受賞したのは、地球の未来の再構築を目指す先駆的なプロジェクト
ロレックスが、2021年度ロレックス賞の5人の受賞者を発表。
世界初の防水腕時計「オイスター」の誕生50周年を記念して、45年前に創設されたロレックス賞は、地球の永続のためにロレックスが行っている環境保護への取り組み「パーペチュアル プラネット」イニシアチヴの3つのプロジェクトのうちのひとつ。他には、伝説の海洋生物学者 シルビア・アールによる海洋保護プログラム「ミッション・ブルー」や、1954年よりパートナーとして関わってきたナショナル・ジオグラフィック協会との関係を強化して行っている気候変動調査のプログラムがあります。
受賞者は、世界中から集まった10名の専門家からなる選考委員により選出。受賞者には、未来を再構築する可能性を秘めた彼らの先駆的なプロジェクトのために資金が提供されます。また、世界的に認知されることにより、さらなる支援を得ることも可能になります。
今回、139ヶ国1,659人の候補者から受賞したのは、タンザニアの栄養失調を根絶する活動を行うアメリカ出身のフェリックス・ブルックス-チャーチ、サヘル地域の天然資源のマッピングを行い、気候変動による対立を防ぐ取り組みを行うチャド出身のヒンドゥ・ウマル・イブラヒム、絶滅の危機にある哺乳類が生息するトランス-ヒマラヤ地域の生態系の保護活動を行うネパール出身のリンジン・フンジョク・ラマ、地球最北端の洞窟探索へ初の遠征隊を率いることを目指すイギリス出身のジーナ・モズリー、インド洋のメソフォティックゾーンにあるサンゴ礁やほとんど知られていない生態系の探索や保護の強化に取り組むブラジル出身のルイーズ・ロシャの5人。
それぞれ社会起業家、地理学者で気候変動の提唱者、環境活動家、極地探検家、海洋学者という多岐にわたる肩書を持つ5人は、持続可能な地球の未来への貢献が期待されます。
これまで世界へ影響を与え、世界中の人々へ恩恵をもたらしてきたロレックス賞の受賞者とそのプロジェクト。今年の年末には2021年度の受賞者たちを讃えるオンラインイベントが開催されます。
※トップ画像:(c)Robbie Shone