デビュー22周年を迎えた歌姫が『Oggi』に登場
素敵な音楽を奏でるアーティストから生き方のヒントをもらう、ファッション誌『Oggi』の音楽連載「働く私にMusik」（Musik はドイツ語で音楽の意味)。
10月号のゲストは今年、デビュー22周年を迎えた大塚 愛さん。9月7日には日比谷公園音楽堂で記念ライブを開催予定。音楽活動にとどまらず、近年は絵画や書道など幅広い分野で活躍を続ける彼女に、ナビゲーター役のラジオDJ・サッシャさんが「生き方のヒント」に迫ります。
実は音楽活動を辞めようかなと思っていた時期も…
2019年から本格的に油絵を描き始めた大塚さん。3年ほど前からは書道も始め、その腕前は昨年、個展を開くほどに。
油絵の魅力についてサッシャさんが聞くと。
「『なんでこんな絵になっちゃったんだ…』と思っても、上から描き直したら良くなることもあって。音楽の場合はダメだと思ったら全部最初からやり直しますが、油絵は一度壊しても上書きできるからストレス発散になっているのかもしれません」
▲先月開催の『Oggi』主催の音楽イベントでは、素敵なピアノの弾き語りを披露。
音楽とは異なるアプローチが、むしろ音楽にいい影響となって返ってくるーー。その音楽活動では、昨年、自身初の全曲ピアノによるインストゥルメンタルのミニアルバムを発表しました。
「インストを発表したい気持ちは以前にもあったのですが、途中、結婚・出産があってタイミングを逃してしまって。15年以上経って、コロナ禍のステイホームの最中に、街から人が消えて言葉が聞こえてこなくなったことで、ふとインストの創作意欲が刺激されて、再び向き合おうと思えました。言葉のない世界が自分の中でしっくりきて、居心地が良かったのかも」
油絵も言葉がいらない世界。たどり着いたその感覚に本人は、「『本当の自分はこうじゃない』と尖っていた若いころの自分からしたらありえませんが」とも。
「私は自分のパーツも性格も歌声も何もかも好きじゃないところからスタートしているんです。28歳で出産した後の休養中に街で『大塚 愛さんですよね？』と声をかけていただいたのですが、とっさに違いますと返事をしていまったんです」。
これにサッシャさんは、「自分のことを否定してしまったの？」と。「はい…。そこで、この先も自分を認めてあげられないままでいいのかなと悩み抜いて、せめて自分だけは自分を好きでいてあげようと気持ちをリセットしました。そのおかげで音楽活動を再開できたと思っています」。
「働く20代から30代は成功も失敗も、その過程が尊い」
自分を認めることで新たな道が拓けたと話す大塚さん。30代の『Oggi』読者にはこんな「生き方のヒント」を贈ってくれています。
「20代は素材集めの時期で、その素材をどう調理して輝かせるかが30代の腕の見せどころ。それが醍醐味だし、成功も失敗も、その過程が尊いと思います」。
大塚さんの金言はほかにも。インタビューの続きは、8月28日発売の『Oggi』10月号で。ぜひチェックしてください！
