香港のばらまき土産の定番といえば、香港リピーターなら誰もが思い浮かべるであろう、ポケットティッシュ「Tempo」。香港はハンカチを持ち歩く文化が元々ない為、日本では2枚がスタンダードのポケットティッシュも、4枚に重ねられてかなりぶ厚くしっかりとしているのが特徴。濡れた手で拭いても破れない、広げるとハンカチ大の一枚もので、まさに使い捨てハンカチ。
鼻をかむには硬くて痛くて、大きすぎるので、わたしは香港人スタイルを踏襲してハンカチとして使っています。お菓子を包んで渡すのにも、緊急のトイレにも頼れる耐久性。便利通り越して、ハンカチにはもう戻れない。香港便の乗務の時はあちらこちらにこのTempoの青いビニール袋が散らばっていて、その光景がそのまま旅情を醸し出すほど。
「Tempo」には無香料の「ナチュラル」を主軸に、ジャスミン、シトラス、メントール、アップルウッドなどのフレーバータイプがあり、子ども用にストロベリー、夏時期には限定のピーチなどもあり、人気のお土産。
元々はコレ、ドイツのポケットティッシュ。街のキオスクなどで1個ずつのばら売りもされているけれど、ワトソンズやマニングスなどのドラッグストアで、36個入りで28元(約390円)を買うのが断然お得。お友達に配ってもまだたっぷり残るので、しばらく香港ガール気分で携帯しよう◎
文筆家/PR
松さや香
1977年東京都生まれ、日台ハーフ。29歳のとき若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解。著書に『彼女失格』(幻冬舎刊)