第7回目のミューズは、ドラマや映画で「演技派」として話題沸騰中の女優・趣里さん。この時期のスタイリングの主役になるローゲージニットを、フレッシュに着こなしていただきました。
SHE & THE BASICS
ネイビーのショーパン×ライダースでトラッドを意識
「やわらかいニットのふわふわ感で、ショートパンツでも女性らしい着こなしですね。スエードのライダースのおかげで、かっこいい雰囲気も」と語る趣里さん。暖かみを感じるライトグレーのニットでつくる、秋のトリコロール配色に。
ニット¥26,000(THIRD MAGAZINE〈THIRD MAGAZINE〉) ライダース¥49,000(JET ルミネ新宿店 ルミネ2〈JET LOS ANGELES〉) パンツ¥18,000(ユナイテッドアローズ アトレ恵比寿 ウィメンズストア〈ユナイテッドアローズ〉) バッグ¥148,000(プレッド PR〈ミチノ〉) ピアス¥24,000(ロードス〈ザ ボーイスカウツ〉) ブレスレット¥34,000(ミックステープ〈チーゴ〉) リング¥13,800(シップス 渋谷店〈アンニカ イネズ〉) タイツ¥1,000(Blondoll 新丸の内ビル店〈17℃〉)
物心ついたときから、身につけていてしっくりくるのは、いつも黒やグレーのシンプルな洋服でした。ずっとクラシックバレエを習っていたのですが、不思議と洋服は女の子っぽくてかわいいものには興味が湧かなくて。カジュアルでボーイッシュなスタイルも好きなので、メンズのTシャツをゆるっと着ることもありますね。秋冬につい手に取ってしまうワードローブも、黒タートルにデニム、それにライダース…。シンプルで辛口な装いがマイベーシックだと改めて確信しました。
今回のテーマとなったローゲージニットも大好きで、よく着ます。いつもはパンツに合わせてカジュアルに振ることが多いので、こんな女性らしいスタイリングはとても新鮮でした! 役者として演じるときに意識していることのひとつでもありますが、自分の中で想像を膨らませることが好きなんです。
このスタイリングで、こんなところへお出かけしたい、なんて考えながらおしゃれをするのも楽しいですよね。今年、28歳になったのですが、役者としてもひとりの女性としても、今の「この一瞬」に、自分の感覚を研ぎ澄ませていきたいと思っています。
ニット¥26,000(THIRD MAGAZINE〈THIRD MAGAZINE〉)
10代後半、本格的にバレリーナを目ざしていた矢先、突然の怪我で諦めざるをえなくなってから…。人生って、たった1日で変わってしまうこともあるんだな、と気づきました。その後将来を考えたときに、やっぱり表現者として舞台に立っていたい、と思い役者の道に進むことを決意したんです。今思い返すと、その挫折からか、20代は悩むことも葛藤することも多かったように感じます。
そんなときに舞台で共演した先輩女優さんの、いつも無理せず自然体でいる姿に勇気づけられて。その方のように過去に囚われず、エネルギーを前へ、未来へ向けていけるほうが素敵だなと思えるようになりました。これまでの自分との闘いを経た今、30代はいろんな可能性が広がりそうで楽しみでなりません。
Oggi11月号「趣里×ローゲージニット」より
撮影/中村和孝(まきうらオフィス) スタイリスト/縄田恵里 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) デザイン/hoop. 構成/菅 博子
再構成/Oggi.jp編集部
趣里(しゅり)
1990年9月21日、東京都生まれ。特技は、クラシックバレエ。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、TBS日曜劇場『ブラックペアン』など、数々の話題作に出演。ドラマ、映画、CMと活躍の幅を広げる、Oggi世代が注目する演技派女優のひとり。10月スタートのテレビ朝日金曜ナイトドラマ「僕とシッポと神楽坂」に出演。主演映画『生きてるだけで、愛。』は11月9日(金)より全国順次公開。