オフィス街“丸の内”のホント
東京、いや日本を代表するオフィス街“丸の内”。大企業が名を連ね、洗練された町並みが相まって、いつも凛とした空気が流れています。いつしか憧れのオフィス街と化した“丸の内”は、女性はもとより意外と男性からも絶大な知名度と人気を誇り、就職希望勤務地には毎年上位に名前があがるほど。
そんなエリート集団で意識高く、ハイソなイメージを持つ人も少なくないこの地を、実際に丸の内で勤務するOLライタータケ子がお届けします!
就職や転職を控えているみなさんにも、“丸の内”について意外と知らない情報があったり? 丸の内でエリートサラリーマンを狙っているそこのアナタも必見よ!
◆丸の内とは?
そもそも「丸の内」の特徴とはなんでしょう。
日本の政府機関が数多く置かれている東京・千代田区。皇居や東京駅、オフィス街の大手町や日比谷、有楽町に、四方囲まれた一帯にある丸の内。多くの大企業の本社が構え、多くのビルは各ブロックごとに建てられているため、敷地も広く、高さも大きいです。以前は都庁(現在は新宿区)も存在していました。
単なるオフィス街とは違い、多くが旧財閥の土地だったため、グループ会社や巨大商業施設、石畳や洗練された町並みに多くのビジネスマン・OLが憧れの勤務地として希望しています。
◆そんなに居ない!? 丸の内OLスタイル
丸の内OLはコンサバティブなファッションを好み、男性は洗練されたスーツに身を包んでいる。こんなイメージありませんか?
たしかにそんな男女はよく見かけますが、それは都内のみならず、地方のオフィス街にもある程度一定数いる人たちだと思います。丸の内もそれと同じ。毎日スニーカーに加え、すっぴんで出勤する女性やヨレヨレのスーツにノリのきいていないシャツを着ているサラリーマンも大勢いるのも、また丸の内です。
しかし外資系の会社は男性も女性もお洋服は華やか。毎日カクテルドレスのようなワンピースで出勤する人や上質な生地のスーツを日替わりで着てくる男性も。
大手企業は100年超えの歴史ある会社が多いため、イケイケの新しい会社が少ないのか、真面目でお堅い男性が多い印象。そのうえ女性慣れしていない生粋のオタクくんもいっぱいです。
丸の内はなにも全員が“丸の内スタイル”で出勤している訳ではないんですよ。
◆バイトもパートも派遣社員もいます
大手企業といっても、他の会社と同様にバイトもパートも派遣もいます。私タケ子は丸の内のとある会社で受付をしていますが、半数は派遣さんに来てもらって業務をお任せしています。正社員だけと思っている人も多いかもしれませんが、意外と多くの非正規の方も働いています。
◆優雅にランチはとても稀
たくさんのおしゃれなレストランがありますが、優雅にランチが出来るのはごく稀。バリキャリの社員は食べる時間もないほど忙しく、意外とコンビニ飯に頼っている人も多いのです。しかもランチ代は他のオフィス街に比べ高く、私も1日のランチ代は1,000円~1,500円の間で考えています。
しかし、会社に来たお客様をもてなすには丸の内は抜群の立地だと思います。各ビル趣向を凝らしたレストランや話題のお店など話題に事欠かないところ。私もたまにランチのお誘いがあれば、うんと張り切ってもらっています♪
◆平日と週末の顔
平日は夜遅くまでサラリーマンやOLで賑わうオフィス街も、週末になると人通りがなくガランとしたエリアになりがちですが、丸の内の週末は実に賑やか。
特に仲通りにはウィンドウショッピングにもってこいのブランド店が立ち並び、ウェディングフォトを撮るカップルが数m置きに写真を撮っていることも。
毎年の仲通りイルミネーションは絶好の映えスポットでもあり、昨年の暮れにはラグビーW杯の日本代表選手団のパレードがあり、およそ5万人もの人が集まりました。丸の内は、多くの商業施設であらゆるイベントがおこなわれてる、とても開かれたオフィス街なんですよ♪
◆丸の内と八重洲
東京駅を挟んで西側に丸の内。東側に八重洲。新幹線で東京に来る際によく見かける八重洲口には、バスのロータリーもありますね。
八重洲は、丸の内同様東京のオフィス街ではありますが、東京駅ひとつ挟んで反対側になるとこうも雰囲気が変わるかという印象。よく丸の内OLと八重洲OLを対抗させた面白い記事を見かけたりしますが、私は色気より食い気の人間なのでお昼時になるといつも八重洲が羨ましく感じます。
東京駅にある唯一のデパート大丸東京店も八重洲。ランチ価格も八重洲の方がリーズナブルなお店も多く、そのうえ地下がとっても魅力的。ただやはり新幹線の発着口なので、八重洲サラリーマン・OLに加え、丸の内とは比べられないほど人の行き来が多く、ゆっくりとした時間が流れないのも特徴かと思います。
丸の内は、他のオフィス街とは違った独特の歴史・立地により今日の“丸の内”が形成されてきました。江戸城(現在の皇居一体)があった時代は武家屋敷群からはじまり、一時は一帯が原っぱだった時代も。
しかし、いつしか赤レンガオフィスが建ち始め、「一丁ロンドン」と呼ばれた時代もありました。100年以上も前から日本のオフィス街として成長してきた丸の内はこれからも憧れのオフィス街として存在していくでしょうね。
あなたのイメージする“丸の内”。実際の丸の内は、いかがでしたか? やっぱり華やかなだったかな?
TOP画像/(c)Shutterstock.com
OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