佐藤 リカさんってどんな人?
朝食にラーメンを食べる〝朝ラー〟文化が根付く街、福島県喜多方市。約120ものラーメン店がひしめくラーメン激戦区で屈指の人気を誇る店が、昭和22年創業の老舗「まこと食堂」。
看板メニューは豚骨と煮干し、特製の醤油で仕立てる、素朴な「中華そば」。
午前7時半から営業するこの店には、地元のみならず、全国各地からひっきりなしにお客さんが訪れる。
そんなお店の四代目を担うのが、今回ご紹介する佐藤リカさん。
−−「まこと食堂」四代目になった理由とは?
「まこと食堂」の一人娘として育った佐藤さん。高校卒業後は音楽大学で学び、その後、ピアノ教師と並行して店を手伝っていた。
そんな彼女の転機は35歳のとき。三代目の父が60歳を機に引退宣言。このとき、既に結婚して小学生になったばかりの一人娘がいた佐藤さんは「娘との時間を優先したい」と、仕事をラーメン店に絞り、四代目として店を継ぐことに。
「安易な考えだった」と自分でも語るとおり、当初は「全然まことの味じゃない」と言われることも。「材料も麺も、何一つ変わってないんだけど作る人が違えば絶対に違う味になる。逆に、それで何クソってなった」という。以来、10年以上人気店の看板を背負っている。
佐藤 リカさんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. メンマは手で割く
佐藤さんが仕込みで徹底していること、それは、味を染み込みやすくするためメンマを手で割くこと。これこそが、まこと食堂で代々受け継がれてきたやり方。
■2. 従業員への指示はすべて隠語
従業員に指示をする際、隠語に置き換えて伝えるのがルール。お客様が不快に感じる言葉を聞かせたくないという彼女なりの配慮。
■3. マッサージチェアで1日をシミュレーションする
マッサージチェアの上でスケジュールをシミュレーションするのが、開店前の日課。頭を整理して、その日1日の仕事の効率を上げる。
■4. 毎日メダカの稚魚の世話をする
娘が一人暮らしをするようになってから佐藤さんが新たに始めたこと、それはメダカの稚魚の世話。娘が自立し手を離れた分、彼女はメダカに愛情を傾ける。
■5. 夫=ルームメイト
娘の言葉で離婚は踏みとどまったものの、食事は別々で会話もほとんどないという佐藤さん夫婦。夫のことをルームメイトだと割り切るようにしてから不満が減ったのだとか。
■6. ピリピリしたら凌玖くんの声を聴く
仕事中にピリピリしたら、従業員の息子(凌玖くん)のボイスメモを聞くのがお決まり。すると険しい表情から一転、自然と笑顔になるのだそう。
■7. 自分の代で店を閉める
舌の肥えた常連客を相手に、試行錯誤しながら店を継いで今年で13年。後継者にはまこと食堂の魂まで受け継いでもらいたいから、血筋を重視。しかし、娘の夢は薬剤師になること。だからいまは娘の夢を応援しつつ、お店は自分の代で終わらせると心に決めている。
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次回の「7ルール」の放送は、7月28日(火)よる11時00分~。主人公は、コロナ禍で話題のイラストレーター・辰巳菜穂さん。
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