世界中を満月の旅をして「地上の宇宙実感」をテーマに作品を撮り続けている月光写真家・石川賢治氏
月の光で撮影を始めて30年余。月光写真家・石川賢治氏の、世界に類を見ない月光写真の写真展が、2017年4月27日から1か月半、東京・品川の「キヤノンギャラリーS」で開催されます。
写真展『月光浴 青い星 BLUE PLANET』によせて…石川氏のメッセージ
「1984年、広告の仕事で訪れたハワイのカウアイ島で満月の夜に浜辺を歩きました。
月光に照らされた夜の風景が明るく、鳥が飛ぶのが見えたことがきっかけで
月光写真を撮りはじめ、30余年が経ちました。
はじめに海の底から山の上までをテーマにパラオの海底からチベットのチョモランマまで満月の旅をしました。
満月の夜、月光に照らされた原野に立つと足元に影がくっきりと落ち、野花の色や一帯の風景が見えて、地平線から天体、銀河、宇宙が一繋がりになり、宇宙の中の地球本来の姿が現れます。地上で宇宙を実感するときです。
このたび、地球規模の風景を求めて満月の旅をした30年間の作品をまとめました。
そして今、拠点を自然豊かな福岡県の糸島半島に移し、新たな月光写真を撮り始め、試行錯誤しています」(石川賢治)
この展示と同時に、月光写真集『月光浴 青い星』(小学館)を刊行。
星空や月をテーマとした写真集が人気を集めている今、その元祖とも言える壮大なスケールの石川賢治氏の月光写真の軌跡が辿れるこの一冊は、時間に追われる現代人の心を、ゆったりと流れる自然の時間に遊ばせ てくれる癒しのコンテンツです。
石川賢治月光写真展「月光浴 青い星 BLUE PLANET」
ほの暗く照明を落とした会場では、石川氏の撮影に同行したサウンドクリエーターの中田悟さんによって録音された“満月の夜の自然音”が流れ、目と耳で「月光浴の旅」を体感できます。
開催日程:2017年 4月27日(木)〜2017年 6月19日(月)
開館時間:10:00〜17:30
休館日:日曜・祝日休館(GW中の土曜日4/29:休館、5/6:開館)
会場 キヤノンギャラリー S
東京都港区港南 2-16-6 キヤノン S タワー1 階
入場無料。5/6(土)はギャラリートークとサイン会も。
詳しくは 石川賢治 公式HP をご覧ください。
初出:しごとなでしこ
石川賢治 月光写真集『月光浴 青い星』(小学館)
月光に映されたモニュメントヴァレー、キラウエア火山、イグアスの滝など世界の聖地やヒマラヤからの壮大な風景、夜に香り立つ小さな花、美しい水辺の光景等々の多様な写真は、地球が「青い星」であることを感じさせてくれます。
人工的な明るさによって、私たちが日常で月の光を感じることが乏しくなり、ゆったりと月を眺める時間もなかなか持てなくなっている現代、月光が映し出すこの「青い星」の写真集を手にとってみてください。
きっと心にえも言われぬ気持ちのいい風が吹き渡ります。
2017年4月11日(火)発売
3,000円(税抜き価格)