安すぎる基礎化粧品には怖いワケが! 化粧品の適正価格っていくら!?
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「私、肌強いから100均で余裕なんだよね〜」とか、「化粧品って高くてそんな出せないから、安いもので済ませちゃってる」などの理由で、安すぎる化粧品を愛用しているオトナ女子は要注意!
その理由から基礎化粧品の適正価格までを、美容科学者で『オトナ女子のための美肌図鑑』の著者、かずのすけ先生にうかがいます。
「アラサーなのに100均コスメ女子」は、今すぐ卒業を!
【アラサーなのに100均コスメ女子の特徴】
・スキンケアは100均のラインナップ
・自分の肌質は頑丈だと自信がある
・化粧水はとにかくたっぷり使う
童顔をウリにして、相手からの「いいなぁ」待ちをしているあなた…。1,000円未満の基礎化粧品が優秀なわけないんです!
低グレードの原料を使えば、安く化粧品を作れる
実のところ、原価100円未満の化粧品は簡単に作れます。化粧品の成分にも「グレード」があるので、例えば同じ「ヒアルロン酸」でも、最低グレードのものを使えば、安く化粧品を作れるのです。しかしグレードの低い原料は純度が低く、刺激のある不純物を含んでいることがあります。(『オトナ女子のための美肌図鑑』より)
つまり、安すぎる化粧品は原料のグレードが低いから、リスクを伴うということ?
そこで気になってくるのは、「じゃあ、化粧品の適正価格っていくら位なの?」という疑問ですが、この疑問に対してかずのすけ先生はこう解説します。
基礎化粧品の適正価格は、1,000〜5,000円
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基礎化粧品の適正価格は1,000〜5,000円程度です。
しかし、高いほど優秀とは言えません。例えば500円の化粧水と5,000円の化粧水なら、圧倒的に後者のほうが高品質。しかし基礎化粧品で5,000円を超えてくると、どの商品も品質には大差がなく、ほぼ容器や広告などによる価格差になります。(『オトナ女子のための美肌図鑑』より)
化法品は消耗品でもあるので、一度「これ!」と決めてしまうと、そのあとは値段を見ずに同じものを繰り返し使っている人も多いはず。
これを機にもう一度、今使っている化粧品の値段を見直してみては?
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…美容化学者 かずのすけ先生
1990年生まれ。現在は研究活動のかたわら、サイト運営や化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などにも携わる。2013年9月よりブログ「かずのすけの化粧品品評と美容化学についてのぼやき」を運営。確かな知識を生かした化粧品解析やわかりやすいコラムで、肌・髪に悩み多くの読者の信頼を得ている。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら…じつは10秒で見抜けます』(三五館)などがある。近著『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)が好評発売中。