→2577
ひたすら2で割り続けると→80.53…
まあ、相性悪くはないな、、、みたいな感じです。だからなんやねんという感じではあるのですが、暇つぶしにはもってこいです。
占いが当たる確率は?
占い師をしていると、「占いが当たる確率は?」という質問をされることがあります。模範解答は、
「8割くらいですかね」
なのですが、大変申し訳ないことにこれは流行りのビッグデータを駆使して出した確率ではなく、ふんわりと“経験上”という感じです。ほかの占い師さんたちはどういう意見を持っているのか調査してみたのですが、皆さん同じような回答でした。さらに占いが当たる確率を最もよく言い表しているのが、
「当たるも八卦当たらぬも八卦」
これですね。「八卦」とは占いのことです。全体の意味は、「当たるも占い、当たらないのも占いだ」ということです。そう、当たる確率は「50%」というようにもとれます。ちょっと低すぎる気がしますが、この名言(?)が古くから現代まで残っているということは、もしかしたらこれが真実なのかもしれません。信じる者は救われる… いい占い結果を信じていきましょう。
監修:いけのり
人相学・手相などを使った相手の性格・深層心理の状態を明らかにする心理学寄りの占いをメインとし、明るく楽しい未来を呼び込むお手伝いをしている占い師。ITベンチャー企業に勤めていた際に電車の窓ガラスに映り込んだ自分の顔が、疲弊し過ぎて死神のようになっていて怖かったことから人相学の勉強を開始。これまでに1万人近くを鑑定している。開運のために「薄ら笑い」を熱く提唱中。