トリーバーチのバーチさんが展開する世界No.1ホテル。日本人がまだ知らない、バリの先のハイダウェイリゾートがヤバすぎです。
トリーバーチの元役員、バーチさんが運営しているスンバ島のリゾート「ニヒ・スンバ・リゾート」に行ってきたよ…って言われても「スンバ島? どこ?」という人がほとんどだと思うので、まずはそこからです。
■スンバ島はどこにある?
スンバ島は約14,000もの島からなる世界一島の多い国、インドネシアの島のひとつで、「インドネシアでもっとも開発の遅れている島」と噂されている島であります。
日本からの行き方はガルーダ・インドネシア航空でBaliまで行き、Baliから国内線で約50分で到着。この50分の距離が何10年(いや、それ以上)の時間を巻き戻していきます。
スンバ島の空港はこんなです。
空港から車で10分も走れば、あたりの景色はこんなです。
スンバ島は、「インドネシアで最も未開の島」という噂はあながちウソではないと思います(他の島をすべて見ているわけではないので正確なことはわかりませんけど)。
しかし逆に考えればそれだけ手付かずの島の自然が残っているということ。いい意味での見事な未開っぷり、スゴイですよ。
■スンバ島に行くときはガルーダ・インドネシア航空がいい理由
何故そんな島にバーチさんがリゾートをつくったのか? それはいったいどんなリゾートなのか? というのは後にして。
どのようにしてリゾートまで辿り着いたのか? その行程もなかなか盛りだくさんかつ、ほかのリゾートに行くのとは違う特別待遇感ありなので、そこから始めさせてください。
日本からBaliまではガルーダ・インドネシア航空(GA)で約7時間。
GAのほかにもBaliへの便がある中、何故GA? それは
1.Baliから乗り換えてスンバまでの国内線もGAを利用するので発券が一回で楽。
2.一回の発券なので国内線の無料受託荷物も国際線と同じ扱いになり、荷物重量制限が国際線と同じになる。
3.荷物重量制限は46kg(日本路線のみ)!
日本やアメリカの航空会社の約倍近くの重量OKってスゴイです。ちなみにビジネスクラスなら64kg!
4.どのクラスの利用者でもサーフボードやゴルフバッグなどのスポーツアイテムが1人1セット23kgまで無料。
・・・という主にこれらの4つの理由から、ガルーダ・インドネシア航空を選択するんです。
実は今回4年ぶりのGA。
自分と同様、しばらくGAに乗ってない人にとってGAのイメージといえば「ガタガタ音がする機内に不安になった」とか「パーソナルモニターもなく、ビデオも映画も見られなくて退屈な機内」とか「食事が地味」など、残念なイメージを持ったままの人も多いと思います。
実際自分もそうでしたから。だけどそのイメージはもう捨て去ったほうがいいかもしれません。
機材は新しくB777−300に変更されているし、全席にパーソナルモニターが設置され、映画、ビデオ、ゲームのエンターテインメントプログラムも豊富。
そしていつのまにかイギリスの格付会社スカイトラック社によるエアライン格付けで、ANAやシンガポール航空と並んで5スター(最高クラス)をここ数年連続して獲得という、まさに劇的な変化を遂げていたのでした。
ちなみに、エコノミークラスのシートアレンジは3×3×3、同ビジネスクラスは1×2×1。
今回は大人の事情が功を奏して(という言い方も変ですけど)、ビジネスクラスに着席!
アペリティフのシャンパン(スパークリングワインではなくシャンパン)から前菜、メイン、食後のスイーツと機内食を完食した後、フルフラットのシートで爆睡。
一眠りしたらBali(デンパサール)までもうすぐ。食べて寝ただけなのに、なに、このちょっと空腹な感じ。そこでこれ。地上1万メートルで天ぷらうどんを所望。で、出てきたのがこちらの海老天うどんですわ。
■経由地のBaliに到着!
夕方18時前にBali着。前回来たときには工事中だった空港が巨大空港に変貌!
初めてBaliに来たのは約30年前。当時の掘っ立て小屋のような空港の建物を知っている人なんてほとんどいないなんだろうなぁ…。いやぁ、
経済発展と観光産業の力のもの凄さをまざまざと見せつけられた思いです。
スンバ島への便は翌日12時50分発。。なのでBaliに一泊。
空港とビーチのどちらにも近く、バリュープライスなアコモをということで、空港から車で約20分、ビーチまで徒歩約20分のサン・アイランド・クタを選択。
夜の繁華街散策&買い物、朝のクタビーチを散歩したりして過ごしたら、いよいよバーチさんのリゾートある、「ニヒ・スンバ・アイランド」へ向け出発!
