今回ご紹介する三尋木奈保さんは、ファッション雑誌『Oggi』を中心に活躍されている人気ファッションエディター。2013年に発売となり、5年経った今も売れ続け、12万部のベストセラーを誇る『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』の著者でもあります。
そして、今週1月23日には待望の2冊目のファッション本『My Basic Note Ⅱ “きちんと見える”大人の服の選び方』がいよいよ発売になるんです!
そんな三尋木さんが人気の理由は、ご自身のスタイルが“リアルに着られるおしゃれな服装”でだれでもマネしやすいところ。そして、理論的かつていねいにファッションについてのテクニックを解説してくれるところにあります。
新著の発売を記念して、この本の制作に関わったスタッフが、その本の中から役立つ内容をピックアップしてご紹介したいと思います。
今回は、ちょうど今の時期に三尋木さんがとってもこだわっているというタイツについて。
「黒タイツははきません!」と三尋木さんはキッパリ断言
新著を一緒に制作していた私も先輩も、ドキリとして反省したのはこの言葉。三尋木さんいわく、「黒のタイツは惰性で合わせているように感じてしまう」と…。
はい、確かに心当たりがあります…。コーディネートの最後に黒のタイツを当たり前のようにはいていた、という人は私だけではないはず。だって、黒のタイツってどんな服にでも合うんでしょ! そう思っていました。
でも、三尋木さんのタイツ選びはまったく違っていたんです。
洋服が決まったら、次は鏡の前でタイツ選びが始まります。トップス&スカートの色味と、タイツの色味がなじむようにていねいに選んでいきます。洋服がグレーだったら、タイツもグレーに。でも、青みが強いグレーだと足元が浮いて見えるから、ほんのりカーキを含んだグレーをチョイス。
それだけでは終わりません。スカートがマットなウール素材だから、タイツに抜け感を足す必要があるなと考えるそうです。ウールのスカート×ウールのタイツでは、印象が重く見えすぎるためです。
だから、30デニールの肌が透ける薄手のタイツに決定…という、ていねいなプロセスを経ていたのです。
強く反省しました…。次からはちゃんとしよう…。そう心に誓いましたが、これまで妥協していたせいで、どこにこだわって、どうタイツを選べばいいかわかりません。
というわけで、新著で三尋木さんがおすすめしているタイツをマネして買っちゃうことにしました。
■1:“カルバン クライン”の「ソフトオペーク」30デニール チャコール
三尋木さんご自身も買いだめして溺愛されているタイツ。チャコールグレーでも、ちょっとカーキがかっているのが使える理由だそうです。
“ノット”のニット・“マディソンブルー”のスカート・“フリン”のバッグ・“ペリーコ”の靴・その他/本人私物
■2:“17℃”の「ハイマルチコラーゲン」55デニール アフリカンブラウン
ブラウン系の洋服のときは、今っぽいダークな赤茶のタイツがマッチ。さりげなく素肌を感じる55デニールの透け感もいいそうです。
“ヴィンス”のニット・“ドレステリア”のスカート・“ボッテガ ヴェネタ”のバッグ・“ペリーコ”の靴・その他/本人私物
■3:“ブロンドール”の「杢調プレーンソフトウエスト」50デニール ネービーブルー
ネイビーとグレーをミックスした奥深い色のタイツ。ツヤがありながら杢調というタイツはほかではなかなか見つからない貴重な一足と聞き、すぐ買いに走りました。
“ファクトリエ”のワンピース・“エルメス”のストール・“サンローラン”のバッグ・“ペリーコ”の靴・その他/本人私物
■4:“ブロンドール”の「スムースフィット」60デニール グレージュ
三尋木さんは、白スカートのときはグレージュタイツと決めているからラクチンだそうです。
“ファクトリエ”のニット・“エストネーション”のスカート・“ファリエロ サルティ”のストール・“マルコ マージ”のバッグ・“ペリーコ”の靴・その他/本人私物
2018年1月23日、三尋木奈保さんの著書『My Basic Note Ⅱ“きちんと見える”大人の服の選び方』が発売!
今回紹介したタイツにまつわる話のほかにも、たくさんの私服スタイルやテクニックが紹介されています。Amazonほか、ネット書店では現在好評予約受付中!
まだ発売前なのに、Amazonの人気ファッション本ランキングでは1位になる日もあるほど話題を集めています。ぜひご覧いただけるとうれしいです! 『My Basic NoteⅡ“きちんと見える”大人の服の選び方』¥1,500(税別/小学館刊)
初出:しごとなでしこ