みなさん、こんにちは! CanCamスタイリストの丸林広奈です。
Instagramやこの連載で使っている写真はどう撮っているの? と聞かれることが多いここ最近。せっかくなのでこの連載の中でお答えしてみよう! と丸林流の写真ルールを3回に分けてお伝えさせていただきます。
洋服や小物などの撮影方法について解説した【ブツ撮り編】に続き、今週は【自分撮影編】。コーディネートを紹介するための全身写真や自撮り写真のマイルールやキーワードについて語ります。
自分撮影といえば…。これまでInstagramにいろんな写真をUPしてきましたが、その中で驚くほど勢いよく「いいね」がついたのがこの自撮りでした。
今年の春、パリに滞在していたとき散歩中に何気なく撮ったもの。チュイルリー公園の春らしいきれいな光景に感動して思わずパシャリ。周りに人がたくさんいる中で自撮りをするのも恥ずかしく、慌てて撮った写真だったのですが…想像をはるかに超える数のいいねを頂きまして…。どうしてこの写真が良かったのか、個人的には未だにナゾのままなんです(笑)。背景に映り込んだキレイなピンクが良かったのかな〜?
全身コーデ写真のキーワードは「振り返り」&「ムービー」!
✔︎コーデ写真は【振り返りポーズ】多め
SNSにUPしている自分の全身コーデ写真は、【振り返りポーズ】が多いです。コーデ写真なんだから、正面から撮るのがいいのでは…? と思われてしまうかもしれませんですが、これにはちゃんとした理由が。それは「髪型もしっかり見せたいから」。
ストレートでラフにおろしているのがいいのか、ちょっと巻いてニュアンスをつけるのか、はたまたまとめ髪にするのか…。ロングヘアの私にとって、ヘアスタイルはコーディネートの大事なポイント。ヘアアレンジまで含めたオシャレを見てもらいたいなといつも考えながら撮影しています。
振り返りポーズ以外だと、こういう「斜め横から」の構図が多いかな。これもヘアのあしらいがちゃんと分かる角度を気にしているからです。
コーデ写真はヘアスタイルまで注目して見てもらえると嬉しいな♡
✔︎上手にポージングできないなら…「ムービー」で撮ったものをスクリーンショットする
カメラを意識せず、自然な表情・自然なポーズで写ることがオシャレなコーデ写真のポイント。毎日のコーディネートを撮って記録していきたい! と思っているけど、表情もポーズもぎこちなくって…という話をよく聞きます。
そんな悩みを簡単に解決してくれるのは「カメラ」ではなく「ムービー」。自由に動いているところをムービーで撮影して「この瞬間がいい!」という部分を静止画としてスクリーンショットするのがオススメです。
カメラで撮ると、シャッター音を合図にして「ここでポーズしなきゃ!」「今撮られてる!」とつい身構えてしまいがち。無理にポーズをとったり、カメラ目線を作る必要もなし! 撮ってくれる友達と普段通り会話しながら歩いたりしているだけでいいんです。ムービー撮影でナチュラルな自分を切り取ってみてください。
自撮りは「斜め顔」&「自然光」&「オシャレセレブの真似っこ」で撮る!
✔︎アップの自撮りは、顔を斜めにして空白GET
自撮りでの寄り写真は、どんなものが多いんだろう…と自分のInstagramを見返してみたら
・頭が画角からちょっとはみ出す
・ちょっと斜め
・どこかにちょっと空間がある
という法則があることに気がつきました。これはほぼ無意識的にやっていることというか、「自撮りしやすい角度」で撮っているから自然と似た構図が増えていく…というか。
自撮りならではの規制による部分も多いのですが、自分が斜めに写り込むと画面に空間が生まれるので、その“余白”が写真をちょっとオシャレに見せてくれるような気がしています。
こちら、ご参考までに…私は普段こんな角度で自撮りしてます。自撮り中の自分を撮ってもらうって…恥ずかしいですね……(笑)。
✔︎光って大切! 自然光にこだわります
写真を撮るときに、とっても大切なのは“光”。雑誌のファッションロケ撮影って早朝からお昼ごろにかけて行うことが多いんですが、これは“キレイな自然光”の中でシャッターを切りたいから。もちろんこれ以外の理由もいろいろあるのですが、クリアな朝の日光の下で撮影するとすごくキレイな写真が撮れるんです。これは自撮りでも同じこと。
ということで、なるべく朝〜昼の時間帯の自然光の下で撮影するようにしています。よく自宅で撮っているのですが、その時もたっぷり光が入るようにしています。カーテン全開にしてパシャパシャしてます(笑)
✔︎テイラー・ヒルが可愛すぎる! 私の写真のお手本です
Instagram を見ていて「可愛すぎる!!!!」といつもキュンとしてしまう大好きなオシャレセレブがいます♡ あまり「いいね」をあまり押すことのない私ですが、この人の写真には思わず「いいね」を連打したくなる(笑)。それは「ヴィクトリアズ・シークレット」のモデルとして活躍しているテイラー・ヒル。
自撮りも写真加工もとにかくオシャレで、表情やポージングも可愛いし、背景の選び方もセンス抜群。目ざせテイラー・ヒル! という気持ちで彼女のInstagramを研究する毎日です。
さて、来週は【写真加工編】。自分が好きな世界観を演出するために欠かせない、加工テクについてお届けする予定です。お楽しみに〜♪
初出:しごとなでしこ
丸林広奈 CanCamスタイリスト
1992年生まれ、福岡県出身。2012年、CanCamスター読者として誌面に登場すると瞬く間に読者から圧倒的な人気を集め、2013年にはなんとCanCamの表紙モデルに抜擢され大きな話題を呼ぶ。そのファッションセンスをかわれ、現在はCanCamスタイリストとして活躍中。誌面コーディネートはもちろん、本人の私服スタイリングにも多くのファンが。ファッションだけでなく、ビューティやライフスタイルまで注目を集めている。
Instagram→@hironamarubayashi