インタビュー前編|約3年間分のエッセイが一冊の本に。1stフォトエッセイ『履きなれない靴を履き潰すまで』が6月27日に発売!
▲ワンピース ¥53,900/double standard clothing
女優として、そしてOggi美容専属モデルとして活躍中の“若さま”こと若月佑美が、エッセイに挑戦した約3年間の軌跡が1冊の本になりました。タイトルは『履きなれない靴を履き潰すまで』。エッセイはもちろん写真にも若さまのこだわりが詰まった1stフォトエッセイの発売を記念して、今回の書籍化に込めた思いやみどころなどなど、たっぷり取材し前後編でお届けします。まず前編では、若さまの思い入れの強いエッセイや、作成のプロセスに迫っちゃいます!
若さま流の“応援歌”が詰まった一冊が発売! 今の心境は?
――連載が書籍化されると決まったとき、どんな気持ちでしたか?
「率直にすごくうれしかったです。約3年間分の詩が本にまとまって、いつでも見たい詩を手元においておけるようになったのが幸せだなーって思いました。それに、『いままでの連載を見逃しちゃった』『最初から追いかけられなかった』という方もきっといらっしゃると思うので、ぜひこの機会に手に取ってもらえたら、なによりうれしいですね!」
――特にエッセイを通して伝えたいメッセージや込めた思いなどはありますか?
「私自身が誰かの相談にのるときに心がけていることがあって。“鼓舞しすぎず、マイナスにも傾かず静かに寄り添う”ようにしたいなって思っているので、今回のエッセイでもその気持ちは常に意識して綴っていました」
――特にご自身で思い入れのあるエッセイはありますか?
「これですね!(『Leucojum aestivum』)」
▲書籍アザーカットより
――写真もかわいい!
「あ、うれしい! なかなかこういうラブリーなのって撮らないので(笑)
これはもう本当に私が願っている言葉だけを連ねたものなんです。きれい事と一見言われてしまうようなことでも、願い続ければいつかは叶うんじゃないかなという思いで、『人格者が勝ち 真面目が馬鹿を見ず 努力家が笑う』って一文を書きました。生きていると真面目なだけで報われない、努力しても結局才能がある人が勝っちゃう…世の中には、もちろんそういうこともあるとは思うんですけど、でも本当はこうであって欲しいよね、とあえて書き残しておきたくって。そんな気持ちや願いを込めた一作なので、思い入れがありますね」
――このインタビューはOggi.jpに掲載されるので、せっかくなので働く女性におすすめのエッセイを教えてください!
▲書籍アザーカットより
「『適花適所』ですかね。このタイトルはなんと読んでもらってもいいかなって思ってるんです。「てきかてきしょ」でも「できばなてきしょ」でも。
この文章を特定の相手にあてたわけではないんですけど、きっかけは、就活とかで悩んでいますっていう相談をとても多く受けたことでした。インスタグラムやファンクラブで質問を募集すると多く寄せられたコメントが、『自分をどうやって表現したらいいか分からない』っていうところからはじまって、『もう10社以上落ちています』、『もう心が折れそうで頑張れないし、どうしたらいいか分からない』っていう方たちの声で。それがなんだか、自分のなかで『どうしても助けてあげたい!』ってわき上がるものがありました。そんな強い衝動からこれを書いたので、働くなかでなにか悩みをかかえている人の救いになれたらとてもうれしいです。いまもし会社にいてまだ全然咲けてないなって思ったら、別の場所もあるし、必ずあなたに水をくれて大切にしてくれる場所があるから、それだけは忘れないでね、っていうふうに伝えられたらいいな」
歩きながら、電車に乗りながら… エッセイをつくる若さま流プロセス
――エッセイをどんなことからインスピレーションを受けて書かれているのですか?
「歩いててぱっと浮かぶこともありますし、いちばんは、そうですねー…友達の相談にのっているときが多いかなって思いますね。さきほどの『適花適所』がまさにそれです」
―― こういった執筆ってなにでされているのですか?
「スマホのメモ機能を使って書き留めています。なにか思い浮かんだときにちょこちょこメモして、アイデアを溜めて…。実は電車のなかとかでよく書いているんですよ(笑)」
――執筆時間はどれくらいかかるのですか?
「意外と短いです。1、2時間とか。5分のものとかもあります。これを言いたいというものが固まっていると早いです」
――すごい早さですね! 逆にテーマがなかなか決まらないな、というときもあるんですか?
「ありますね。やっぱり紡ぎ出している本体が一緒なので、『前にも言ったな』みたいなことが起きてくるんですよね。そうなったときには潔く一度ゼロに戻すようにしています。
あとは連載だったので、同じテーマや感情が続かないように注意していました。今ネガティブな言葉が続いているな、とか、ポジティブなテーマが連続しているな、とか。その並びもちゃんと考えていて、書き直しも躊躇せず何度もやっていました(笑)」
* * *
前編はここまで! 後編では若さまがエッセイに挑戦するに至った経緯や、伝えたいメッセージなど、さらに深掘りした内容をお届け。「撮影こぼれ話」もあるのでお見逃しなく。
若月佑美1stフォトエッセイ『履きなれない靴を履き潰すまで』
著者:若月佑美
出版:扶桑社
価格:¥1,980(税込み)
発売:6月27日
撮影/深山徳幸 ヘアメイク/永田紫織(Nous) スタイリスト/蔵之下由衣(commune ltd.,) 構成/篠﨑 舞