時計、指輪、ブレスレット…それぞれ人生の転機に、自分を励ますアイテムとして迎え入れるものだったりしませんか? そう、働く女性の手元には、おしゃれ心と人生が現れるんです!
今回は、『Oggi』の撮影をお願いしているアラサー女性カメラマン中田陽子さんの手元をご紹介します。
フリーランスなので、休みがないくらい忙しくなりたくて…師匠の時計で験担ぎ
「ファッション雑誌を中心に、フリーランスでカメラマンをしています。毎日、重い一眼レフカメラを持って、時には脚立に登ったり、時には寝っ転がったりして撮影するので、基本的にジュエリーは身につけないんです。唯一毎日付けているのは“ロレックス”の時計です。実はこの時計、私の師匠であるカメラマン前田 晃さんに借りているもの。前田さんと言えば、多くの女性誌や男性誌で引っ張りだこの大人気カメラマン。雑誌のクレジット欄に名前を見ない月はありません。数年前にカメラマンとして独立した私は、師匠が大事に付けていたこの時計のパワーを借りて、師匠のようなカメラマンになりたいと奮闘しているところです。そもそも数年前に前田さんのアシスタントになろうと決めたのも、休みがないくらい忙しく働いている前田さんのもとでめいっぱい写真の勉強をしたいと思ったから。1日もはやく、師匠のように、多くから求められるカメラマンになりたいですね」(中田さん)
時計/ロレックス
ジュエリーを身につけない代わりに、ネイルは女らしく
「ジュエリーの代わりと言ってはなんですが、ネイルは欠かさずやるようにしています。もともとは自爪が弱いからジェルネイルをやるようになったのですが、ネイルが整っていると、ちゃんとしているように見えるんですよね。カメラマンという仕事は、初対面の方と一緒に撮影することもありますし、その時の撮影がきっかけで次の仕事につながることもあれば、もう呼んでもらえないこともあります。だから、手元の印象も大事にしています」(中田さん)
撮影の日は、手元を見られることも多いので、清潔感のあるネイルがマスト
「カメラマンって意外と、人に手元を見られることが多いんです。全員そろって、撮影したカットをパソコンでチェックするとき。私が作業しているパソコンにみんなの視線が集まります。自意識過剰かもしれませんが、ちゃんとジェルネイルをやっていてよかったなと思いますね」(中田さん)
時間との戦いでもあるカメラマンには、長めネイルが便利なんです!
「それに、ネイルは長めをキープするようにしています。というのは、写真のデータを保存するSDカードをケースから出すときなど、細かい作業のときは、爪に長さがあるほうが便利なんです。たとえば今の時期なら、氷点下の気温の中、春の薄手の服を来ているモデルさんの撮影をしているとき。データがいっぱいになってしまったら、なるべくモデルさんを待たせずに撮影を再開するのもカメラマンの役目。清潔感のある見た目も大事ですし、とにかく実用的なことも譲れませんね」(中田さん)
かっこよく働く中田さん流の手元のこだわり、働く女性たちの励みになりますね!
PROFILE/中田陽子さん
『Oggi』を始め、さまざまな女性誌や広告で活躍するフォトグラファー。女性誌のフォトグラファーは男性が多いなか、リアルアラサー世代の女性なので、女性のファッションを理解してかわいく撮ってくれると評判。Instagramのアカウントは、@nakatayokodesu
高橋香奈子
一般企業に勤めた後、アシスタントエディターとして愛読誌だったOggi編集部へ。Oggiのエディターとして独立し十数年、ファッション・時計・ジュエリーページを中心に担当。プライベートでは、7歳男の子の母。Instagramは、@takahashi_kanako_