みなさんこんにちは。
CanCamスタイリストの丸林広奈です。
私が海外への憧れを持つきっかけについてお話しした前回の記事、いかがでしたでしょうか…? 自分の「addict」を語るという連載テーマ自体に変わりはないけれど、普段とは違った内容をお届けした回だったので内心ドキドキ。「読者の皆さんからいい反響をいただいているよ!」と編集部の方からうかがってすごくうれしく思っています♡
温かな日差しがさす時間も増えてきて、春はもうすぐそこ。
自分の進路とかやりたいこととか、改めて考えたり決断しなきゃいけない時期ですよね。私の経験が、この連載を読んでくださっている誰かの役に立ってくれたらいいな。
▲大学1年のときにシアトルへ留学。
ということで、先週に続いて今週も海外について語っていこうと思います。
「留学しようか迷っている」「海外じゃないけど新しい環境に飛び込もうか迷っている」そんな方がいたら、勇気を出してグッと一歩踏み出すことをオススメしたいです。私は海外という未知の環境へ行ったことで、自分を変えることができたと思っているから…。
遠回りしたっていい、失敗してはじめてわかることがたくさんある!
きっかけは父からもらったN.Y.のガイド本。
中には、小学生の私が目にしたことのないキラキラした世界が広がっていて、その世界を見に行きたい! もっと知りたい! その一心で英語を勉強したし、念願叶って海外留学することもできました。(前回の記事でこのエピソードを語っています♡)
実際に海外へ行って、本の中でしか見られなかった世界を肌で感じて思ったのは、自分がなんて小さな存在なんだろう…ということ。普段くよくよしながら抱えている悩みもちっぽけに感じられたし、小さな世界でしか物事を見ることができていなかったんだな…って。
そして、現地の語学学校ですごく驚いたことが。それは、外国人はとにかく自分の考えをどんどん周りにアピールしていく!ということでした。先生が何か質問したら、みんな我先に! と手を挙げて自分の意見を主張するんですよね。自分の答えが合っていても間違っていても、そんなことは関係なく。
だけど、その教室の中で日本人は全然手を挙げることができなくって(もちろん私も!)。「どうしてJapaneseはこんなにもshyなの?」って先生に言われても、先生がみんなの回答をチェックして「Japaneseはみんな正解してるのに! もっと答えを言いなよ」って背中を押してくれても、ただただ笑ってうなずくことしかできない…。そんな場面に何度も遭遇しました。
物怖じせずに自分の意見を堂々と発言する様々な国の学生の姿に気付かされたのは“間違えるのは恥ずかしいことじゃない”ということ。
それよりも自分の考えをしっかりと相手に伝えて、お互いの気持ちを理解し合うのが大事なんですよね。そうしてコミュニケーションをとってはじめて気づけること、たくさんあります。そこで間違いを指摘されることも、意見をぶつけ合うことも、すっごく大切。
今、仕事の場面で「もしかしたら間違ってるかも」「私だけみんなとは意見が違うかも」って思ってしまったとでも自分の考えをぶつけられるのは、きっと語学学校での経験のおかげ。言葉の勉強はもちろんだけど、それ以上に大切な“感覚”を身につけられた気がします。
▲語学学校に一緒に通っていた仲間たちと
どんどん間違えて、失敗して…その中でしかわからないことってたくさんある。自分自身もまだまだそうなんですけど、若いうちならなおさら、どんどん間違えていいんじゃないかなって。大学生や高校生、学生の若い子たちならなおさら! 失敗の中で成長していけばいいんじゃないかなって思うんです。
日本と海外とを行ったり来たり…いつかそんな生活ができたらいいな
海外で生活して見えてくるのは、海外のことだけじゃないですよね。
語学学校で実感した日本人のシャイな性格もだけど、海外と日本の違いを日々目の当たりにするわけで。日本の魅力、素敵なところを改めて再認識できるシーンにもたくさん出会うことができました。
その中で「やっぱり私は日本が好きだな、向いてるな」って思う人がいれば「日本より海外の方が好きだし、合っているかも!」って思う人もいる。私はどちらかといえば後者のタイプ。オープンなマインドとか、自由な働き方とか、生活スタイルなんかも含めて海外の方がいいなって感じる部分がたくさんあって。
だから今でも海外に行きたい、海外で生活したいっていう気持ちが消えないのかもしれません。「移住しちゃいたい!」というわけではないけど、いつかは仕事で繋がって日本と海外を行ったり来たりできるようになれたらな〜なんて……ひそかな夢です♡
どちらが自分に合っているか、そのどちらをより良いと思うかは人それぞれ。そこに正解も不正解もないですよね。でも、それを比較する機会がなければ、違いを知らずに終わってしまうんです。自分にはどんなマインドが合っているのかも、どんなスタイルを魅力的だと思うのかも分からないまま…。知らない世界を見て、それに触れる、感じることは自分の可能性を広げてくれること。私にとって“海外”って、自分自身の幅をぐーんと広げてくれる存在なんです。
あ! でも、食事はなんだかんだで日本食LOVE♡これだけは変わりません。 海外に行くときの必需品は粉末の緑茶とお味噌汁ですから!(笑)。これがないと途中でかな〜りしんどくなるんですよね…。どれだけ広い世界を見ても、“食”だけは生まれ育った味には敵わないのかもしれません。
ちなみにいちばん好きなのはラーメン! 福岡っ子なもので…♡
では、よい週末を。
初出:しごとなでしこ
丸林広奈 CanCamスタイリスト
1992年生まれ、福岡県出身。2012年、CanCamスター読者として誌面に登場すると瞬く間に読者から圧倒的な人気を集め、2013年にはなんとCanCamの表紙モデルに抜擢され大きな話題を呼ぶ。そのファッションセンスをかわれ、現在はCanCamスタイリストとして活躍中。誌面コーディネートはもちろん、本人の私服スタイリングにも多くのファンが。ファッションだけでなく、ビューティやライフスタイルまで注目を集めている。
Instagram→@hironamarubayashi