安い服を着ていても、それがまったく安っぽく見えず、つい「それどこの?」と聞いてしまう素敵さに溢れるおしゃれプロ。その理由は、サイズに妥協せず、しつこいほどこだわっているから! サイズ選びのこだわりを格言にして教えてもらいました。
三尋木さんの4桁プライス名品
「ザラを含め、タックパンツを買うときは、ふくらはぎに引っかからないかを確認するのに、試着室で屈伸(笑)。エストネーションとエイトンのトップスは、つかず離れずのシルエットが気に入って。とろみのあるブラウスを探しているときに見つけたザラ。予算の何分の1かで買えました。Gapのニットは、約3年前に購入」
サイズ選びのための4つの格言
[1] そでにデザインのあるブラウスは、そで山の位置を吟味して、すっきり見える工夫を
まず選ぶのは、ブラウスのそでがセットインになっているもの。そして、そで山の位置が、実際の自分の肩位置よりも内側に入っているものを選びます。かつ、肩や二の腕にあたりが出ないもの。うまく選べば、上半身が華奢に見えます。
[2] パンツのすその程よい余裕が、美脚をつくる
私のコンプレックスは、しっかりとしたふくらはぎ。それをカバーするために、パンツのひざ下の筒が細すぎないものを選んでいます。ついでに言うと、きれいめパンツは絶対にタック入り、タックがそのままセンタープレスになっているデザインと決めています。安い服でもこのこだわりは譲れません。
[3] 締まって見える色と、膨張して見える色でサイズを変える
上で紹介しているGapのニットを買ったとき。試着室に、同じ形の色違いを2枚、サイズ違いを3枚もちこみ、着比べました。結果、引き締まって見える黒はS、膨張色のベージュはXSサイズを購入。何年も着続けていますが、このサイズ選びは正解だったなと今でも思います。
[4] 納得するまで試着に30分
プチプラショップって、試着中でも声をかけないで放っておいてくれるところが多いですよね。だから、納得するまで30分も試着室にこもることが…。安いものであればあるほど、こだわったサイズが高見せしてくれるから妥協しません。
「大人の女らしさを叶えてくれるツヤやとろみのある化繊のトップス。ザラには一年中この素材のトップスが並んでいるので頼りにしています」
ザラのブラウス・ebureのパンツ・カルティエの時計・ボッテガ ヴェネタのバッグ・セリーヌの靴・マルコム ベッツのリング/本人私物
Oggi9月号「おしゃれプロはサイズにしつこい!」より
撮影/須藤敬一(人物/おしゃれプロ分)、安井宏充(Weekend.人物/オッジェンヌ分)、坂根綾子(静物) 構成/高橋香奈子
再構成/Oggi.jp編集部