くすみ加減が愛おしい【ユニクロ ユー】ニットポロシャツ
女性ファッション誌で働く編集者(20代男性)が、実際に買ってみて「よかった~」と感じたアイテムについてひとりごちます。
おしゃれを愛する奥さんを持つと意外と大変です。日々の服装でも気が抜けないし、似合う男になろうと服を買いすぎると、結果的に怒られたり…。そんな生活を送る中でさいきん購入した、思い入れのある服について語らせていただきます。読者のみなさんが、パートナーのために服選びをする際のヒントになれば嬉しいです。
早速ですが、春先にいちばん味方につけたいのが「色」。特に最近「服が黒い。そして雰囲気が暗い!」と奥さんからダメ出しされただけに、なおさら着こなしに色を取り入れようと決意。
ただ、普段からモノトーンやベーシックカラーベースにしたミニマムな服装を好む私にとって、彩度の高い(主張の強い)色には抵抗が。そのため、カラー選びは想像以上に難航しました。原色系だと若くなってしまうし、薄いカラーだとなんだか物足りない…。
欲を言えば、手持ちのベーシックカラーのアイテムとも調和してくれる「優等生な色」のものがよかったんです。そんな条件を決めて探し回り、ようやく発見した理想の〝色アイテム〟が「ユニクロ ユー」のニットポロでした! 〝まさに〟な色合いだったので、ご紹介させていただきます。
◆ユニクロ ユー|ニットポロ
まず何より惹かれたのが、絶妙に枯れたくすみ加減。ここ数年、メンズ、レディースを問わずスモーキーカラーの勢いが止まりませんが、こんなにくすんだピンクって、ありそうでなかった。
数あるくすみ色の中でもニュアンスカラー使いが巧みなクリストフ・ルメールが監修していると考えると、説得力が違います。洗いをかけたようなドライタッチな素材も合わさって、非常に雰囲気がある一着です。トレンドのニュアンスカラーアイテムが3,000円ちょっとで買えるのは、さすがのひと言!
また、色だけでなく形にも語りたい要素が。一見するとベーシックなポロシャツですが、直線的ではない襟まわりのカッティングや、同色で揃えたピンクボタン、締めつけがほとんどない袖口など、細部の作り込みも丁寧で品を感じます。
ハイゲージで袖を通した時の肌触りも抜群によく、着心地に関しても文句なし。形がシンプルな分、スラックスでもデニムでも合わせられる懐の深さも。というわけで、ヘビロテ確定です。
ジャケットやトレンチコートの下に仕込むだけでも、簡単に春らしさをひとさじ加えてくれる絶妙なカラー。ニュアンスカラーで色合わせも良いので、ワードローブに何枚もまとめ買いしたい一着です。
ちなみに今回のコーディネートを見た奥さんのコメントは「渋い! 一緒に純喫茶に行きたくなるね」とのことでした。心なしかいつもより機嫌がよかった気が…。外出自粛が落ち着いたら、これを着て一緒に東京の純喫茶を回りたいです。
現在、このニットポロはオンラインサイトでの販売はありませんが、ニュアンスカラーアイテムが続々登場しているので、チェックしてみてください。
Knit/Uniqlo U
Jacket/DIGAWEL
Pants/Zanella
Shoes/Le Yucca’s
撮影/奥さん 構成/正谷優貴