30代から投資すべきは、シンプルな服に効く「遊び心のあるジュエリー」
「シンプルな服は微差の妙を楽しむおしゃれということをお伝えしました。ここで一点、だれしもがぶつかる壁として、『ともすれば、ただの地味な服に見えかねない』こと。20代は肌もハリがあってボディラインも引き締まっていて、どんな服もサマになるけれど、年齢を重ねるうちにそうもいかなくなります。服以外のもの… つまり小物で着こなしにアクセントをつくって、失った何かを盛ってあげることが大切に。それはバッグであったり靴であったり、人それぞれ。おしゃれの個性にもつながりますから、30歳になったくらいで意識し始めるのはおすすめです。
ジュエリーはお気に入りのセレクトショップでチェック
私の場合は、それは『ジュエリー』でした。絶対チェックするのは、エストネーション六本木、ドゥロワー、アパルトモン。主に自分がよく買い物をするセレクトショップのジュエリーコーナーです。シンプルできれいめな服が好きだけれど『きれいなお姉さん』というよりは『強くてかっこいい女性』が私の理想像なので、華奢なものより大ぶりなものを。身につけるジュエリーはインポートのタフなデザインのものが多いです。30代前半あたりは、イミテーションでもいいから自分の好みを探って買ってみて試行錯誤。大人になって少し高価なものへ手を出しつつある今、失敗しない好みの軸が育っていて本当によかったと思っています」(川上さん)
▲ジュエリーを買うときは、究極にシンプルな装いを盛り上げてくれて、テイストをくずさないかどうか考える。たとえば白T×デニムにも似合うかとか!
NECKLACE/LAURA LOMBARDI
RING[右薬指]/MARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC
[右手中指]/TIFFANY & CO.
[左手人差し指]/MARIA BLACK
[左手薬指]/HUM
SHIRT・DENIM PANTS/TOTÊME
スタイリスト川上さんのお気に入りジュエリー&小物
01|大ぶりのリング
▲写真で身につけたリングしかり。大ぶりのリングを細い指(薬指)につけるのが好き。ブランドは手前から、〝ドゥジャガー〟、〝グーセンスパリ〟、〝マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〟、〝ハム〟。
02|フレーム太めのメガネ
▲メガネも華奢なフレームより太めが気分です。
03|ピアスは華奢なデザインが好み
▲ピアスはリングに反して華奢なデザインが多く、大ぶりなネックレスをするときはつけないことも。いつもどこかで引き算を考える。ブランドは上から時計回りに、〝ノウハウ〟、〝エテ〟、〝エナソルーナ〟。
04|ジュエリートレイにもこだわって
ジュエリートレイも素敵なものを見つけると集めるクセあり。〝エルメス〟のレザーのものはフラットにして持ち運べるから、小さいサイズのものは旅行にも持って行く。
05|日々のコーディネートに欠かせないチェーンアクセサリー
最近活躍中の大ぶりのチェーンアクセサリーたち。上の写真で身につけたネックレスと似た雰囲気のアイテムが集まってます。服のテイストはずっと変わらないから、ジュエリーはそのときの気分に合うものを買ってもOKと決めていて。購入前に必ず全身鏡でチェックするのもMYルールのひとつ。ブランドは上から、〝ソフィーブハイ〟、〝ティリースビアス〟(これはブレスレット)、〝ローラロンバルディ〟。
●この特集で着用した洋服や小物はすべて、本人私物です。
2022年Oggi5月号「きれいめシンプル派の今っぽさは、こんなところを意識して」より
撮影/目黒智子(人物) ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.) 構成/村上花名
再構成/Oggi.jp編集部
Oggiスタイリスト 川上さやか
大手銀行員からスタイリストへ転身。会社員時代のリアルなおしゃれ感を加味したコーディネートは、シンプルでありながら今っぽい。絶妙なさじ加減で流行を取り入れた論理的な着こなしアイディアが働く女性たちから広く共感を呼んでいる。