■いよいよスンバ島へ!
国内線のターミナル入り口では「ニヒ・スンバ・アイランド」のスタッフがお出迎えですよ。
スーツケースを運んでくれつつ専用カウンターで飛行機のチェックインを行ってくれるという、その他大勢客とは一線を画すなんとも選ばれた感の高いサービスが素敵です。
スンバ島(TAMBOLAKA)行きGA460便の機内は全席エコノミーです。
フライト時間約50分と短く、足元も苦にならず。
まして伸縮自在のジョガーパンツ(デニムパンツに見えるかもしれませんが、実はジャージ素材に近いジョガーパンツ。にしても良くできたプリントですね)で、乗り込めば狭い機内も楽チン…と、こんなところでBEAMS LIGHTS✕Manoue旅コンシャスコラボ服のご紹介(商品の詳細はこちら)。
50分足らずのフライトでもランチボックスありです。
海外の国内線の多くが近距離でも頑張ってミールを提供しているのに、何故日本の航空会社の国内線ではそういうことができないのかっていつも思うんですけど、それって自分だけですか?
いよいよ、目的地スンバ島!
スンバ島見えてきました。うわぁ、道路のほかに人工物が見当たりませんよ。
スンバ島の空港です。
機体から出された荷物を自分で持っていく、そんなリムジンバスのようなスタイルに驚きです。40年を超える海外渡航歴の自分でも、機体から荷物を自分で運ぶというシステムは初めて。すごいなぁ。
でもなんかのどかで好きです、こういうの。あ、でもリゾートの宿泊者は自分でスーツケースを運ぶ必要は一切無しでございます。
お迎えの車はセミオープンのトラックという非日常スタイルの車。リゾートに着く前からすでにワクワク。子供たちの羨ましそうな瞳で見送られる中、空港を出発です。にしても島の子どもたちってなんでどこでも人懐っこくてかわいらしいのでしょうか。
島の景色を連続写真で展開してみます。
島の人々はフレンドリーで、「ミスター!」と車に手を降って声をかけてくれます。ちなみに「ミスター」以外の声がけの言葉は聞かなかったかも。誰が教えたんでしょうね。何故ミスターより先に「ハロー!」を教えてあげなかったのか、そこが謎。
■スンバ島の村人たちの暮らし
途中村人たちの暮らしを見せてもらいましたよ。家の中心が塔のようになっている独特のスタイルです。塔の部分に精霊が宿ると信じられているため、そのような作りになっているとのことです。
人々の暮らしぶりは日本に暮らす自分から見れば、正直キツそうだし大変そうです。だけどみんなが「ミスター! ミスター!」と笑顔で話しかけてきてくれたり、「ピクチャー! フォト!」と自分からキメポーズをとってカメラに向かってくれる。
シンプルなんだけど心は豊か。人を疑うことを知らない村の人たちに優しい気持ちにさせられたのでありました。リゾートまでの道のりはまだ続きます。あたり一面緑の山山山…。
山山山もいい加減飽きてきた。
リゾートらしきものの姿はまったく見えてこないし、明るいうちに着くのか? と、不安になりかけたその時。カーブを曲がって突然飛び込んできた風景がこれだよ!
■世界で1番のホテル「ニヒ・スンバ・アイランド」到着!
空港を出てから約3時間(途中村によらず空港から直行する場合には約2時間弱で到着するとのこと)、遂に世界で1番のホテル(2016年、2017年Travel+Leisure誌により選出)「ニヒ・スンバ・アイランド」に到着!
ちょっとちょっと、なんですかこれ! いきなりこれってやばくないですか!?
しかも絶妙のタイミングのサンセットだし。
ウエルカムドリンクを飲んだところで「さ、そろそろ行きますか」とカートに乗るよう促され、案内されたのがこちら。入り口の玄関を開けて飛び込んできたツリーハウス!
こ、ここに泊まるのか!? いやぁ、リアルにびっくり仰天! しかしこんなものはまだまだ驚きの序の口。これからさらに驚きの連鎖が続々なのでありました!!
詳しくは次回に。
※ニヒスンバアイランドの予約・問い合わせ:ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド日本支社
初出:しごとなでしこ
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数300回超、最新刊『ハワイのホテルの使い方、遊び方』で著作は60冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 300 times to foreign travel, and over 50 books of the copyright so that work.
Photos/Akiya Tamba
丹葉暁弥(たんばあきや)旅・動物・自然写真家
旅や自然をテーマとした写真記事をメディア等に執筆。
ライフワークとしてシロクマの写真を撮影をし、写真集「HUG-Friends」(小学館)ほかで発表。
インスタグラム @akiya.tamba