最近、キュンしていますか？
恋人がいる人も、恋人募集中の人も、いい恋をするためには「キュン」は絶対大事。実際の恋愛でなくても、漫画でキュン体験は十分できるんです。ということで、月にキュン漫画を80冊以上読んでいる筆者が「10人読んだら10人がキュンとする」、キュン度100%な鉄板漫画をタイプ別でご紹介。秋の夜長にイッキ読みしてはいかがですか？
TYPE：ピュアキュン♡
「日々蝶々」森下suu著（集英社）全12巻
無口で可憐な女の子・柴石すいれんと男らしい硬派な男の子・川澄泰一のピュアすぎる恋。無口なふたりなのでセリフは少なめですが、描かれる表情やちょっとしたセリフからドキドキが止まらない王道恋愛漫画です。ピュアな恋を忘れてしまったという人にオススメしたい、遠い記憶の青春を再び取り戻せる作品です。
♡ここがキュン♡ ※ネタバレあり
絵で感情を表現することが多いのでたまに出るセリフの破壊力がとくかくヤバイ。特に好きなのは、ちょっとしたすれ違いで距離を置くことになったふたりが再会する祭りのシーン。「会わない間どうだった？」とすいれんが聞くと「かっこ悪いけど..さみしかった」と硬派な川澄くんの素直な気持ちが溢れたセリフにキュンとしました。大人になるとこういう素直な部分って減るから妙に刺さる。男らしくいようとする川澄くんらしくかっこ悪いけど…と前置きする部分にも愛おしさを感じてしまいます。
TYPE：ドキハラキュン♡
「ひるなかの流星」／やまもり三香（集英社）全13巻
親の転勤で田舎から東京の高校に転校することになった与謝野すずめに、担任の獅子尾先生と同級生の馬村が絡む三角関係を描いた甘くて切ない作品。先生との禁断の恋か、ひたむきで直球な恋か。あなたも主人公と共にふたりの気持ちに必ず悩まされるハズ！ 来年3月には実写映画化も決定しています。
♡ここがキュン♡ ※ネタバレあり
なんといっても三角関係で1番ドキドキするのはライバル同士の絡み。獅子尾先生に告白をして失恋し泣いていたすずめの姿を見た同級生の馬村が「生徒をたぶらかすな」と詰め寄った時に先生が言ったセリフがこちら➡︎「たぶらかせるだけの存在なら楽だろうな。それがわかんねーうちはだまっとけクソガキ」。このセリフに切なさと大人の葛藤が伺える。10代では味わえない胸キュンです。
TYPE：しめつけキュン♡
「僕らがいた」／小畑友紀著（小学館）全16巻
七美と元晴。 初恋相手との高校時代から社会人までの成長と恋が描かれ、ただ好きというだけでは乗り越えられない切ない部分に胸が何度も締め付けられる作品です。高校時代のひたすらまっすぐな恋も大人になってから味わうほろ苦い恋もこのひと作品で堪能できます。私が七美の立場だったらこんな大きな愛で相手を包んであげられたのだろうか？ 七美のように誰かを包み込むような恋がしたいと思った作品。実写化のキャストは、吉高由里子と生田斗真。映画も最高にキュンとしました♡
♡ここがキュン♡ ※ネタバレあり
この漫画には沢山の名言が存在します。それだけふたりの感情は大きく動き、成長していくんです。私が一番グッときたのは、永遠があると信じていた10代の恋から別れを経験し、お互いを見失い…それでも運命を手繰り寄せ七美のとこに戻ってきた矢野が言ったセリフ。「気づいたんだ おまえに出会えただけでオレ、最初から人生幸運だったって」。色々な思いを経験したからこそ出たこのセリフ。幸運だと思うような思わせるような恋をしたい。自分以上に誰かを幸せにしたいと思ってしまうのです。
TYPE：ほっこりキュン♡
「LOVE SO LIFE」／こうち楓著（白泉社）全17巻
女子高生・中村詩春と局アナ・松永政二の恋物語。それだけ聞くとなんだか華やかな気がしますが、この作品は一味違います。主人公ふたりの恋愛はスローテンポだけど物語に出てくる双子の子供に癒されながら優しい気持ちで読みすすめられる家族愛が中心のほっこりキュン漫画です。注目は、双子ちゃんのコスプレ。激萌え必須!! 恋愛部分ではツッコミを入れてしまうほどもどかしい展開。私だったら味わえないキュンを経験させてもらいました。
♡ここがキュン♡ ※ネタバレあり
他の作品に比べると恋愛要素が少なめの作品ですが、やはり告白シーンにはキュンとします。時間がかかっているからこそより盛り上がってしまう。やっと自分の気持ちに向き合った松永さんが真面目な彼らしい指輪を用意しての告白したひと言。「この先俺は中村さんの事以上に 大切に想う相手には出会わないと思います」。高校生相手への覚悟の告白ににやけてしまう。さらに「もっと世の中を見て 今の… 俺位の年になったら その時 俺との事… 考えてみて貰えませんか」とオトナの対応。その誠実さと思いやりにほっこりキュンなのです。
TYPE：グサキュン♡
「東京アリス」稚野鳥子著（講談社）全15巻
あの「クローバー」を描いた稚野鳥子先生の作品。上司と恋愛中のオタク気質の有栖川ふう、ふうの幼馴染で心療内科医の桜川理央、パリで結婚したお嬢様の円城寺さゆり、シングルマザーになることを決意した漫画家の羽田みずほ、タイプの違う4人の大人女子が繰り広げる恋愛漫画です。恋に仕事に友情と4人それぞれのストーリーがリアルに描かれているので共感できる部分も多いはず！ まさに和製Sex and the City！三十路の私にも「わかるー!! それそれ!!」と首を振りながら読んでました。あなたは誰タイプ？（ちなみに私はふうタイプ）
♡ここがキュン♡ ※ネタバレあり
中でも、私はふうの恋愛に胸キュン。恋の相手は、上司の奥薗さん。中でも好きなのは、ただ買い物好きで中身が空っぽにみえたふうの才能を見出し、上司として京都への転勤を言い渡す場面。「無理です！」と拒絶するふうが部屋を出て言った後に「あいつ…俺が辛くないとでも思ってんのか、くそっ…」と頭を抱える奥薗さんから大人の葛藤が伺える。上司として大きくなってもらいたい気持ちと好きだから離したくないという社内恋愛ならではのキュンがリアルに刺さります。
「イッキに読みたい！」という方も多いと思うので、今回はすでに完結している胸キュン漫画5作品をタイプ別でご紹介しましたが、気になる作品はありましたか？ 沢山キュンして女子力あげれば、お肌もツヤツヤになりますよ♡ have a kyun night♡（アカハネリナ）
初出：しごとなでしこ
