【2023年の美容トレンド】美容成分やコスメを作る人の“多様化”に注目!
毎年少しずつ変化するビューティトレンド。近年のコスメ業界の動きや新製品から、美容に詳しい担当エディター・大塚真里さんが、2023年の美容トレンドを分析&予想! トレンドを動かしている背景も解説します♡
1|美容成分や独自の処方がさらにクローズアップされそう
’22年は、たとえばレチノールやナイアシンアミド、リポソームなど、以前ならほとんどの人が興味を示さなかった美容成分や処方の名前が検索ワードとして急上昇しました。’23年はさらに、この傾向が強まりそうな予感。
▲大塚製薬|サクラエ ダブルアクションセラム[医薬部外品] 33ml ¥13,000
独自美白有効成分・AMPとビタミンCをダブル配合。
▲パルファン・クリスチャン・ディオール|カプチュール トータル ル セラム 30ml ¥15,950
進化したリポソーム処方を搭載。
▲シャネル|リッチクリーム N°1 ドゥ シャネル 50g ¥14,850
レッド カメリアのエキスがハリをチャージ。
2|“サステナブル”であることが基本条件に
美容業界に限ったことではありませんが、商品をつくり販売するという企業の活動の中で、持続可能な方法の選択は欠かせないものに。数年前とは違って大きく打ち出すことはほぼなく、当たり前の取り組みとなりつつあります。
環境・社会問題への取り組みの一例をご紹介します。
▲カラーズ シー ザ パブリック オーガニック|シンクロヌーディー フラワーバタークレンジングバーム 90g ¥4,400(’23年3月1日発売)
2040年までの社会問題解決目標に沿って製品を開発。
▲ポーラ|リンクルショット ジオ セラム プロティアン[医薬部外品] 40g ¥11,000
容器や外箱で環境に配慮。
▲ベアミネラル|ミネラリスト リップ グロスバーム ラブ ¥3,630
ヴィーガン処方。
3|メンズビューティがますます活性化
化粧品の広告に、女性受け狙いばかりではなくごく自然に男性を起用しているものが一気に増えた’22年。これからますます増えることは確実で、今は少数派の“メイクをする男性”も、’23年のうちにごく普通の存在になっていくのかもしれません。
▲メゾン マルジェラのイメージ動画
メゾン マルジェラのフレグランス「レプリカ」では俳優の成田 凌さんを起用したイメージ動画を配信。
▲UGONESS ness|ティー ソイル 巡り 4g×15袋 ¥2,970
’22年にローンチしたジェンダーレスブランドも好調。新作はハーブティー。
4|コスメをつくる人、出合う場所が多様化
近年は韓国コスメやKOL(Key Opinion Leader)のプロデュースコスメがトレンドになり、それらを入手できるバラエティストアやドラッグストアが元気に。今後コスメをつくる人はさらに多様化し、取り扱う場所も広がりそう。
人による発信が今の美容トレンドをつくっている
近年のコスメ業界における最も大きな動きは、インフルエンサーやタレントなどのKOLがつくるコスメブランドが増えたことだと思います。
人によるコスメの発信がトレンドを動かす
つくるといっても著名人がゼロから開発するのではなく、専門のメーカーなど“中の人”が必ずいるから、品質が良く、価格も手ごろなものが主流。公式オンラインを中心にバラエティストアで扱われたり、期間限定のポップアップストアを出店したりして、本人からの発信と併せて人気と知名度を底上げしています。
この“人によるコスメの発信”が今の美容トレンドを動かしていることは、美容家、SNSの美容アカウントの影響力をみても明らか。それにより必然的に話題となっているのが、美容成分です。
美容成分の“わかりやすさ”で共感を得るという動き
メイクの色や質感はある程度だれにでも見分けがつくけれど、スキンケアはわかりづらい。そこで配合されている成分やアイコニックな処方を解説しようという動きが生まれ、わかりやすさで共感を得ていきました。これらの動きは’23年も続くと思います。
その他、スキンケアやメイクをする男性が急激に増えたり、サステナブルが基本理念になったりと、今大きく変化しているビューティ事情。これらが’23年はより拡大することも間違いありません。そしてさらにどんなトレンドが生まれるのか…!? 楽しみに見守りましょう。
美容トレンドを分析してくれたのはこの人!
エディター・大塚真里
Oggiの美容エディター歴は10年以上。美容業界事情はもちろん、働く30代の肌悩みや美容意識も常にリサーチ。
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。商品の価格は、2月号掲載時点のものです。
2023年Oggi2月号「Oggiベストコスメ2022」より
撮影/吉田健一、金野圭介 イラスト/green K 構成/大塚真里、野澤早織
再構成/Oggi.jp編集部